【編著書・辞書】

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1987.『ジーニアス英和辞典』大修館書店.〔執筆〕


1989.『英語基本形容詞・副詞辞典』研究社出版.〔執筆〕


1991.『ニューセンチュリー和英辞典』三省堂.〔編集協力; 執筆〕


1996.『ニューセンチュリー和英辞典』第2版.

小西友七 編集主幹.

ISBN: 4-385-10736-X, 1806 pp. \2,800. 三省堂.
〔分担:編集委員;執筆;語法注記の強化と再検討;付録(英作文の基礎知識)執筆〕

 高校生及びその他一般を対象とした学習和英辞典で,日本語と発想を異にする表現に英文作成のプロセスを表示する,こうも言えるがこうは言えないといった類義表現や非文情報を与える,基本語や日本人が誤り易い語には特に詳しい語法注記を与える,訳語や例文に文体の相違を明示する,機能語は特に詳しく扱う,連語関係の情報を明示する,会話文の例文を豊富に入れる,必要に応じて訳語や例文に強勢や音調を示す,などの特徴を持つ。

 第2版では,見出し語の追加の他,オーラルコミュニケーションに役立つ会話例を大幅増強し,類義語欄・語法欄のいっそうの充実を図った。また,付録に「英作文の基礎知識」,辞典本体の類義語情報や語法情報を検索できる「類義語一覧」と「誤文訂正一覧」を追加。


第1部 基礎編
第1章 英語コーパス言語学とは何か
第2章 コーパスとは何か
第3章 コーパスの構築
第4章 コーパスの検索
第5章 検索したデータの分析

第2部 実践編
第6章 コーパスに基づく語彙研究
第7章 コーパスに基づく文法研究
第8章 コーパスに基づく英語史研究
第9章 コーパスに基づく文体論研究
第10章 コーパスに基づく辞書編集

第3部 関連分野
第11章 電子辞書の英語学研究への応用
第12章 英語教育とコーパス利用
第13章 英語コーパス研究とインターネット

1998.『英語コーパス言語学』.

齊藤俊雄・中村純作・赤野一郎 編

ISBN: 4-327-40117-X, 308 pp. \3,600. 研究社出版.
〔分担:第10章 (pp. 188-207)を執筆〕

「コンピュータを用いて言語資料(コーパス)の編纂,分析を行なう新しい言語研究法「コーパス言語学」。本書はこの興隆著しい方法論を定義から説き起こし,具体的なコーパス編纂,分析の方法を解説。さらに,英語学におけるその応用可能範囲を多角的に紹介する。」〔本書帯より〕

以下,「第10章コーパスに基づく辞書編集」冒頭より引用:
「本章では,最近特に盛んになってきたコーパスを使った辞書編集について,これまでの経過と今後の可能性を概観していく.その際,実際のコーパスにアクセスして得られるデータをもとに,それらが実際にどのような辞書記述として反映できるのかを具体例とともに検証していく.なお,コーパス自体の内容や編纂法,検索技術などに関しては第1部で詳しく扱っているので,そちらを
参照されたい.

10.1. はじめに
 辞書はその性格上,広い意味で何らかのコーパスを利用している.コンピュータは使わないものの,辞書編集にコーパスが用いられ始めるのは18世紀の中頃からである.当時のコーパスは,権威のあるテキストを集めたもので,そのなかから,ある程度見出し語を抽出し,またそれほど直接的ではないが,語義区分の情報も抽出されていた.とは言うものの,18世紀のコーパスは主に用例を与えるために用いられていた.Dr. JohnsonはA Dictionary of the English Language (1755)において,英語の辞書では初めて使用するコーパスを限定し,成果を上げたことで知られる.…」


2001. 『ジーニアス英和大辞典』.

小西友七・南出康世(編集主幹)

ISBN: 4-469-04131-9, 2508 pp. \16,500. 大修館書店.

