重回帰分析は、多変量データ解析のなかでも最も基本的な手法のひとつであり、説明 変数から従属変数を推定するために使われる。前述の数量化1類は、質的データに基 づく重回帰分析であると考えることができる。重回帰分析の非線形への拡張について 考察する前に、従来の線形の重回帰分析について概観しておく。
今、数値データとして与えられる説明変数を
、従属変数を
とする。また、
をそれら
の同時確率密度関数とする。このとき、重回帰分析は、平均2乗誤差
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平均2乗誤差を最小とするような最適な係数 および
は、よく知られ
ているように、
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次に、 に制約を付けずに任意の非線形関数を許す場合を考える。最適な非
線形写像は変分法によって求めることができて、