研究室内規 |
1.プロジェクトについて
2008.2.1 公布
研究室の主幹プロジェクトとする。 長期継続的に実施する。 単発的,一時的プロジェクトとする。 成果等にしたがい,メインプロジェクトに格上げすることもある。
プロジェクトの責任者として研究を遂行する者とする。 プロジェクトの方針等に関し,決定権を持つ。 プロジェクトに関し,客観的立場から助言を行う者とする。 プロジェクトの方針等に関し,拒否権をもつ。 プロジェクトリーダーと対等の立場で研究を遂行する者とする。 プロジェクトリーダーや共同研究者の指揮の下,研究を遂行する者とする。 プロジェクトリーダーや共同研究者の指示の下,実験を実施する者とする。
独自のテーマを持つことを推奨する。 あるいは,既存のプロジェクトに独自アイディアを持ち込むことが望ましい。 いずれも困難な場合,既存プロジェクトに参加し,教員の指導の下で研究を行う。 新たなサブプロジェクトを立ち上げる。 プロジェクトのリーダーとなり,独力で研究を遂行する。 教員はアドバイザーとなる。 当該プロジェクトに参加する。 当該プロジェクトの共同研究者となり,プロジェクトリーダーとともに研究を遂行する。 既存プロジェクトに参加する。 当該プロジェクトの研究協力者となり,積極的に研究に参加する。
論文等を主として執筆した者とする。 論文等の内容に責任を持つ者とする。 基本的にはプロジェクトリーダーだが,アドバイザー,共同研究者の場合もある。 論文等の内容に責任を持てる者とする。 研究遂行に必要な役割を担った者とする。 アドバイザーはラストオーサーとなる。 基本的にはプロジェクトリーダー,アドバイザー,共同研究者だが,研究協力者の場合もある。 掲載誌の執筆規定等により執筆者になれない者,論文等の内容に責任を持てない者については,謝辞等で研究への関与を示す。
ゼミ生が相当以上の経費を要する場合,原則教員が負担する。 その他の少額の経費は,当面ゼミ生自身で負担することとする。 論文掲載にかかる経費は,原則プロジェクトリーダーが負担する。 ただし,プロジェクトリーダーがゼミ生の場合,原則教員が負担する。 国内学会での発表にかかる経費は,原則プロジェクトリーダーが負担する。 ただし,プロジェクトリーダーがゼミ生の場合,年に1回に限り原則教員が負担する。 国際学会での発表にかかる経費は,プロジェクトリーダーが負担するよう努めなければならない。 ただし,プロジェクトリーダーがゼミ生の場合,教員が負担するよう努めなければならない。
ゼミとは研究実践を通して創造性や探求力を養う場である。 ゼミはチームである。 ゼミ生同士協力し合い,切磋琢磨しなければならない。 ゼミ生と共に学問を楽しみたいと思っている人間である。 以下のような特性を有するが,悪意はないので広い心でつきあう。 ・基本忙しいので色々忘れる。 ・状況の変化に合わせてその時々で最適だと思うコメントをするので以前と矛盾することを言う場合がある。 遅刻,無断欠席は厳禁である。 体調不良による欠席は自己管理不足であることを自覚する。 質疑の素材を提供することを義務とする。 持ち時間を厳守する。 卒論生は指導教員と共同発表のつもりで準備し,発表する。 修論生は指導教員と相談の上で準備し,発表する。 博論生は1人の自律した研究者として指導教員と議論するために準備し,発表する。 発表の労に報いるため,必ず何か意見を述べなければならない。 意見を述べることを目的とした思考をしながら発表を聞く。 意見は批判だけでは不十分である。 発表者の研究の発展に寄与するように意見を述べなければならない。 他者の質問を聞くことは,他者がどのような視点を持っているのか気付くよい機会である。 よく観察し,その意図や,そのような質問をするに至った思考プロセスを推測する。 最終的には誰がどのような質問をしそうか予測できるようになることを目指す。 議論の流れを意識化し,後から見返したときに参考に出来るものとする。 (e.g.「自分の意見」「他者の意見」「発表者の意見」を別けてメモする。) 他者の議論を自分の研究に置き換え,想定問答する。
「共同研究者」として研究を遂行できることを目指す。 卒論の完成度は査読付き国内誌に投稿可能な水準を目安とする。 希望すれば院生と同様のリサーチミーティングを行える。 「プロジェクトリーダー」として研究を遂行する。 博士課程前期在学中に学術誌への投稿を目指す。 できるだけ頻繁に教員とのアポを取りリサーチミーティングを行う。 教員は研究成果が形になるように支援するが,できるだけ教員の助力を得なくてもよくなるよう努めなければならない。 年2回の学会発表(日本心理学会と専門学会)を目指す。 論文は積極的に国際誌へ投稿する。特に,学位申請に目処が立った場合は強く勧める。 学位申請に目処が立った者はサブプロジェクトを持つことが望ましい。 自分自身の「一押し研究」をいつでもプレゼンできるように準備しておく。 アカデミックポストへの就職を考える者は業績一覧をWeb上で公開するのが望ましい。 博士論文のテーマに関わる論文を査読付きの学術誌に第1著者として原則2本以上受理されていることを求める。 体裁の修正を出来るだけ教員にさせないように努める。 教員からの指摘や修正提案を機械的に受け取らず,その意図を読み取るよう努める。 発表内容は伝えたい事柄の全体から引き算して絞るのものではない。 主たる主張を伝えるために必要な情報を足し算して組み立てるものである。 自分の伝えたいことを明確にした上で,聞き手を満足させることを目的に準備する。 聞き手の知識状態を推量し,その心内にどのような順でどのような構造の理解状態を作り上げるかを考える。 基本的に聞き手には自由な思考をさせず,発表者の側でどのような流れで思考して欲しいか示す。
本内規は教員の独断で変更可能である。 特に軽微な修正は予告なく行うことができる。 本研究室メンバーは本内規改定に際し,助言を与えることが出来る。 本内規が改訂された場合,教員はゼミ生にこれを広く伝える。 大体こんな感じ。 2008.4.1 施行 2009.4.1 改訂(4-6条追加) 2017.4.1 改訂(5条1-5項を2,4-6,8項とし,1,3,7項追加,5条4項に学年毎の発表の心づもりに関する記述を追加,5条6項に発表の聞き方に関する記述を追加し修正,6条を7条とし,6条を追加) 2017.10.1 改訂(7条を8条とし,7条を追加。) 2018.6.1 改訂(7条を3条4項に統合し,ゼミ生の経費負担について明確化。8条を7条に修正。3条2項にラストオーサーに関する記述を追加。) 2021.10.1 改訂(6条4,5項を5,6項とし,4項を追加。) 2023.10.1 改訂(5,6,7条を6,7,8条とし,5条1項を追加,3条4項を5条2項と修正。4条を3条,3条を4条とし,条名を修正。) |