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カタリエヌモノ

** 2011.10の カタリエヌモノ **

 ++ 11.10.03 (mon) ++ 



ここ数ヶ月,以前よりも多くのものが美しく見えます。
例えば,通勤時の何気ない風景にハッとすることがあります。(*1)

もしかしたら感覚が鋭くなっているのかもしれません。
それはそれで人生が楽しくなるので,良いことなのかもしれません。
#ただし,喜びを他人と共有できない悲しさは増えます。

−−−−−−−−
(*1)これはたぶん,名古屋市周辺は山がなく,空が広いのが原因だと思いますけど。

 ++ 11.10.04 (tue) ++ 



もしかしたら研究者・大学教員としての藤木大介には存在意義があるかもしれない。
しかし,それ以外の藤木大介は誰も必要としていないかもしれない。

 ++ 11.10.05 (wed) ++ 



先日,助手時代に初めて授業を持った頃の学生や後輩と飲みに行きました。

今考えると,あの頃と今とでは教えるための知識に雲泥の差があります。

大学教員としても成長しているんだなと思います。

 ++ 11.10.06 (thu) ++ 



昨日,iPhoneの新製品として4Sが発表されました。

個人的には大幅に刷新された5を期待していました。
しかし,そのような発表はありませんでした。

そんな折,以前から体調不良が言われていたSteve Jobs氏が亡くなったという報が届きました。

私は,
 仕事を戦争にたとえるならPCは武器で,
 兵器・武器は汎用品を使う方が生存確率が高くなる
という思想の人間です。
なので,当面PCでWin機以外を使うことはないと思います。(*1)

ただ,学生時代,K先輩(*2)にお借りして「アップル・コンフィデンシャル」を読んで以来,Appleの製品にも敬意は払っています。
そういう意味で,憧れの気持ちもあり,iPod touchやiPad2を利用しています。

今回発表されたiPhone4Sは現行品の4と比べて質的な変化は見受けられません。
どちらかというと着実にスペックアップしたという印象です。
Apple社の製品に「着実性」など期待していない私には,あまり魅力的には映りませんでした。

しかし,今回の訃報を聞き,Jobs氏への哀悼の意を示すために買うという意義が生まれました。
何となく「スペックのみが重要なのではない」という感覚がApple社の製品を買う理由としてしっくり来ます。

正直5を待って4Sは見送ろうかと思っていましたが,もしかしたら買うかもしれません。

−−−−−−−−
(*1)MacはPCじゃない?
(*2)古くからの読者の方は覚えていらっしゃるかも知れませんが,私をPalm等の電子小物の世界へ引きずり込んだ偉大な方です。

 ++ 11.10.07 (fri) ++ 



犬には「心の理論」(*1)があるのだろうなと思います。(*2)

彼らはよく嘘をつきます。

例えば,実家の犬は
 父も母も不在
 父帰宅
 父に散歩をねだる
 散歩に行く
 父飲みに行く
といった状況の時のみ
 母帰宅
 母に散歩をねだる
という行動をとるようです。
 
母が自分が散歩に行ったという事実を知らないということをわかっている可能性があります。

自分のいたずらを隠そうとすることもありますし,犬にも「心の理論」の一部があるのだろうと思います。

−−−−−−−−
(*1)心理学の用語で,自己や他者の心の状態を推測するための認識の枠組みといったものです。
(*2)なぜ人間は犬をかわいいと思うかについての私の考えは「04.06.09」参照。

 ++ 11.10.11 (tue) ++ 



必殺「捨て身の善意」に頼って戦う偽善者(*1)は長くは生きられない。

−−−−−−−−
(*1)「10.03.09」の(*1)参照。

 ++ 11.10.12 (wed) ++ 



子どもの頃から目標としてきた日まであと1年となりました。

あと1年はなんとか生き延びようと思います。

 ++ 11.10.13 (thu) ++ 



昨年,年賀状の宛先用のデータベースが壊れました。
それを修正せず,今年の年賀状を出してしまいました。
そのため,今年は多くの年賀状が不達で戻ってきました。

戻ってきた年賀状に対するフォローをする余裕もありませんでした。
だいぶ多くの友人に不義理をしてしまいました。
もう皆,私のことなど忘れているでしょう。

今年はお年玉付き年賀はがきの当選確認もしていません。
毎年これでそれなりの切手を確保できるため,郵便で困ることはありませんでした。
しかし,今年は古い年賀はがきを切手に交換する等して補充する必要が生じています。

