組合せ論サマースクール 2017(COS 2017)


組合せ論サマースクール 2017
COmbinatorics Summer school 2017 (COS 2017)
開催期間:2017年9月6日(水)-9日(土)
場所:佐賀県・嬉野温泉
会場・宿舎: 入船荘
参加申し込み期間:6月5日(月)-7月21日(金)
予稿, 未解決問題予稿締め切り:8月11日(金)

  • プログラム(日付修正版)
  • 一般講演, 未解決問題の予稿集


  • 23名の方にご参加いただき無事終了致しました. ありがとうございました.

    ホームページ更新情報

    ・ 3/23 ホームページを開設しました.
    ・ 3/30 開催期間と場所を掲載しました.
    ・ 5/20 会場などの情報を掲載しました.
    ・ 6/4 入門講義講師, 参加費用詳細, 申し込み方法の詳細などの情報を掲載しました.
    ・ 6/15 旅費援助についての情報を掲載しました.
    ・ 6/23 石井基裕氏に行っていただく招待講演のタイトルと概要を掲載しました.
    ・ 6/24 前野俊昭氏に行っていただく招待講演のタイトルと概要を掲載しました.
    ・ 8/8 ご支援いただく科研費の情報を追加しました.
    ・ 8/23 プログラム, 一般講演, 未解決問題の予稿集 を公開しました.
    ・ 8/30 当日の受付の情報を掲載致しました. また プログラム の日付を修正しました.
    ・ 9/12 集合写真を掲載しました.
    集合写真1
    集合写真2

    組合せ論はそれ自身で面白い話題を持ち, また他の数学の分野や情報学, 工学の面でも応用され, 相互に影響を与え, 日々発展しております. 一方で, 組合せ論に携わっている研究者が多くいるにも関わらず, 研究内容が多岐に亘っているため, なかなか一堂に会して交流が出来ていないのが現状です. また, 研究分野の広範さゆえ, 組合せ論に興味を持った学生がどのように学習や研究を進めていけばよいか, 指針が得られにくい傾向もあると思われます.

    組合せ論サマースクールでは, 合宿形式で「組合せ論」というキーワードを持つ幅広い研究者が交流する機会を提供することを目的としています. 今年度のサマースクールは例年通り「一般講演」と「未解決問題セッション」の実施に加え, 組合せ論・応用数学に関連する最近の話題についての「入門講義(招待講演) 」も実施します(詳細については後日掲載予定です).

    一般講演では, 様々なバックグラウンドを持つ参加者が最新の研究内容を発表し, 組合せ論に於ける視野の拡大を目的としております. 未解決問題セッションでは, 様々な分野での未解決問題や専門外の参加者が興味を持って取り組めそうな問題を紹介, 更に議論をすることで, 参加者間の問題意識の共有や, 学生, 若手研究者のこれからの研究題材の獲得を目的としております. 未解決問題セッションは, 従来の研究集会ではあまり設けることのない企画であり, 通常講演とは違った視点から他の研究者の問題意識が分かると思います. 例年, 発表者と聴衆の距離感も近く活発な議論が起き, 双方共に実りあるセッションです.

    本サマースクールでは, 特に学生や若手研究者の皆様に多く参加してもらい, 研究題材や研究仲間・友人を得て, また, 自分の研究を発表する機会として, 将来の飛躍の踏台にして欲しいと考えています. 多くの皆様のご参加をお待ちしています.


    入門講義(招待講演)

    講師:前野 俊昭 氏(名城大学)
    講演タイトル: 多項式の組合せ論とSchubert多項式

    概要: 組合せ論の中には「多項式の組合せ論」と 呼ばれるような一分野があり、それは組合せ的な由来を持つ多項式の 研究あるいは様々な由来を持つ多項式の組合せ的性質の研究を 主な目的としている。例えば、Schur多項式の研究は 多項式の組合せ論において最も典型的で重要な例と言えるだろう。 この講演では、前半で多項式の組合せ論の問題意識を一般的な枠組みとして 解説し、後半でその一例としてSchubert多項式の基礎事項を紹介する。 Schubert多項式はSchur多項式の非対称な一般化と考えることも できるような多項式で、対称群のBruhat順序に関する組合せ論や 旗多様体のコホモロジー環と密接に関わっている。時間があれば Schubert多項式の様々な一般化についても軽く紹介したい。


    講師:石井 基裕 氏(群馬大学)
    講演タイトル:Young図形の組合せ論と特殊線型Lie環の表現論

    概要: Young図形の組合せ論と特殊線型Lie環の表現論との間の関係を柏原の結晶基底の理論を介して理解することを目標とする。 Young図形は対称群やその表現を調べるために1900年頃に導入されたものであり、古くから対称群や一般(特殊)線型群の表現論と密接な関係にある。一方、 1990年頃に発見された結晶基底は特殊線型Lie環(の量子群)の表現が持つ組合せ論的に良い振る舞いをする基底であるが、 それに着目することによってYoung図形の組合せ論と表現論とをより直接的に結びつける新たな関係性が明らかとなった。 講演ではYoung図形の数え上げ理論で重要なRobinson--Schensted対応を取り上げて、前半ではその組合せ論的な側面、 後半ではその表現論的な側面について紹介する。必要に応じて特殊線型Lie環とその表現の基本的な性質についても概観する。


