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ように、そして、実際に担当される先生が自分の専門性のなさを憂い迷うことのないよう、“明日からすぐにでも使える”指導に関する情報を届けなくては」。
当時私は、福岡教育大学に勤めており、普段から親しくさせていただいている視覚障害教育に携わっている教員、指導主事、眼科医、視能訓練士の方々に協力を仰ぎました。みなさん快く受け入れていただき、本書の執筆が始まりました。
本書は、弱視教育の入門編、初級編として、学校現場でのさまざまな場面に即し、具体的な実践例や指導のポイントを、わかりやすくQ&A式にまとめています。しかし、これは典型的な事例にすぎませんので、書かれていることをそのまま実践しようとするのではなく、いま目の前にいるお子さんの状況に合わせ、どう対応することがよりよい指導になるのかを考えることが大切です。
この本が、地域の学校に通う視覚障害の児童生徒のかけがえのない時間をより充実したものにすること、そして、初めて視覚障害の子どもに接する教師や多くの大人たちを勇気づけることができるとしたら、それは、執筆陣一同にとって、本望とするところです。
2012年12月 氏間和仁
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