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最後に、学習用のデータやネットワークにノイズを付加することにより、学習
結果の汎化性を向上させようとする試みについて紹介する。例えば、赤穂
(1992)では、正則化の観点から観測データを補間するような多数の学習用デー
タを生成することにより汎化能力の高いットワークを構成する方法が提案され
ている。また、栗田ら(1993)は、中間層の各ユニットの入力 に、
平均 分散 の正規ノイズを付加した場合の誤差逆伝搬学習アル
ゴリズムの平均的な振舞について解析している。中間層の各ユニットにノイズ
を付加することによって、2乗誤差は平均的に
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のように増加する。全体としてこの2乗誤差を小さくするためには、第2項も
小さくする必要があり、 と の絶対値をともに小さくする必
要がある。 を小さくするためには、中間層の各ユニットの出力
が か に近い値をとる必要があるので、結局、中間層の各ユニットの
出力は か の確定的な値をとり、中間層から出力層への結合荷重の絶
対値は小さくなるように学習が進むと期待できる。これにより、ネットワーク
が構造化され、汎化能力も向上すると期待できる。Murrayら(1993)は、ネット
ワークの結合荷重にノイズを加える場合について、同様な考察を行っている。
平成14年7月19日