2次元図形を描くためのツールです。
単体でも使えますが、 描いた結果をEPSファイルに出力できるので
TeXファイルに挿入する図を描くときに利用しています。
私はVine Linuxで利用しています。
他のオペレーティングシステム用のものもあるようです。
Tgifを起動すると右上の図のような画面がでてきます。 このウィンドウの左に縦に並んでいる矢印、Tの文字、正方形、円など 図形の構成要素を選択して図形を描きます。 具体的な描き方の説明はここでは省略しますが、 直感的で説明を読まなくても概ね操作できます。 左の画像は図形を描いた例です。 描いた図形を保存したい場合は、 ツールバーのファイルをクリックして「名前を付けて保存」を選択します。 ここで名前を antipodal と入力すると、 antipodal.obj というファイルが作成されます。 このファイルをTgifで開くと再び図形描画ができます。
他のアプリケーションなどでTgifで作成した画像を利用するために、
多くのファイルの形式が用意されています。
ここではTeXで利用できるEPS出力についてのみ書いておきます。
Tgifのツールバーの下の左側の部分を拡大すると
右の画像のようになっています。
LATEX(EPS)と書かれているアイコンをクリックすると、
種々のファイル形式が順にでてきます。
ここがLATEX(EPS)になっていない場合はLATEX(EPS)に変更しておきます。
次にツールバーのファイルをクリックして「現在のページを出力」を選択します。
すると antipodal.eps というファイルが作成されます。
Tgifで作成したEPSファイルをLaTeXファイルに挿入する方法を
右のような出力を得る場合を例にして書いておきます。
まずLaTeXファイルのプリアンブルに
\usepackage{graphicx}
を書き加えます。
すでにいくつかのパッケージを利用している場合は
\usepackage{amsmath,amssymb,color,graphicx}
のように一緒に書いておくこともできます。
本文には図を挿入したい場所に以下のように書きます。
{figure}の後の[h]は here の意味です。
図のファイルantipodal.epsを指定するときに[scale=0.5]という
オプションを付けて図を拡大縮小できます。
これは、下図のように三角形の三頂点と辺の三中点、
および三中点を通る円で表現できる。
\begin{figure}[h]
\begin{center}
\includegraphics[scale=0.5]{antipodal.eps}
\end{center}
\end{figure}