なんにしても,ここ数年は年賀状を書く心の余裕などありませんでした。
昔は年賀状を書くのが楽しくて仕方なかったにもかかわらずです。

こんな状況なので,もう私には年賀状なんて習慣は要らないと感じています。

 ++ 11.10.14 (fri) ++ 



大人になってもドングリが落ちていると興奮します。

 ++ 11.10.17 (mon) ++ 



以前に比べ,ハンズやロフトに行く楽しみが減りました。

昔はハンズやロフトに行くと,思ってもみないものを発見し,ワクワクしたものです。

しかし,今ではネットでの情報の方が豊富です。
そして,ほとんどのものはネットで購入することができます。

ハンズやロフトに行っても「画面で見たモノ」の実物を確認するだけという状況が多くなっています。

 ++ 11.10.18 (tue) ++ 



最近,
「完成された心理学者ってどんな姿だろう」
とか考えます。

 ++ 11.10.19 (wed) ++ 



私は「完成された心理学者」にはなれないと思います。
でも,「完成された心理学者」を目指すべきだと思います。
しかし,「完成された心理学者」がどのような人間かすらわかりません。

ある領域に秀でた業績のある人は確かに権威ある研究者だと思います。
ただ,それは「完成された心理学者」とは言わないと思います。

なので,ひとまず,
 認知,発達,社会,臨床,教育,全ての分野の知識を有し,
 これら全ての領域の方法論に精通し,
 どの分野でも査読論文を書ける
ことを目指します。

 ++ 11.10.20 (thu) ++ 



現在の私の中期目標は,過労死することです。

実際には無理をしない性格なので,過労死はあり得ません。

ただ,過労死するくらい必死で働けたらと思います。

もし私が倒れたら,目標が達成された,それだけがんばれたんだ,と喜んでください(笑)。

 ++ 11.10.21 (fri) ++ 



現在, 研究者,心理学者としてのリハビリ中。

続いて,言語心理学者としてのリハビリをする予定。

 ++ 11.10.24 (mon) ++ 



私は基本的に自分が発表しない学会には参加しません。
その理由は,互いに情報提供しあわないとアンフェアだと思っているからだと思います。

もちろん,他の研究者の発表を聞いたら,その研究者の役に立つようなコメントをします。
しかし,それはあくまで聞いた研究の軸上の情報提供に過ぎません。
他の研究者と同じレベルでの情報提供をするためには,私もオリジナルの研究発表をすべきだと思います。

なので,研究を再開できるまでは,学会にはあまり行かないと思います。

 ++ 11.10.25 (tue) ++ 



iPadなどで書籍を読むとき微妙に困るのは,残りが何頁くらいあるのか直感的にわからないことです。

 ++ 11.10.26 (wed) ++ 



色々なものを電子化して読むことについて,個人的に抱えている矛盾。

急いで読まなければならないものは電子化するのは手間。
しかし,ちょこちょこした合間に読むためには電子化されている方が便利。

 ++ 11.10.27 (thu) ++ 



自分を追い込めば追い込むほど神経が研ぎ澄まされていく感覚はおもしろい。

 ++ 11.10.28 (fri) ++ 



大学を「会社化」してどうするのでしょう?
世間並みにすれば批判されにくくなるからでしょうか?

批判されたくなければ,より「大学化」すべきだと思います。

どんなに世間並みにしようとしたって大学は大学です。
大学が世間と張り合ったって,社会基準で比べられたら批判の対象となると思います。

むしろ,大学としての機能(*1)を明確にし,洗練し,独自の価値を認めてもらうべきです。

−−−−−−−−
(*1)例えば「現代社会の課題を解決できる(バイタリティあふれる)人材の育成機能」「地域のためのシンクタンクとしての機能」等でしょうか?

 ++ 11.10.31 (mon) ++ 



私は
「限りある命だから毎日を大切に生きよう」
などとは考えていません。

「明日も生きなければならないから,今日をおろそかにはできない」
と思っています。

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