Musei Vaticani　　　 Braccio Nuovo　

*ホームページ作成以来２年間，「新回廊（ブラッチョ・ヌオーヴォ）」としてきましたが，「キアラモンティ美術館」の誤りでした。
　

★　ガラス・ケース越しの写真なので，ガラスに写った天井の装飾画が反射している。
★　写真が不鮮明なため，書名が特定できない。あしからず。

★　イタリア最高裁判所は，１９１０年に完成した新しい建物で，テベレ川添いにあり，その前を西に行くと，サンタンジェロ城を経て，ヴァチカン市国，サン・ピエトロ大聖堂につながっている。

★　正面ファッサードには，天秤と剣をもった正義の女神の像，玄関入り口の向かって左が弁論家キケロ，右が法学者パピニアヌスの立像である。
★　このほかに，リキニウス・クラッスス，ユリアヌス，ヴィーコ，バルトルス，モデスティヌス，ガイウスなどの像もある。（像はすべて今世紀に作られた新しいものである。）

★　最高裁判所の裏正面からまっすぐ北西に延びる通りは，キケロ通り（ヴィア・チチェローネ）と名づけられている。

★　このキケロ通りには，ホテル・チチェローネというホテルもある。

★　カピトリーノ美術館は，かつてユピテル神殿のあったカピトーリウム（現在は，カンピドーリオ）の丘に建っている。
★　ミケランジェロが設計した広場の正面はローマ市庁舎，右がコンセルヴァトーリ美術館，左が新館（カピトリーノ美術館）である。その後ろには，フォロ・ロマーノが広がっている。


　

★　フォロ・ロマーノ（ラテン語では，フォールム・ロマーヌム）は，キケロの住まいのあったパラティーノ（ラテン語では，パラーティウム）の丘とカンピドリオ（カピトーリウム）の丘にはさまれた場所にある。
写真は，パラティーノからカンピドーリオをながめたものである。
正面に見えるのが，ローマ市庁舎，その右の白い建物は，ヴィットリオ・エマヌエル２世記念堂である。
その前が，遺跡群である。

★　大競技場チルコ・マッシモ（ラテン語では，キルクス・マークシムス）からながめたパラティーノの丘。
この向こう側がフォロ・ロマーノである。
ローマ第一の邸宅地であり，キケロはここに豪邸を所有していた。
後には，アウグストゥスの私邸もここにあり，帝政期には皇帝たちの宮殿（ドムス・アウグスターナ）が建ち並んでいた。

★　２０世紀になってムッソリーニにより復元された元老院の集会所クーリア。
その前に見えるのが，演説壇ロストラの側面である。
左は，２０３年に建設されたセプティミウス・セウェルス帝の凱旋門，その後ろは，アンティ・ルカ・エ・マルティナ教会である。
前面の石畳の道は，カピトリーノの丘に登る聖なる道（ウィア・サクラ）につながっている。

★　クーリアの内部。このクーリアはカエサルのプランにより現在地に建てられたものだが，キケロの生存中はまだ未完成であった。

★　演説壇ロストラ。後方は，左からサトゥルヌス神殿の８本の円柱，ウェスパシアヌス神殿の３本の円柱，その後ろは，スッラが建築した古代の文書館（タブラリウム）の上に建つ，現在も使われているローマ市庁舎。（内部には，カエサルの立像があるという。）

★　ロストラがこの位置に移動したのは，カエサルのフォールム改造計画によるものである。したがって，弁論家として全盛期のキケロが活躍した頃の演説壇は現在のクーリアの位置付近にあった。しかし，最晩年のキケロはこのロストラに立ったに違いない。

★　アントニウスの部下により暗殺されたキケロの頭部と手（右手だけとする説と両手とする説がある）は，このロストラの上にさらされたという。




★　ロストラの高さは，身長179cmの私の倍くらいある。

★　ローマ文明博物館の展示物は複製や模型が中心であるが，世界中に散らばっている胸像などが一堂に会しているおもしろさがある。
カエサルで１０点以上，アウグストゥスで２０点以上の胸像がある。
また，ガリア戦争の戦闘模型やコンスタンティヌス帝時代のローマ市街の２５０分の１の模型は，興味深いものである。

★　サン・ピエトロ大聖堂の前の土産物屋で買ったキケロ（チチェローネ：Cicerone）のブロンズ像。値引き交渉をすると少し安くしてくれた。

★　現在は私の書斎（？）の机の上で，遅々として進まないキケロの翻訳作業をやさしく見守ってくれている。

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