〔分担:校閲〕

【10大特色】

1. 2000万語のコーパスを利用して編集。見出し語のランクを3段階で表示
2. コンピュータ用語など新語・新語義を多数収録。さらに成句や俗語も充実
3. 英語を「世界英語」「グローバル英語」の視点でとらえて編集
4. 『ジーニアス英和辞典』の伝統である語法解説を一段と充実
5. レキシカル・フレーズ(lexical phrase)を豊富に収録
6. 視覚方言(eye dialect)を5000語以上収録
7. 婉曲表現・PC語(非差別的表現)を豊富に収録
8. 談話標識(discourse marker)のラベルを採用
9. インタビュー,広告,スローガンなど用例の収集領域を大幅に拡大
10. 英語学習・英語教育に役立つ情報も充実

〔以上,帯より〕


「英語コーパス学会賞」(2003) を受賞しました。

2003.『ウィズダム英和辞典』.

井上永幸・赤野一郎 編

ISBN: 4-385-10568-5, 2368 pp. \3,100. 三省堂.

電子辞書版あり

〔分担:編集〕

 『ウィズダム英和辞典』は,企画段階からコーパス言語学の方法論を導入し,英米の辞書や参考書に多くを依存する従来の英和辞典編集法にも再検討を加え,最新の英語辞書学の成果を取り入れて編纂されたものである。これにより,日本の英和辞典はもとより,英米のESL/EFL辞典にも漏れていた多くの情報を盛り込むことができた。

1. 使用頻度の重視:コーパスの解析結果に基づいて語義配列や用例の提示を使用頻度順に提示.

2. きめ細かな語法分析:コーパスを活用して,ネイティブスピーカーでさえ気づかない言語事実の発見に努め,従来の語法記述を再検討してより正確で実態に即した語法記述を心がけた.

3. 生活英語の重視:日常生活語彙を収集するための独自のコーパスソースを加え,これまで辞書から漏れていた語義・用法の充実を図った。特に,日常会話でよく用いられる定型句については,語用論的解説を添えて積極的に採用した。

4. 使用域レーベルの吟味:英語の言語直観の働かない英語学習者でも安心して状況に応じた適切な英語を使うことができるように,コーパスに基づいてきめ細かく実態に即した使用域レーベルを表示した.その際,((くだけて)) や ((かたく)),((話)) や ((書)) を始めとする直感的でわかりやすいレーベル表示を行うよう配慮した.

5. 各種コラムの充実:楽しく興味をもって英語を学習できるよう,(語法),(類義),(表現),(事情),(関連),(語源)など,多角的な視野からの各種コラムを充実させた。

6. 豊富な新語・新語義:コンピュータ用語を始め,時事・スポーツ・音楽関係の用語,視覚方言や押韻俗語など,急激な変化を迎える時代の英語を扱うのに必要な新語・新語義を収録した。

7. 最新の研究成果に基づく発音表示:現在最も普通に行われている発音を示した上で,使用域に応じた主な変異形を示した。日本語の類推から誤りやすい発音や旧来の発音指導とは異なる形が新しく一般化している事例には,具体的に注記を加えた。


2004. English Corpora under Japanese Eyes.

Nakamura, Junsaku, Nagayuki Inoue and Tomoji Tabata (Edited by)

Amsterdam/New York, NY, 2004, XI, 249 pp.

ISBN: 90-420-1882-8 EUR 55 / US$ 74

Series:Language and Computers - Studies in Practical Linguistics-51

〔分担:編集〕

English Corpora under Japanese Eyes is a fine collection of papers written in commemoration of the 10th anniversary of the Japan Association of English Corpus Studies (JAECS). Beginning with the overview of the field by Stig Johansson, an hon...


