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次に、
および
の主成分分析を考える。係数行列を、それぞれ、
および
とすると、
および
の主成分は、
により与えられる。ここで、係数行列は、固有値問題、
の解として求まる。
さらに、主成分
および
を、
のように写像すると、その空間では、相関行列が
のように単位行列となる。つまり、写像
あるいは
は、変
量
あるいは
の散らばりを平均的に無相関な単位球
とする正規化写像を構成する。
次に、無相関化された変量
と
の間の正準相関
分析
を考えてみよう。この場合には、
および
は、単位行
列であるので、正準相関分析は、簡単化され、対応する固有値問題は、
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(431) |
となる。これは、
の特異値分解に他ならない。また、前段の
主成分分析において、主成分を full-rank まで取ると、正規化空間での正準相関分
析(
の特異値分解)は、もとの空間での正準相関分析に一致
することが示せる。つまり、正準相関分析は、正規化空間での相互相関
の特異値分解であるといえる。
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Takio Kurita
平成14年7月3日