gnuplotのインストール法 (WindowsPC)

ver.5 2023.06.05 T. Johzaki

ver.4 2021.05.07 T. Johzaki

ver.3 2020.05.28 T. Johzaki

ver.2 2018.05.24 T. Johzaki

ver.1 2017.03.30 T. Johzaki

gnuplotはフリー(無料)のグラフ描画用のアプリケーションです。数値計算や実験で得られたデータを可視化(グラフ化)する際に非常に便利です。使い方も難しくなく、使い方をまとめた書籍やwebサイトも多くあります。ネットで検索すれば、使い方を説明したサイトが多く見つかります。使い方については、それらに譲るとして、本資料では、Windows PCへのインストール方法を紹介し、最後に、いくつか参考となる書籍やWebサイトを紹介します。

    gfortranのインストールで用いたchocolateyでもgnuplotのインストールは可能(chocolateyインストール済みの状態で、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して” choco install gnuplot”入力後, enterキーを押す)ですが、英語版がインストールされます。以下はgnuplotのインストーラを用いた日本語版のインストール方法です。

    下記は2018.05.24作成資料をベースとしています。当時のgnuplot versionver5.2.3だったようですね。現時点(2023.06.05)ver.5.4.7 (2023.05.21 release)です。インストールからテストまでの一連の作業を行い、version番号以外は下記手順でOKであること確認済みです。

 

目次

1.      ソースのダウンロード

2.      インストール

3.      インストールの確認と起動

4.      簡単な作図の例

5.      gnuplotの終了

6.      エクスプローラーからのgnuplotの起動

7.      参考資料

 

1.      ソースのダウンロード (topに戻る)

Gnuplothomepage http://www.gnuplot.info/を開く。

Downloadを選択する。(Downloadにカーソルを合わせて左クリックする。)

 

 

Primary download site on SourceForgeを選択する。

 

 

最新バージョンをダウンロードするボタンを押す(カーソルを合わせて左クリック)

 

 

 

すると、下記の画面が出てくる。しばらくすると(緑色の数字が0になると)、選択したファイルをどこに保存するか問い合わせるWindowが開くので、それまでは何もしない。(下の画面では何もしない。不要に入力したり、適当に選択したりすると、余計なアプリケーションがインストールされたりするので要注意)。

 

 

ファイル保存するためのwindowは下図。今回はダウンロード“ディレクトリに保存する。1. ダウンロードディレクトリを選択し、2. 保存ボタンを押す。

 

 

次に、Windowsタスクバーの端にあるスタートボタンを押し、アプリケーションメニュー画面をスクロールし、下方にあるwindowsシステムツールボタンを押して、メニューを展開すると、エクスプローラーが出てくるので、そのボタンを押して、エクスプローラーを開く。

 

 

     エクスプローラーはよく使うので、スタート画面にピン留めするか、タスクバーにピン留めしておくと便利(à エクスプローラのピン留め.docxを参照下さい)。

 

エクスプローラを開いたら、先ほどソースを保存したディレクトリダウンロード“を開く。

 

 

ダウンロードディレクトリを開いたら、表示ボタンを左クリックして選択する。さらに、更新日時ボタンを左クリックして、新しいものから順にファイルが並ぶようにする。この際、更新日時ボタンを再度押すと、古いもの順になる。もう一度押すと、再び新しいもの順になる。

 

 

降順(新しいもの順)に並び替えると、一番上に先ほどダウンロードしたソースファイルがある。

 

 

 

2.      インストール (topに戻る)

エクスプローラに表示されているソースファイル” gp526-win64-mingw.exe”をダブルクリック(左ボダン)して、開く。

 

 

上記ダブルクリックを行うと、下記ウィンドウが開く。はい“を押して作業を継続する。

(下記はver 5.0.6インストール時の画像)

 

次に下記ウィンドウが開くので、”OK”ボタンを左クリックする。

 

 

次に、下記ウィンドウが開くので、同意するを選択したうえで、次へボタンを押す。

 

 

次に出てくる下記ウィンドウで、次へボタンを押す。

 

 

次に、gnuplotをインストールするディレクトリを選択する下記ウィンドウが表示される。ここでは、このままC:\Program Files\gnuplotディレクトリにインストールするので、次へボタンを押す。

 

 

次に、インストールする内容を選択する下記、ウィンドウが開かれる。すべての項目にレがついていることを確認し(ついていなければ、にカーソルを合わせて左クリックしてレをつける)次へボタンを押す。

 

 

次に、プログラムグループを指定する下記ウィンドウが開く。ここでも、そのまま次へボタンを押す。

 

 

次に、追加タスクを選択する下記ウィンドウが開く。ここでは、デフォルト出力形式(terminal)wxtとし、ファイル関連付けを行わないように設定する。

    windowsよりもwxtの方が、描画品質が格段によい。

    ファイル関連付けを行うと、その下に表示されている拡張子のファイルをダブルクリックした際にgnuplotで開かれる。便利な場合もあるが、ここでは関連付けは行わない。