    開催期間・場所・実施形式

    開催期間:2017年9月6(水)-9(土)
    場所:佐賀県嬉野温泉
    会場・宿舎: 入船荘

    本サマースクールは, 基本的に合宿形式での実施を前提に計画しています. サマースクールの会場の旅館「入船荘」に部屋を9/6(水)-9(土)の3泊4日で手配しています. 実行委員会を通して「入船荘」への宿泊をお願いいたします.
    他の宿泊施設や個室の利用を希望の際はご相談下さい.


    宿へのアクセス方法は こちら を参考にして下さい.
    代表的なアクセス方法:
    ・博多駅、西鉄天神バスセンター、福岡空港(国際線)から嬉野ICまたは嬉野バスセンターまで高速バス「九州号」で1時間半から2時間
    ・嬉野ICから宿までタクシーで5分、嬉野バスセンターから宿まで徒歩3分

    参加費用詳細

    ・宿泊費:一泊2食付き 8,000円(税込)※5人部屋の料金
    ※個室を利用する場合は値段が上がります。
    ・参加費:2,000円(ただしドクター以下の学生は無料)

    旅費援助に関して

    学生(学部生・修士・博士)の参加者については数名程度旅費の援助ができる予定です.
    旅費援助を希望する方は 参加申し込み時に「その他特記事項」にその旨を明記する か, または参加申し込みを済ませた上で 8月11日(金) までに cos2017k[at]gmail.com 宛てに申し出て下さい ([at]を@に変えてお送りください).
    予算の都合上必ずしもご希望に沿えない場合がある旨ご了承ください.

    参加条件・参加申込み

    組合せ論に興味を持つ方でしたら, 原則, どなたでも参加いただけます. 参加者にはご自身の研究内容を口頭で講演頂くよう, お願いしております. また, 学部生の方など, これから本格的に研究活動される方は, 自身が面している問題(読んでいる本で解けない演習など) を取り上げて頂いても結構です.

    講演に使える機材としてはプロジェクターとホワイトボードを予定しております.

    申し込み方法 申し込みは終了しました. 多数の方のご参加ありがとうございます.

    講演予稿に関して

    一般講演を行っていただく方には講演予稿を作成していただきます. 以下の注意に従い講演予稿作成の上, 8月11日(金) までに cos2017k[at]gmail.com 宛てに提出して下さい ([at]を@に変えてお送りください).
    • A4で2枚以内で, 講演のアブストラクトを記述する.
    • フォントサイズ, スタイルファイルなどは自由. ただし, ページ数は記載しないこと.
    • 名前, 所属, 連絡先を明記する.
    • 作成した予稿の「PDFファイル」を用意する.
    なお, 予稿はサマースクール前にwebにて公開を予定しています. また, 当日会場において, 「講演予稿集」を参加者へ配布いたします.

    未解決問題の紹介に関して

    未解決問題の紹介をされる方は以下の要件に従った予稿を作成し, 8月11日(金) までに cos2017k[at]gmail.com 宛てに提出して下さい ([at]を@に変えてお送りください).
    • A4で1枚以内で, 問題を理解するための補助的な事項を記述する.
    • 「出題者または出典」, 「問題」, 「問題の大まかな分野」を明記する.
    • 上記以外の形式については, 講演予稿フォーム作成の注意に準拠する.

    スケジュール

    6月5日(月)-7月21日(金) 参加申込受付期間
    8月11日(金) 講演予稿, 未解決問題予稿提出締切
    9月6日(水)-9日(土) 組合せ論サマースクール開催日
    ・受付は9月6日の15:00より入船荘のロビーにて行います. なお, この時間帯に来れない人は個別に対応します. 宿泊費・参加費は上記の受付の際に支払い, お釣りのないようにお願いします.

    組合せ論サマースクール2016(COS2016) ホームページへのリンク
    過去の組合せ論サマースクールへのリンク


    組合せ論サマースクール2017実行委員
    実行委員長:栗原大武(北九州高専)
    実行委員(50音順):奥田隆幸(広島大学)
    野口健太(東京電機大学)
    東谷章弘(京都産業大学)
    渡邊悠太(東北大学)

    本サマースクールは以下の科研費の支援を受けて開催されます:
    • 基盤研究(C) JP16K05102 「良い頂点彩色を持つ凸多面体及び多様体の単体分割の研究」 (代表者: 村井聡)
    • 若手研究(B) JP17K14239 「閉曲面上の5-染色的局所平面的三角形分割グラフの存在性と弱Grunbaum予想」 (代表者: 野口健太)
    • 若手研究(B) JP16K17604 「表現論を用いた大対蹠集合の堅いデザインによる特徴付けの研究」 (代表者: 栗原大武)

    Last Updated on May 17, 2017