多気筒パルスデトネーションエンジンの研究

 パルスデトネーションエンジンは排気が間欠的に行われるため,タービンによる軸動力の取り出しや,ノズルによる推力の発生に対して損失が大きくなります。 パルスデトネーションエンジンの性能を向上させるためには,間欠的に発生する排気を平滑化する必要があります。 排気の平滑化に有効な方法として,複数本のデトネーション管を束ね,それぞれ異なったタイミングでデトネーションを発生させる方法があります。 この際,排気集合部での気筒間の排気干渉が問題になります。

 当研究室では,集合部を設計するために必要な排気干渉現象の支配要因を明らかにするため,実験およびコンピュータシミュレーションによる研究を行っています。


図1 複数デトネーション管による,排気平滑化





図2 多気筒パルスデトネーションエンジン外観