単孔式腹腔鏡手術 (LESS)

 

 

<わずか2 cmの小さな1つのポート(手術器具を入れる穴)から手術を行うため傷の目立たない究極の低侵襲(痛みや出血の少ない)で、整容性(美容)にも優れた手術です>
 私たちは、これまで副腎腫瘍、腎細胞がん、腎盂・尿管がん、前立腺がんなど多くの泌尿器疾患に腹腔鏡下手術を行ってきました。これは、お腹にあける小さな3〜4個の穴で手術がすむため、痛みが少なく回復が非常に早いことから、患者さんに大変喜ばれております。
 単孔式腹腔鏡手術Laparoendoscopic single-site surgery (LESS)はこれをさらに発展させ、1か所の穴(2 cm)から内視鏡カメラや鉗子などの手術器具の全てを入れて手術を行う腹腔鏡手術のことです。小さな創部から先端の湾曲した特殊な鉗子を用いて操作するため高い技術が必要ですが、傷が目立たたず、従来法よりさらに疼痛が軽減するなどの利点があり、近年普及しつつある優れた手術法です。

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 広島大学病院泌尿器科では2009年から副腎腫瘍、腎細胞がんを対象に単孔式手術(LESS)を行い優れた成績が得られています(手術時間:2時間、出血量:20 ml、入院期間:術後1週間)。2012年7月までの症例数は副腎40例、腎14例です。2010年末までに行った患者さん20名に術後の痛みの強さを点数でつけてもらったところ、単孔式手術では従来法に比べて術後の痛みが軽いことがわかりました(下図)。

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    単孔式内視鏡手術の術後創部