第1部 基礎編
第1章 英語コーパス言語学とは何か
第2章 コーパスとは何か
第3章 コーパスを編纂する
第4章 コーパスを検索する
第5章 検索したデータを分析する

第2部 実践編
第6章 コーパスに基づく語彙研究
第7章 コーパスに基づく文法研究
第8章 コーパスに基づく英語史研究
第9章 コーパスに基づく文体論研究
第10章 コーパスに基づく辞書編集

第3部 関連分野
第11章 電子辞書の英語学研究への応用
第12章 コーパスと英語教育
第13章 英語コーパス研究とインターネット

主要英語コーパス一覧
コーパス利用のためのソフトウェア一覧
コーパス研究に有用なWebサイト一覧
参考文献
索引

2005.『英語コーパス言語学─基礎と実践─【改訂新版】』.

齊藤俊雄・中村純作・赤野一郎 編

ISBN: 4-327-40139-0, 328 pp. \3,800. 研究社.
〔分担:第10章 (pp. 207-228)を執筆〕

本邦初のコーパス言語学総合概説書,待望の「改訂新版」!

コンピュータを用いて言語資料(コーパス)の編纂・分析を行う新しい言語研究法,「コーパス言語学」。本書は,その日本最初の総合的概説書として1998年に刊行された初版を,その後の研究の発展を取り込んで全面的に改稿・増強した「改訂新版」です。英語研究に必須のツールとなった英語コーパス言語学を,その定義から説き起こし,具体的なコーパス編纂・分析の方法を懇切に解説。さらに英語学におけるその応用可能範囲を多角的に紹介します。〔本書帯より〕


※【革装版】がでました。

iPhone対応版が出ました〔物書堂

2007.『ウィズダム英和辞典』 第2版.

井上永幸・赤野一郎 編

ISBN: 4-385-10569-3, 2144 pp. \3,300. 三省堂.
用例コーパスを利用可能;購入者特典:「Dual WISDOM英和」を利用可能】
〔分担:編集〕

1. 使用頻度の重視:語義配列や用例の提示を使用頻度順にし, 頻度の高い語義や用例ほどすぐに見つけることができるよう配慮. また, 高頻度の語義項目は説明や用例を増量.

2. きめ細かな語法分析:ネイティブスピーカーが無意識のうちに行っている言語活動を客観的に分析し, 日本人英語学習者が英語を発信する際に必要となる十分な語法情報を与えた.

3. 生活英語の重視:これまで扱いが不十分であった日常生活語彙の充実を図った. 特に, 日常会話でよく用いられる定型句については, 語用論的解説を添えて積極的に採用した. また, 日常会話で多くの割合を占めるものの日本人英語学習者が不得意な句動詞についてもスペースの許す限り発信に必要な情報を示した.

4. 使用域レーベルの吟味:英語の言語直観の働かない英語学習者でも安心して状況に応じた適切な英語を使うことができるように, きめ細かく実態に即した使用域レーベルを表示した.その際, ((くだけて)) や ((かたく)), ((話)) や ((書)) を始めとする直感的でわかりやすいレーベル表示を行うよう配慮した.

5. 各種コラムの充実:楽しく興味をもって英語を学習できるよう, (語法), (類義), (表現), (事情), (関連), (語源)など, 多角的な視野からの各種コラムを充実させた.

6. 豊富な新語・新語義:コンピュータやインターネットを始め, 時事・技術革新・スポーツ・音楽関係の用語, 視覚方言や押韻俗語など, 急激な変化を迎える時代の英語を扱うのに必要な新語・新語義を収録した. 本改訂版でも, wiki, civil union, fat tax, organic electroluminescenceなど, 各種分野について増強した.

7. 最新の研究成果に基づく発音表示:現在最も普通に行われている発音を示した上で, 使用域に応じた主な変異形を示した. 日本語の類推から誤りやすい発音や旧来の発音指導とは異なる形が新しく一般化している事例には, 具体的に注記を加えた.

 また, 改訂版では, 新たに以下のような新機軸を盛り込んだ.

8. 派生語表示:原則としてCランク以上の見出し語項目には, 各品詞の記述の前にCランク以上の派生語を品詞とともに列挙した.

