著書目次


 

『ベルリン − 都市は進化する』

講談社 1993

 

目次

 

序                 ----- 16

I 萌芽の双子都市  ----- 23

 1 都市誕生      ----- 24

  ベルリン・ケルンの誕生

  辺境の市場都市

  漁村集落の景観

  ケルト、ゲルマン、スラブ

  世界都市の原風景

2 市場都市     ----- 37

 三つの広場

 市場の営み

 双子都市の自治

3 三つのゴシック教会堂  ----- 48

 中世の垂直志向

 マリーエンキルヘ

 市民ホールとしてのニコライキルヘ

 中世精神の遺産

 

II 幾何学の王都へ  ----- 61

 1 王宮           ----- 62

  消えた王宮

  ブランデンブルク辺境伯の「威圧城」

  自由都市から首都へ

  ルネサンス宮城への改造

  ルストガルテンの庭園

 2 ベルリン・バロック  ----- 80

  プロイセン王国の誕生

  シュリューターの王宮大改造

  西に向けられる顔

  都市の細胞核

 3 城塞都市       ----- 90

  星形稜堡と環濠

  外国人建築家たち

  理想都市の現実

 4 フリードリヒ・シュタットの格子状街路網  ----- 98

  都市は西に延びる

  双子の教会堂

  ユグノーの影響

  植え付けられた規律

 5 円形、正方形、八角形の幾何学広場  ----- 113

  幾何学広場の誕生

  官僚国家がつくる街路景観

  形は残る

 6 フリードリヒのフォルム  ----- 122

  オタマジャクシ形の都市構造

  フリードリヒ大王の手の跡

  絶対君主のおもちゃ箱

  近代化への遺産

 

III 理性の時代の開放都市    ----- 139

 1 シュプレー河畔のアテネ  ----- 140

  ブランデンブルク門

  ナポレオンのベルリン入城

  フリードリヒ大王記念碑

  座標空間の思想

 2 シンケルの都市改造     ----- 149

  建築家の自立

  神殿としての劇場

  都市を飾る円柱群

  博物館島

  建築界のヘーゲル

 3 ベルリン市庁舎      ----- 168

  ベルリン市の統一

  「赤い市庁舎」

  首都の表現

 4 帝都のネオ・バロック ----- 176

  ドイツ帝国の誕生

  興奮の中の帝国議会建設

  帝国建築の波乱の運命

  大聖堂の威容

 5 「賃貸兵舎都市」  ----- 184

  バブルの時代

  プロイセン式の都市計画

  息詰まる高密住宅地

 6 ベルリン世紀末     ----- 193

  カオス社会の表現

  ベルリンのアール・ヌーヴォー

  神殿としての工場

IV 拡散する世界都市  ----- 203

 1 モダニズム都市     ----- 204

  ドイツ革命下のカオス

  空洞都市

  ユートピア建築運動

  表現主義

 2 メトロポリスと都市機械  ----- 217

  メトロポリスの誕生

  群衆の行き交うアレクサンダー広場

  クーダムと流線形

 3 大衆の住宅地      ----- 226

  馬蹄形ジードルンク

  居住をめぐる社会改革運動

  田園都市シュターケン

  プロイセン式機能主義の伝統

 4 ヒトラーの妄想      ----- 238

  ベルリン対南部ドイツ

  「ゲルマニア」構想

  「永遠の建築の虚構」

  第二次世界大戦

  妄想の痕跡

V 封印される都市     ----- 253

 1 廃墟から         ----- 254

  東西分割

  シャロウンの開放型都市構想

  廃墟の記念碑

 2 東西ベルリンの競争  ----- 263

  スターリン通りの社会主義リアリズム

  ハンザ・フィアテルの国際建築展

  首都構想合戦

  「ベルリンの壁」

 3 自由と秩序      ----- 275

  社会主義の都心

  計画官僚のつくる公共空間

  自由主義の文化センター地区

  高層住宅の景観

 4 ポスト・モダン状況  ----- 290

  アジールとしての西ベルリン

  特異な町並み保存運動

  交換される東西の建築思想

  ベルリン国際建築展(IBA

  観念の会議場都市

  「壁」の崩壊

結びにかえて       ----- 306

  ベルリン再訪

  復活した日常

  ベルリンが惹きつけたもの

  ベルリン観の転換

  普遍的な都市進化