Vine Linux in Windows
レッツノートCF-RZ4のWindows 8.1にOracle VM VirtualBoxをインストールし、
その中にVine Linux 6.2をインストールし利用するための覚書です。
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Oracle VM VirtualBox 4.3.20のインストール
Oracle VM VirtualBox
のダウンロードのページから
VirtualBox 4.3.20 for Windows hosts x86/amd64
をダウンロードし、インストールします。
誘導に従っていけば、問題なくインストールできました。
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VirtualBoxのアップグレード
VirtualBoxを起動したときにでた指示に従って
4.3.20を4.3.22にアップグレードできました。
レッツノートRZ4ではWindowsもVirtualBoxおよびその中のVine Linuxも
普段は起動したままカバーを閉じているので、
改めて起動することはあまりなくアップグレードになかなか気付きませんでした。
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Vine Linux 6.2のインストール
Vine Linuxのインストールを始める前にいくつかの準備をします。
Oracle VM VirtualBoxマネージャーの「新規」をクリックします。
Vine Linux 6という名前でタイプLinux、バージョンLinux 2.6/3.x(64bit)
等の設定で仮想ハードドライブを作成します。
VDI(VirtualBox Disk Image)を選択し、固定サイズ、ビデオメモリを設定します。
ネットワークはアダプター1を有効にしNATに設定しました。
このように作成したVDIにVine Linux 6.2をインストールします。
パソコンにUSB接続したDVDドライブに
Vine Linux 6.2インストールディスクを挿入し、
Vine Linux 6という名前を付けた仮想ハードドライブを起動すると、
DVDドライブに挿入したインストールディスクのインストールプログラムが
起動します。
後はVine Linuxの項で説明しているインストールと同じです。
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Vine Linux 6.2のネットワーク
ホストOSであるWindows8.1がネットワークに接続されていれば、
それがなんであれ、
ゲストOSのVine Linux 6.2の有線ネットワークSystem eth0に
接続すれば外のネットワークにつながります。
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Guest Additions のインストール
VirtualBox内のVine Linux 6を起動し、
ツールバーのデバイスをクリックします。
選択肢の一番下にあるGuest AdditionsのCDイメージを挿入...をクリックします。
するとVBOXADDITIONS_4.3.20_96996というイメージがマウントされます。
この中にあるVBoxLinuxAdditions.runを実行すると
Guest Additionsがインストールされます。
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共有フォルダー
ホストOSであるWindows8.1とゲストOSであるVine Linux 6.2との間で
フォルダーを共有することにより、ファイルも共有できます。
Guest Additionsをインストールしていることが前提です。
ホストOSに共有フォルダーにするためのフォルダーを作成しておきます。
/Users/ユーザー名/VirtualBox VMs/VM-Share
VirtualBoxマネージャーのゲストOSを選択し、
設定をクリックします。
共有フォルダーを選択し、
先ほど作成したフォルダーを共有フォルダーに設定します。
その際に自動マウントにチェックを入れておくと、
Vine Linux 6を起動したときにこのフォルダーが自動的にマウントされます。
ゲストOSを起動し df でマウントを確認すると、
/media/sf_VM-Share
がマウントされていることがわかります。
ただし、このフォルダーの所有者は root であり、
グループは vboxsf になっていて、
一般ユーザはアクセスできません。
そこで、Vine Linux 6.2のツールバーの「システム」-「システム管理」-
「ユーザーとグループ」を選択します。
ここで共有フォルダーを利用したいユーザー名のプロパティを開き、
グループを選択するとグループの一覧が表示され
vboxsf というグループにチェックを入れることで、
共有フォルダーにアクセスできるようになります。
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カバーの開閉
Windows8.1で設定できることですが、
カバーを閉じたときはスリープ状態になるようにしています。
このとき、VirtualBoxのゲストOSはそのままの状態になっています。
カバーを開けてWindows8.1のパスワードを入力すると
VirtualBoxのゲストOSはすぐに使えます。
今まで使っていたザウルス同様に必要なときにカバーを開くと
すぐに入力できるのは便利です。
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キーバインド
VirtualBoxでは Right Ctrl + c でスケールモードになり、
VirtualBoxで起動しているゲストOSの窓の大きさを変更できるようになります。
Guest Additionsをインストールしていることが前提です。
ゲストOS内のVine Linuxでは私はEmacsを使っていますが、
EmacsはCtrlキーを多用するため、
通常はCtrlキーとCaps Lockキーを入れ換えて利用しています。
ところがVirtualBoxでは Right Ctrl に特別な役割があるので、
CtrlキーとCaps Lockキーを入れ換えるとまずいようです。
どちらかのキーの割り当てを変更すればよさそうなので、
そのうちキー割り当て変更をやってみようと思っています。
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USBストレージ
USBストレージをレッツノートCF-RZ4に挿すと、
Windows8.1が反応してマウントするかフォーマットするように言ってきます。
Windows8.1が認識できるものはマウントし、
認識できないとフォーマットするように言ってくるようです。
これにかかわらず、ゲストOSが認識できるものはマウント可能です。
ゲストOSの起動している窓の外枠の右下にあるUSBのアイコンを
右クリックするとUSB機器の一覧が現れます。
刺したUSBストレージを選択するとゲストOSにマウントされます。
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SDカード
パソコン、アンドロイドタブレット、携帯電話の間で
ファイルのやりとりをするときにMicroSDカードを利用しています。
レッツノートにはSDカードスロットがあるので、
アダプタを使えばMicroSDカードも刺せます。
レッツノートに直接インストールしてあるVine LinuxやWindowsは
SDカードスロットに刺したSDカードを認識しますが、
VirtualBoxを経由したゲストOSのVine Linux 6.2は
SDカードスロットに刺したSDカードを認識しないようです。
ところがMicroSDカードをUSBアダプタに入れてから
レッツノートに接続するとゲストOSのVine Linux 6.2は認識しました。
さらにマウントできてファイルのやりとりができました。
MicroSDカードのファイルシステムがext2でも問題なくマウントできました。
ホストOSのWindowsには認識できないのにゲストOSのVine Linuxに認識できる
という状況は不思議な気もしますが、
ゲストOSがUSB接続されているストレージにWindowsに関係なく
アクセスできるということなのでしょう。
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カバーの開閉と外部ストレージ
上で説明したMicroSDカードなどの外部ストレージを挿したままカバーを閉じると、
マウントが解除されます。
この後、再びマウントしようとするとうまくいかないことがあります。
外部ストレージを抜いてからカバーを閉じるのが無難なようです。
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