9. コーパス分析の結果を見やすい形で提示:興味をもってかつ効率的に学習を行うため, 各見出し語の周辺に現れる語句を頻度順に示した(コーパス頻度ランク)や, 発信の際の道しるべとなる情報をまとめた(コーパスの窓)を新設した.

10. 発信・受信を強力支援:各見出し語が日常生活で典型的に用いられる場面を具体例で再現する(コミュニケーション), 日本人英語学習者が誤りやすく各種試験でもねらわれやすい文法・語法事項を具体例で示す(作文のポイント), 英文を読み解く際にカギとなるつなぎ言葉と論理展開の型を詳説する(読解のポイント)を新設した.


まえがき
第1部 コーパスの果たす役割
第1章 教材とコーパス
第2章 コーパス言語学から見た語彙指導のあり方
第3章 辞書とコーパス
第2部 実際にコーパスを利用して
第4章 コーパスに基づいたシラバスデザインとその実践
第5章 中間言語は学習者コーパスにどのように現れるか
第6章 日本人学生による「鉛直軸をあらわす英語前置詞」と「意味のネットワーク」
第7章 教科書コーパスから何が見えるか:
     方法論と中学校教科書の場合
第8章 教科書コーパスから何が見えるか:
     高等学校教科書の場合
第9章 大学の英語授業でのコーパス利用:
     その実践例
あとがき
索引
執筆者紹介

2008.『コーパスと英語教育の接点』

中村純作・堀田秀吾 編

ISBN: 978-4-7754-0158-3, 232 pp. \2,800. 松柏社.
〔分担:第3章(pp. 45-63)を執筆〕

 本書は,2004年以来,立命館大学大学院言語教育情報研究科と立命館大学国際言語文化研究所の共催で開催されてきたシンポジウム「英語教育とコーパス」を契機に,その成果の一部として編纂されたものである。…

 本書はこのようなコーパスを利用した研究の成果をどのような形で英語教育に生かすことができるかの可能性を追求したものである。大きく分けて2部で構成され,第1部は多少理論的な側面から「コーパスの果たす役割」を,第2部は実践的な側面から「実際にコーパスを使って」と題してシンポジウムに参加いただいた先生方に改めて執筆をお願いした。第1部がプロジェクト初年度,第2部はおもにプロジェクト2年目のシンポジウムに基づいたものである。…〔本書「まえがき」より〕


【通常版】

【特装版】 〔内容は通常版と同じ〕

【革装版】 〔内容は通常版と同じ〕

【机上版】 〔内容は通常版と同じ〕

【アンドロイド版】出ました。

【iOS版】出ました。

2013.『ウィズダム英和辞典』 第3版.

井上永幸・赤野一郎 編

2240 pp. \3,570. 三省堂.
通常版:
ISBN-10: 4385105731
ISBN-13: 978-4385105734
特装版:
ISBN-10: 438510574X
ISBN-13: 978-4385105741

〔分担:編集〕

1. 項目数の大幅増強:高校生・大学生ユーザーやビジネスユーザーの使用を念頭においた約10万2千項目を収録.

2. 各種コラムの強化・新設
a. 語法:中級者からの学力アップを強力にサポートするコラム「語法のポイント」(旧「作文のポイント」を改題)を約1.6倍に大幅増強.

b. 文法:辞書や参考書等で頻出する文法用語解説コラム「文法のポイント」を新設.

c. 類義:類義表現を扱ったコラム「類義」の数を約1.7倍に大幅増加. 一部のコラムでは, 類義表現間の構文分布を示すコラム「構文チャート」を新設.

d. 談話辞:「談話辞」(well, you knowなど)を扱った解説コラム「会話のシグナル」を新設(↓4).

e. 語源:英語に対する興味をかき立て記憶の助けとなるコラム「語源」を増強. 従来のエピソード的な内容に加えて, 未知の単語への類推力を飛躍的にアップさせる語根に関する情報を示した(-dict-, -manu-, -tain-など).