 

Ww

 

これでインストールの準備が整いました。次に開くインストール準備完了ウィンドウにてインストールボタンを押して、インストールを開始します。

 

 

インストールボタンを押すと、インストールが開始され、下記ウィンドウが開きます。

 

 

そのまま待っていると、インストールが終了し、情報ウィンドウが表示されます。次へボタンを押して先に進みます。

(下図はver.5.0.6 インストール時のもの)

 

最後に、インストールが終了したことを示す”gnuplotセットアップウィザードの完了“ウィンドウが開きます。完了ボタンを押せばインストール終了です。

 

 

3.      インストールの確認と起動 (topに戻る)

タスクバーにあるスタートボタンを押してメニューを開く。メニューを下方向にスクロールして、”G”のところを見ると、gnuplot新規 がある。

 

 

ここで、”gnuplot”にカーソルを合わせて左クリックするとサブメニューが開かれる。その中のgnuplot 5.0 patchelevel 6”をクリックすると、gnuplotが起動する。

 

 

gnuplotが起動すると、gnuplotウィンドウが開く。

 

 

これによりgnuplotの起動ができ、インストールが成功していたことが確認できる。

     gnuplotもよく使う場合は、スタート画面にピン留めするか、タスクバーにピン留めしておくと便利(à エクスプローラのピン留め.docxを参照下さい)。

 

4.      簡単な作図の例 (topに戻る)

gnuplotを使って簡単なグラフを書いてみる。ここでは、

         y  = x2

を描いてみる。これは、gnuplotウィンドウを選択し、キーボードで”plot x**2”と打って、キーを押せばよい。

 

 

 

     x2 は、”x**2” と記述する。(Fortranの場合と同様にgnuplotではアスタリスクを2個並べることで、べき乗を表す。)

上記の手順により、数のグラフが別ウィンドウに作成される。

 

 

これを (), (),の範囲で描画したい場合は、

                          gnuplot > set xrange[-5:5]               

                          gnuplot > set yange[0:30]

と打った後に、

                          gnuplot > plot x**2

と打つと、描画範囲が(), ()となる。

 

                           

                         

作成したグラフを、パワーポイントやワードなどに張りたいときは、グラフウィンドウの左上にあるにカーソルを合わせて左クリックすると、図がコピーされる。

次に、貼り付けたい先(パワーポイントファイルやワードファイル)を選択 (以下ではパワーポイント) し、Ctrl+v を押す(Ctrlボタンとvボタンを一緒に押す)か、パワーポイントウィンドウ左上の貼り付けボタンを押すと、先ほど作図した図が貼り付けられる。

                   パワーポイント上にグラフが貼り付けられる

 

 

 

5.      gnuplotの終了 (topに戻る)

gnuplotで作図したグラフウィンドウは、グラフウィンドウ右上の×マークをクリックすると閉じる。

 

gnuplotを終了するには、起動時に開いたgnuplotウィンドウにて、右上の×マークをクリックするか、ファイルà終了を選択すすればよい。

 

 

 

6.      エクスプローラーからのgnuplotの起動  (topに戻る)

install時にPathを通しているので、gfortranの場合と同じようにエクスプローラで開いた任意のフォルダーからgnuplotを起動可能です。今回は、desktop上に作成した”gnutest”フォルダからgnuplotを起動し、その中にある、test.datを用いた作図例を示す。

@ エクスプローラーでデスクトップ上の”gnutest”(あらかじめ作成しておく)を開く。そのフォルダ内にテキストエディタで、サンプルデータを作成する(ここでは”test.dat”を作成した。その中身は下記図のとおりである。

A エクスプローラーのアドレスバーに”gnuplot”と入力し、キーを打つと、gnuplotが起動する。

B データを読み込んで作図する。ここでは、test.datを読み込み、x-0.5 から5.5の範囲、y0から5の範囲で、点と線で作図する。

x、yの描画範囲を設定し、plot…..で使用するデータ等を設定し、キーを打つと、描画windowが立ち上がり、下記のように、test.dat内のデータを読み込んで、図が表示される。

 

 

7.      参考資料  (topに戻る)

大竹 敢山, “使いこなすgnuplot” 改訂第2版, テクノプレス, 2014

本昌志著, ” gnuplotの精義―フリーの高機能グラフ作成ツールを使いこなす第二版, ()カットシステム, 2013

gnuplotの初歩 http://graph.pc-physics.com/

gnuplotスクリプトの解説

http://www.ss.scphys.kyoto-u.ac.jp/person/yonezawa/contents/program/gnuplot/index.html

Gnuplot入門http://dsl4.eee.u-ryukyu.ac.jp/DOCS/gnuplot/index.html

他、ネット検索をかけると、使い方等を解説する多くのwebサイトがあります。