新型コロナウイルス感染拡大の影響で、 自宅で仕事をすることが増えてきました。 そうなると、自宅に持ち帰らないようにと言われていたファイルも 持ち帰らざるを得なくなって、 持ち帰るファイルを保管するデバイスを暗号化しています。 Windows 10の場合は割と簡単にデバイスを暗号化できますが、 Vine Linux(たぶんLinux共通)の場合はいくつかのコマンドを 入力してデバイスを暗号化します。 標準的なVine Linuxのインストールでは cryptsetupはインストールされないようなので、 まずcryptsetupをインストールしておきます。
# cryptsetup create office /dev/sdc1 Enter passphrase: ***** # mkfs.ext4 /dev/mapper/officeこれでofficeという名前を付けたext4ファイルシステムの暗号化された MicroSDカードの完成。 /dev/mapper/officeをマウントポイントにマウントすれば、 ファイルを操作できます。 たとえば/mntにマウントしてこのMicroSDカードを使う際の手順は以下の通り。 ただし、/dev/sdc1は状況に合わせて適切に変更します。
# cryptsetup create office /dev/sdc1 Enter passphrase: ***** # mount /dev/mapper/office /mntこれで通常のファイル操作ができます。 MicroSDカードを抜くときの手順は以下のとおり。
# umount /mnt # cryptsetup remove office