3. 前置詞・副詞辞の充実:日常会話で高頻度の前置詞・副詞辞の項目では, 認知言語学の成果も取り込みながら, 発信に耐えるよう大幅に記述を増強した. また, 新たに概念図も採用した.

4. 談話辞の強化:日常会話で多用される「談話辞」約100項目に用例と語用論的注記などを追加した(↑2d).

5. 定型表現の増強:日常会話で頻繁に用いられ, 自然で流ちょうな発話に大きく貢献する定型表現(phraseology; 本文用例中で太字斜体で表示)を約3.5倍に増強し, 約7,000を掲載した(↓11).

6. インデックスの設定:重要多義語には, 語義派生の理解や検索に便利なインデックスを設けた.

7. C・Dランク語の強化:基本語や生活日常語彙に重点をおく本辞典の方針は変わらないが, 実際に高校生が検索する頻度の高いC・Dランク語の項目を全面改訂し充実させた.

8. 新語・新語義の増強:オックスフォード大学出版局からの資料提供も得て, 時代の変化へ対応. carbon negative [positive], cyberbullying, e-banking, Facebook, hourglass economy, HVD, pinch in [out], sat-nav, silver surgeryなど, 各種分野について増強した.

もちろん, 初版及び第2版以来好評をいただいている以下のような特徴については, 内容の再検討と質・量の補強を行った.

9. 使用頻度の重視:語義配列や用例の提示を使用頻度順にし, 頻度の高い語義や用例ほどすぐに見つけることができるようにした. また, 高頻度の語義項目は説明や用例を十分に与え, 特に, 基本語は詳細で包括的な記述を心がけた.

10. きめ細かな語法分析:ネイティブスピーカーが無意識のうちに行っている言語活動を客観的に分析し, 日本人英語学習者が英語を発信する際に必要となる十分な語法情報を与えた. 日本語の類推から生じる語法上の誤りに関しては, コラムや注記の形で誤文訂正情報を積極的に示し, 最難関校の入試問題や各種検定試験などの問題にも対応できるようにした.

11. 生活英語の重視:学校教育でのオーラルコミュニケーションの重視, 身近となった海外留学, インターネットの普及に代表されるグローバルな社会情勢など, サバイバルのための英語が必要とされる状況をふまえて, 日常生活語彙や日常会話でよく用いられる定型句や句動詞についてもスペースの許す限り発信に必要な情報を示した(↑5).

12. 使用域レーベルの吟味:英語の言語直観の働かない英語学習者でも安心して状況に応じた適切な英語を使うことができるように, きめ細かく実態に即した使用域レーベルを表示した. その際, ((くだけて)) や ((かたく)), ((話)) や ((書)) を始めとする直感的でわかりやすいレーベル表示を行うようにした.

13. 各種コラムの充実:楽しく興味をもって英語を学習できるよう, 【語法】, 【表現】, 【事情】, 【関連】, 【語源】, 【コミュニケーション】, 【読解のポイント】, 【コーパスの窓】などのコラムを提供し, 多角的な視野から発信・受信を支援した.

14. 最新で安心して使用できる発音表記:無批判に変異形を列挙するのではなく, 現在最も普通に行われている発音を示した上で, 使用域に応じた主な変異形を示し, 学習者が安心して使用できる発音表記を目指した. また, 日本語の類推から誤りやすい発音や旧来の発音指導とは異なる形が新しく一般化している事例には, 具体的に注記を加えた.

15. 派生語表示:原則としてBランク以上の見出し語項目には, 各品詞の記述の前にCランク以上の派生語を品詞とともに列挙した.


