Kai Teramoto
広島大学先進理工

Kai Teramoto
広島大学先進理工

CERN出張

CERN

スイスとフランスにまたがる都市ジュネーブの郊外,ジュラ山脈とレマン湖の間に周長約30kmをほこる世界最大・最高エネルギーのハドロン衝突型加速器LHCが埋まっている.Higgs粒子の発見で名高いこの加速器を有するのが欧州原子核研究機構CERNである.LHCには4つの大型実験施設が存在し,Higgs粒子の発見に携わったのはCMSとATALSの2実験である.

ALICE実験

 というわけでついにCERNにやってきた.片道14時間の長旅,中東は(ご存知の通り)少し危ないので今回はヘルシンキ経由のジュネーブ行きである.ヘルシンキ経由だとロシア上空を迂回するために北極圏を通るのでThe Northern route diploma (北極圏通過証明)をもらえる.Finairの機内は映画が見れるので暇しない.ドリンクはブルーベリージュースがうまい.

 CERNにきたのはALICE実験のシフトをとるため.LHC加速器は24時間フル稼働である.もちろん各実験もこれに合わせて24時間体制で実験データを取り続ける.コンビニのアルバイトが日勤,夜勤をとるようにALICE実験にもシフトがある.検出器の制御や監視,これらをまとめるシフトリーダーなどがいる.今回の出張では,計2週間のシフトをとっている.世界各国から研究者がやってくるが,基本英語が伝わるので問題ない(地元の飲食店はフランス語しか伝わらないことがある).現在は検出器制御の週.今の所私がLHC加速器を壊すことはなさそうである.

海外生活の所感

 海外生活は案外と性にあっているようだ.今の所,体調も壊していないし快晴の多いこちらの気候はかなり好きだ.人も,ネットで言われるほど不親切ではない,むしろ優しい.レストランではフランス語しか通じないことがあるが,適当なフランス語を10個ほど覚えたら特に困ることはなくなった.ただし,日本と違って困ることもいくつかある.まず,物価が高い.高すぎる.家計簿の食費欄が日本円換算で倍に膨れ上がった.これはスイスが特段高いのが原因である.したがって,もしCERNに滞在することがあるのであればフランス側のスーパーで買い物をすることをおすすめする.それから,公共交通機関は便利なもののシステムが日本と違うせいでなれるのに時間がかかる.こちらのトラム(広島の路面電車みたいなもの),電車の乗り降りの際にチケットをかざしたり見せたりしない.基本,該当エリアのチケット,(これはある時間内,エリア内なら乗り放題に成るというものだが),を乗車前に購入しているという前提の元に成り立っている.だから,みんなチケットを持っているように見えないが(たぶん)ちゃんとチケットを持っている.実はチケットの抜き打ち検査があって,持っていないと問答無用で2万円の罰金.(私も一度だけ抜き打ち検査にあった).これを知らない日本人は気をつけよう.

休日

休日は,遊んでいる,正直.ヨーロッパの人は土日は働かないのし,残業もしないので,どのみち土日に出勤しても誰もいない.休日の小旅行(レマン湖周辺)の日記は後日投稿しようと思う.

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