Integrated Profiles Method(IPM)の特徴−2
 
 IPMのその他の特徴をいくつか挙げてみましょう。
・Double-exponential型のprofileで,riseとfallの速度差をまったく気にする必要がない。

 このことには,具体的にOHのprofileを示したページでも少しふれましたが,

fig4_3

という関数形はk1 ≒ k2という状況では使えませんが,IPM解析式

fig7_1

は,k1 = k2という状況でも安全に使えます。

・Double-exponential関数はk1とk2に関する2価関数だが,IPM解析式では,1価である。

 Double-exponential関数は,riseとfallのうち早い過程の方が常にriseに現れ,k1,k2とrise,fallの対応関係は一義的には決まりません。(つまり,k1とk2を入れ替えても成立することになります。)従って,k1とk2の大小関係が既知でなくてはなりません。一方,IPM解析では,k1とk2に関して入れ替えは不可能ですから,k1とk2は一義的に決定でき,また,k1,k2の大小関係が未知であってもまったく問題がありません。この辺の詳細およびIPMのその他の特徴に関しては,論文を参考にして下さい。