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はじめに
私(氏間)は、2008年6月に宮城県で開催された第17回視覚障害リハビリテーション研究発表大会に参加しました。そのシンポジウムの1つで、小中学校に勤める先生方から、担任する児童生徒の中に弱視の子どもが在籍しているという話を耳にしました。
「5月6月には、視覚特別支援学校(盲学校)のセンター的機能を利用して相談を申し込むことができましたし、8月には地域の視覚特別支援学校などで開かれる研修会に参加できました。けれど、始業式から相談申し込みや研修会までの数か月間、弱視の子どものニーズにきちんと応じられているのか、いけない指導をしているのではないかととても心配でした。そうはいっても、同じクラスの30名ほどの子どもたちの指導もあり、良心の呵責に苛まれながら日々の業務をこなす毎日でした」。
私は、これは大変なことだと強く感じました。「弱視の子どもが、人生で一度しかない学校生活の1週間、1日、1時間が適切に過ごせる
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