まえがき
PART I 編者が語る英語辞書編集
紙の辞書を考える
『ウィズダム英和辞典』
データ・サイエンスとユーザーの哲学 −4冊の辞書を編纂して−
辞書編集の苦労話 −『ジーニアス英和辞典』を中心に−
PART II 学習英英辞典(EFL辞書)の調査と研究
EFL辞書:歴史と課題
EFL辞書使用上の注意点 −文法情報の読み取りを中心に−
EFL辞書と語用論 −ポライトネスを中心に−
EFL学習者の語彙エラーと辞書情報の活用 −高頻度語義/単語バイアスの観点から
PART III コロケーションと英語辞書
学習英和辞典におけるコロケーション記述の変遷
日英双方のコーパスから見たコロケーションと辞書記述への応用
コロケーションの転移とその対策として学習者に向けた辞書記述
コロケーションの抽出と辞書記述について
参考文献
索引
執筆者一覧

2016. 『英語辞書をつくる −編集・調査・研究の立場から−』

南出康世・赤須薫・井上永幸・投野由紀夫・山田茂 編

ISBN: 978-4469246070, 256 pp. \2,500. 大修館書店.
〔分担:PART I の 『ウィズダム英和辞典』(pp. 21-40)を執筆〕

 本書では,筆者が辞書の仕事に関わるようになった経緯についてふれたあと,辞書編集にコーパスを活用する一般的な利点,『ウィズダム3』の主な編集方針について述べ,編集時の苦労話及びウェブで公開中の「Dual WISDOM」と「用例コーパス」を紹介した。


『英語コーパス研究シリーズ』(全7巻)刊行のことば
I コーパスは辞書編纂にいかに寄与したか
II コーパス以前の辞書編集
IIII 語義説明
IV 文法情報
V 用例・コロケーション
VI 語法情報
VII シノニム記述
VIII 辞書編集と出版
IX 辞書編集に関わるコーパスツール
執筆者紹介

2018. 『コーパスと辞書』

英語コーパス研究シリーズ 第3巻
堀正広・赤野一郎監修 赤野一郎・井上永幸編

ISBN 978-4-89476-713-3, 288 pp. \3,200円. ひつじ書房.
〔分担:全体の編集及び第1章 (pp. 1-41, 共著),第7章 (pp. 183-216, 単著) の執筆〕

 英語コーパス学会20周年を記念した網羅的なコーパス研究シリーズ「英語コーパス研究」第3巻。本巻は、コーパス活用以前と活用以後の辞書編纂を概観した後、語義説明、文法情報、用例・定型表現、語法情報、シノニム記述、辞書出版、辞書編纂用ツールの各項目ごとに、コーパスが英語辞書編纂にどのように寄与してきたかを論じている。〔ひつじ書房ウェブサイトより〕


【通常版】

【特装版】 〔内容は通常版と同じ〕

【iOS版】出ました。

 

2019.『ウィズダム英和辞典』 第4版.

井上永幸・赤野一郎 編

2336 pp. \3,780. 三省堂.
通常版:
ISBN-10: 4385105928
ISBN-13: 978-4385105925
特装版:
ISBN-10: 4385105936
ISBN-13: 978-4385105932

〔分担:編集〕

1. 項目数の大幅増強:高校生・大学生ユーザーやビジネスユーザーの使用を念頭におき,2千項目追加して,約10万4千項目を収録した.

2. 日常生活語彙項目の強化:初版以来,日常生活語彙は本辞典における重点項目のひとつであった.学校教育でのオーラルコミュニケーションの重視,インターネットの普及に代表されるグローバルな社会情勢,英語圏への留学や海外赴任など,サバイバルのための英語が必要とされる場面はますます増えつつある.こういった状況をふまえ,英語圏における日常生活や日本人英語学習者が日本文化について英語で発信する場面で必要となる項目を「生活語」として位置づけ,Cランク以下の約2,000項目に【生活】ロゴを付した.これらの項目は従来であればC/D/Eランクに位置づけられるため,大学生や社会人になって学ぶことが想定される項目であったが,それを待たずして日常生活に必要な項目を先取りして学習し易くすることを意図している.

3. 用例の大幅増補:日常生活語彙を中心に用例5,000を増補した.辞書を引くのが楽しくなる,英語圏の日常生活や文化の香りが伝わってくる用例を目指した.また,類似表現を記載する場合は,単に変異形を列挙するだけではなく,意味や使用域の違いを明示したり,学習辞典として推奨できない形は((非標準))などの表示とともに示した.

