題目:「インターネットは教育と研究にどのような革新をもたらすか?」
日時:1996年10月4日 午前10:00−12:00
場所:九州大学箱崎キャンパス文科系講義棟2階207教室又は3階305教室
世話人: 山崎博敏 (広島大学)
話題提供者と題目(順不同、仮題)
加藤 毅 (東京工業大学)
「大学の教育研究活動へのインパクト」
高橋一郎 (大阪教育大学)
「インターネット時代における文化的正統性の問題」
劉 恩慈 (香港中文大学)
「海外におけるインターネット利用の動向」
関口礼子 (図書館情報大学)
「教員養成必修のインターネット教育:カルガリー大学教育学部の授業実践」
趣旨
昨年あたりからインターネットが日本でも爆発的に普及している。わが学会員の多くが
電子メールを利用し、ホームページを持っている。昨年秋、潮木守一会長が就任の挨拶で
インターネットを推進されることを表明された。それ以来、学会ではホームページの作成、
電子ジャーナルの試験的実施、会員の電子メールアドレス一覧の作成などが積極的に推進
されている。
インターネット上の電脳空間をさまよったことのある人は、そこに従来とは全く異なる
別の世界が広がっていることに驚くであろう。これは全くの新世界である。従来の活字印
刷物による情報交換では考えられない、地理的範囲を超えた迅速で双方向のコミュニケー
ションがなされている。
インターネットというメディアは、学校や大学等における教育方法を変革し、研究情報
の入手や伝達の方法を大幅に変革するであろう。その結果、従来の組織の社会構造は変革
を遂げるであろう。いったい、どのような構造が生まれるのか。また、インターネットを
、どのように利用するかによって、その人の職業生活や日常生活のありようは大きく異な
ってくる。それを十分に活用する人はどのような人なのか...。これらの問題は、極め
て社会学的な問題である。
教育社会学会では初めてのテーマではあるが、今回、上記の気鋭の4名の方に、その可
能性を語ってもらうことにした。学会には渉外部の下にインターネットの運営を検討する
ワーキンググループが設置されているが今回の企画はそれとは別のものとして、光と影を
自由に語りあいたい。まだインターネットにさわったことのない方でもぜひ参加され議論
に加わられることを期待している。
rt-ml@kokeshi.cc.osaka-kyoiku.ac.jp
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