Today's German Expression (for beginners)  毎日一つ、今日のドイツ語(初級)


kennen = 〜を知っている   kennen / kannte / gekannt

A: Siehst du den Mann dort?
B: Ja. Wer ist denn das?
A: Das ist Andi. Kennst du ihn nicht?
B: Nein, den kenne ich nicht.
 ドイツ語には、英語の「know = 知っている」に当たる動詞として kennen と wissen の2つがあります。まず大ざっぱな使いわけとしては、kennen は、体験的に知っているというニュアンスを持ち、目的語としても名詞句しかとりません。例:Brigitte kenne ich sehr gut. =「ブリギッテのことはよく知っているよ」。

 それに対して、wissen は主として副文(従属節)を目的語に取るのが普通です。例:
Ich weiß nicht, wo er jezt wohnt. =「彼が今どこにすんでいるか私は知りません」。ただし、wissen は、抽象的な情報を知っているという意味に限り、名詞句や 抽象的に事態を指している das /es などの代名詞を目的語に取ることができます。例:Wissen Sie seine Adresse? =「彼の住所を知っていますか」。Das weiß ich nicht. =「それは知りません」。

 ところで、上の例文 Nein, den kenne ich nicht. =「ううん、あんなやつ知らないよ」の den は定冠詞ではなく、指示代名詞です。定冠詞は、主に話し言葉で、そのまま代名詞として使うこともできます。これを文法的には指事代名詞と言いますが、普通の人称代名詞との違いは、1)強調して主語より前の位置に持ってくることが多いこと、2)かなり口語的で砕けたニュアンスを持つことの2つです。(したがってフォーマルな文脈では使わない方が良い。)なお、上の例で、もし指示代名詞男性4格 den のかわりに通常の人称代名詞男性4格 ihn を使うと、Nein, ich kenne ihn nicht. =「ううん、彼のことは知らないです」となります。(代名詞の位置の違いに注意!)


Consult German Dictionary (辞書を引く)
Copyright (C) 2000 by Katsumi Iwasaki
辞書は白水社「パスポート独話辞典」(編修責任:細谷行輝先生 ISBN4-560-00061-1)のオンライン版をご好意により利用させていただいています