4. 論述文で多用される表現の増強:論述文等で論旨展開のキーとなる用例を約1,100収録し,各用例には【論説】ロゴを付して注意を促した.

5. 定型表現の増強:日常会話で頻繁に用いられ,自然で流ちょうな発話に大きく貢献する定型表現(phraseology; 本文用例中で太字斜体で表示)を約500増補し,約7,500を掲載した.

6. 発音における同化の表示:twenty /twénti/ が /twéni/ のように発音されるなど,近くの音に影響を受けて音が変化する現象を同化と呼ぶ.Cランク以上の項目について,同化の影響を受けて変化した発音を((同化))レーベルを付して示し,聞き取りの際の便宜を図った.

7. 新語・新語義の増強:時代の変化へ対応できるよう新語・新語義の増強に努めた.deep-clean, grocerant, heads-up display, IoH, job-shadow, phub, SSSS, trenta, washback effect, webcomicなど,各種分野について増強した.
 もちろん,初版,第2版,第3版以来好評をいただいている以下のような特徴については,内容の再検討と質・量の補強を行った.

8. 使用頻度の重視:語義配列や用例の提示を使用頻度順にし,頻度の高い語義や用例ほどすぐに見つけることができるように,また,頻度の高い語義用法を優先して効率的学習ができるように配慮した.また,高頻度の語義項目は説明や用例を十分に与え,特に,基本語は詳細で包括的な記述を心がけた.

9. きめ細かな語法分析:ネイティブスピーカーが無意識のうちに行っている言語活動を客観的に分析し,日本人英語学習者が英語を発信する際に必要となる十分な語法情報を与えた.日本語の類推から生じる語法上の誤りに関しては,コラムや【!】を付した注記の形で誤文訂正情報を積極的に示し,最難関校の入試問題や各種検定試験などの問題にも対応できるようにした.

10. 使用域レーベルの吟味:英語の言語直観の働かない英語学習者でも安心して状況に応じた適切な英語を使うことができるように,きめ細かく実態に即した使用域レーベルを表示した.その際,((くだけて)) や ((かたく)),((話)) や ((書)) を始めとする直感的でわかりやすいレーベル表示を行うようにした.

11. 最新で安心して使用できる発音表記:無批判に変異形を列挙するのではなく,現在最も普通に行われている発音を示した上で,使用域に応じた主な変異形を示し,学習者が安心して使用できる発音表記を目指した.また,日本語の類推から誤りやすい発音や旧来の発音指導とは異なる形が新しく一般化している事例には,具体的に注記を加えた.

12. 前置詞・副詞辞の充実:日常会話で高頻度の前置詞・副詞辞の項目では,認知言語学の成果も取り込みながら,発信に耐えるよう記述を厚くし,概念図も採用した.

13. 談話辞の詳述:日常会話で多用される「談話辞」約100項目については用例と語用論的注記などを示した.

14. 語源:各項目に,外来語の由来言語,擬声語・擬音語・擬態語に関する情報,A/Bランク及び一部のCランクでは語源・成分情報を提供した.また,頻度順語義配列により語義の展開が把握しにくい場合は,原義を示してその展開が理解しやすくなるよう努めた.

15. インデックスの設定:重要多義語には,語義派生の理解や検索に便利なインデックスを設けた.

16. 派生語表示:原則としてBランク以上の見出し語項目には,各品詞の記述の前にCランク以上の派生語を品詞とともに列挙した.

17. 各種コラムの充実:楽しく興味をもって英語を学習できるよう,【語法】【類義】【表現】【語源】【事情】【関連】【コミュニケーション】【語法のポイント】【読解のポイント】【会話のシグナル】【文法のポイント】【コーパスの窓】などのコラムを提供し,多角的な視野から発信・受信を支援した.


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