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線形しきい素子を用いた識別器
サポートベクターマシンは、線形しきい素子を用いた識別器であるが、
Rosenblatt が提案したパーセプトロンも、同様に、線形しきい素子を用いて、
訓練サンプルから学習する識別機械である。以下では多層パーセプトロンと区別
するためにこれを単純パーセプトロンと呼ぶことにする。サポートベクターマシ
ンと同様に、単純パーセプトロンでは、入力
に
対する出力 を
のように計算する。ここで、 は、番目の入力から出力への結合荷重で
あり、 はバイアスである。以下では、簡単のために、これらをまとめて、
のように表すものとする。また、入力
特徴ベクトルに定数項を加えたベクトルを
と表す。出力ユニットの入出力関数
は、Rosenblatt のオリジナルなモデルではしきい関数
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が用いられた。この他の入出力関数としては線形関数
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やロジスティック関数
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がよく使われる。多変量データ解析の用語を用いれば、出力ユニットの入出力
関数が線形関数の単純パーセプトロンは、線形重回帰モデルであり、ロジスティッ
ク関数の単純パーセプトロンは、ロジスティック回帰モデルである。
図 5:
出力ユニットの入出力関数
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平成14年7月18日