ZaurusでのTeX
ZaurusでのTeXのコンパイルとプレビューに関する設定の記録です。
TeXのソースファイルの編集については
TeXのソースファイルに限ったことではないので、
別の項目に書くことにします。
ターミナルでの作業が基本です。
# はルートでの作業、$ は一般ユーザでの作業を示します。
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ファイル入手
http://www.snowelm.com/~t/tips/20031120.ja.html
から次のTeXのコンパイル用ファイルを入手します。
ptex312-gs707.img (59,965,440 bytes) ASCII pTeX 3.1.2, ghostscript 7.07
さらに
http://www013.upp.so-net.ne.jp/hn43o/dviviewer/index.html
から次のdviファイルのビューアとフォントを入手します。
dviviewer_1.0.2_arm.ipk
texfonts_1.0.1_arm.ipk
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ptex312-gs707.imgの設定
ptex312-gs707.imgを空き容量のある場所(本体、CF,SDカード)にコピーします。
私は本体ハードディスクにコピーしています。
/hdd3/ptex312-gs707.img
以下の説明は/hdd3/にptex312-gs707.imgがあることを前提にしています。
CF,SDカード等の他の場所にptex312-gs707.imgをコピーした場合は
それに合わせる必要があります。
マウントポイントを作成します。
# mkdir /mnt/ptex
マウントを実行します。
# mount -t cramfs -o loop /hdd3/ptex312-gs707.img /mnt/ptex
Zaurusを再起動したときはこのコマンドを再実行する必要があります。
このマウントを再起動時に自動的に有効にするために/etc/fstabに
次の一行を追加します。
/hdd3/ptex312-gs707.img /mnt/ptex cramfs loop,auto 0 0
その後で再起動すると、/mnt/ptexのマウントは有効になっています。
~/.bashrcに次の一行を追加します。
PATH=$PATH:/mnt/ptex/bin
Linux Zaurusでは、通常login名がzaurusになっているので、
~/は/home/zaurusになっています。
.bashrcがないときはエディタを使って新規ファイルを作成し
PATH=$PATH:/mnt/ptex/bin
を入力します。
そして、~/.bashrc (通常、/home/zaurus/.bashrc)という
ファイル名で保存します。
一旦ターミナルを終了し、再びターミナルを起動すると、
$ platex (TeXファイル)
でsjisのTeXファイルのコンパイルができます。
euc-jpのTeXファイルのコンパイルをする場合は
$ platex -kanji=euc -fmt=platex-euc (TeXファイル)
というオプションをつけることでできます。
私の場合は通常euc-jpのTeXファイルを使っているので、
~/.bashrcに次の一行を追加して
コマンドの別名(alias)を登録をしています。
alias platex='ptex -kanji=euc -fmt=platex-euc'
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dviviewer_1.0.2_arm.ipkのインストールと設定
dviviewer_1.0.2_arm.ipkとtexfonts_1.0.1_arm.ipkを
ソフトウエアの追加/削除によってインストールします。
Dviviewerのアイコンを長押しするとプロパティ画面になり、
VGA最適化のチェックをはずします。
Dviviewerをアイコンによって起動します。
操作は以下のキーバインドによってできます。
o ファイルを開く(open)ためのディレクトリビューア
x メニュー表示を出す<->消す
n 次のページへ移動
p 前のページへ移動
メニューからdpi, width, heightを調整します。
たとえばA4の原稿の場合、私は次の設定にしています。
例 dpi:115 width:900 height:1300
講演原稿を紙に印刷しないでZaurusで直接見る場合、
つまり物質化しない講演原稿の場合は、
私は原稿サイズをA5にして次の設定にしています。
dpi:150 width:900 height:1300
こうすると上に書いたA4の場合の設定よりも文字が大きくなり、
講演のときには私にとっては適しています。
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