顔画像の自動認識は、建物への入退出の監視[21]、銀行のATMなどでの 個人識別[92]、マンマシンインタフェース[33]、ロボッ トとの対話[32]、ビデオ映像の検索のためのキーとしての利用 [98]などの様々な応用があり、盛んに研究されている [96,19,3]。実環境下での顔画像の自動認識はコ ンピュータにとってまだ難しい課題であるが、ある程度制限された環境下では高 い認識率が得られることが報告されている [103,53,31,57,64,100,93,71] 。この分野の研究動向については、すでにいくつかの解説論文が書かれている [96,19,3,35,43]ので、本稿で は、顔画像の認識・検出に有効な統計的手法について概説する。