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研究プロジェクト:「幼児の言語発達における複数語の結合方略の獲得プロセス」
メンバー
リーダー
 藤木大介(広島大学大学院人間社会科学研究科准教授)(2003.4-)

共同研究者
 樟本千里(川崎医療短期大学医療保育科講師)(2003.4-2005.3)
 小津草太郎(広島大学大学院教育学研究科教育人間科学専攻博士課程後期)(2003.4-2005.3)
 上田七生(さゆりNursery)(2004.4-2005.3)
 加島志保(広島大学大学院教育学研究科心理学専攻博士課程前期)(2005.4-2007.3)
 高橋佳子(広島大学大学院教育学研究科心理学専攻博士課程前期)(2006.4-2007.3)
 倉田久美子(広島大学大学院教育学研究科言語文化教育学専攻博士課程前期)(2006.4-2007.3)
 関口道彦(元広島大学大学院教育学研究科教育人間科学専攻博士課程後期)(2005.4-2011.3)
 若山育代(富山大学人間発達科学部講師)(2007.4-2011.3)
 徳永智子(宇部フロンティア大学人間社会学部講師)(2007.4-2011.3)

アドバイザー
 山崎 晃(広島大学大学院教育学研究科教授)(2004.4-2007.3)

実験補助者
 大田紀子(広島大学大学院教育学研究科心理学専攻博士課程前期)(2007.9,2007.11)

本プロジェクトの目的と意義
 本プロジェクトでは,3歳から5歳くらいの幼児がどのようにして言葉が理解できるようになっていくのかを調べています。子どもは驚くべき早さで言葉を覚えていきます。その早さの秘密に関し,近年多くの心理学者が関心を持ってきました。その成果として,幼児が多くの単語を効率的に覚えることができる理由が分かってきています。
 けれども,単語を覚えるだけでは人間の言葉を完全に理解することはできません。文法(単語の並び方の規則)に従って単語同士の意味を結びつけなければなりません。本プロジェクトでは,このような複数の単語の結びつけ方をどのようにして習得していくのかを検討しています。
 このような研究を行うことは様々な応用の可能性を秘めています。例えば,言語発達遅滞を査定する検査の開発に役に立つかもしれません。また,言葉を覚えていくメカニズムを調べることで,言葉の遅れに対する効果的な支援策を提案できるようになるかもしれません。さらに,子どもが言葉を覚えるメカニズムと,大人が外国語を習得するメカニズムとを比較することで,外国語教育への応用も可能かもしれません。本プロジェクトでは,このような応用可能性を念頭に,研究に取り組んでいます。

成果(2012年)
自主シンポジウム
♦ 藤木大介 (2012).幼児の複合名詞の理解の発達プロセス 森 敏昭・村井潤一郎・白川佳子・深谷優子(企画) 深谷優子(司会) 垣花真一郎・針生悦子・藤木大介(話題提供) 白川 佳子・村井 潤一郎(指定討論) 自主シンポジウム ことばの力の発達的基盤:幼児期の読み習得と理解をめぐって 日本教育心理学会第54回総会 琉球大学 (11月23日) (日本教育心理学会第54回総会論文集,856-857.) [PDF]

成果(2010年)
論文(審査あり)
♦ 藤木大介・関口道彦・森田志保・高橋佳子・倉田久美子・山崎 晃 (2010).形容詞と名詞とからなる句の理解の発達過程 認知科学,17(1),169-179. [PDF]

成果(2009年)
学会発表
♦ 藤木大介・若山育代・徳永智子・関口道彦 (2009).幼児の複合名詞の理解の発達機序 日本心理学会第73回総会 立命館大学 (8月28日) (日本心理学会大会発表論文集,942.) [PDF]

成果(2007年)
報告書
♦ 藤木大介・関口道彦・加島志保・山崎 晃 (2007).幼児の複合概念の理解の発達過程―形容詞と名詞とからなる句を対象とした検討―(最終報告) 発達研究,21,123-130. [PDF]

学会発表
♦ 藤木大介・関口道彦・加島志保・高橋佳子・倉田久美子・山崎 晃 (2007).幼児における形容詞と名詞とからなる句の理解の発達過程 日本認知心理学会第5回大会 京都大学(5月26日) [PDF]

成果(2006年)
論文(審査なし)
♦ 藤木大介・樟本千里・上田七生・小津草太郎・山崎 晃 (2006).幼児の新奇形容詞の利用場面拡張に及ぼす属性指示の効果の検討―対象児の平均月齢を46ヶ月とした実験データの報告― 幼年教育研究年報,28,109-114. [PDF]

報告書
♦ 藤木大介・関口道彦・加島志保・山崎 晃 (2006).幼児の複合概念の理解の発達過程―形容詞と名詞とからなる句を対象とした検討―(経過報告) 発達研究,20,117-122. [PDF]

学会発表
♦藤木大介・加島志保・関口道彦・山崎 晃 (2006).幼児の句の理解の発達過程―形容詞と名詞とからなる句を対象とした検討― 日本基礎心理学会第25回大会 広島大学 (6月9日) (基礎心理学研究,25(2),138.)

成果(2005年)
論文(審査あり)
♦藤木大介・樟本千里・小津草太郎・上田七生・山崎 晃 (2005).幼児の新奇形容詞の利用場面拡張に及ぼす修飾属性の指示の効果 読書科学,49(3),83-90. [PDF]

学会発表
♦藤木大介・樟本千里・小津草太郎・山崎 晃 (2005).修飾属性の指示が幼児の新奇形容詞の利用場面拡張に及ぼす効果 中国四国心理学会第61回大会 愛媛大学 (11月20日) (中国四国心理学会論文集,38,41.) [PDF]

受賞
♦ 藤木大介・関口道彦・加島志保 平成17年度発達科学研究教育奨励賞 (財団法人 発達科学研究教育センター) 「幼児の複合概念の理解の発達過程」

外部研究費

♦平成21年度梅光学院学術研究助成 (学校法人 梅光学院)
 研究課題
幼児の複合名詞の理解の発達機序の検討
 研究代表者
藤木大介(梅光学院大学子ども学部専任講師)

♦平成17年度 発達科学研究教育奨励賞研究助成金 (財団法人 発達科学研究教育センター)
 研究課題
幼児の複合概念の理解の発達過程
 研究代表者
藤木大介(広島大学大学院教育学研究科助手)
 研究分担者
関口道彦(広島大学大学院教育学研究科心理学専攻)
加島志保(広島大学大学院教育学研究科心理学専攻)

期間
2003.04-継続中

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