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++ 12.04.02 (mon) ++ 分担執筆した本が出版されました。(*1) 藤木大介 (2012).文の意味表象の形成過程 深田博己(監) 心理学研究の新世紀 宮谷真人・中條和光(編) 第1巻 認知・学習心理学 ミネルヴァ書房 pp.456-469. 担当した章は,私の博士論文のテーマ(文の理解プロセス)に関する研究をまとめたものです。 過去の自分の論文のエッセンスを集めたものなので,目新しいことは書いていません。 もし私のこれまでの研究を概観したいという方はご覧ください。 本書は広島大学心理学教室80周年記念を兼ねたものです。 全4巻で,広大で博士号を取得した研究者の多くが執筆に関わっています。 概論書ではありませんので読者層はかなり制限されると思います。 一方で,心理学で扱うテーマをおおよそ網羅しているシリーズだと思います。 心理学業界の方は目次だけでもご覧頂ければと思います。 −−−−−−−− (*1)脱稿した段階でご紹介しているかと思って過去の記事を見直しましたが,全然触れてないですね。一端書き上げた後も何度か分量調整を求められたため,明確な「脱稿感」がなかったのかもしれません(笑)。 |
++ 12.04.03 (tue) ++ 万年筆は何となく男性の趣味な気がします。 一方で,万年筆用のインクは女性が好みそうなものが多数あります。 最近はおしゃれな色,かわいい色のものが多く出ています。 また,インクのボトルもおしゃれな形,かわいい形のものが多いです そういう意味で,女性もお気に入りの万年筆が一本あると,色々とインクで楽しめると思います。 #万年筆も女性が持つとおしゃれだろうなというものもありますよ。 |
++ 12.04.04 (wed) ++ 集団や組織の仕組みを変えようとすると,大抵,得をする者と損する者とが出てきます。 それでも仕組みを変えるのかは,集団全体,組織全体として得なのか損なのかを勘案して決められるべきです。 それにも関わらず,損をする者が1人でもいるのは良くないと考える人が多い気がします。 もちろん,損をする立場の人を切り捨てるのは私も良くないと思います。 要は,損をする人をすくい上げる手立てを考えられない無能さを棚に上げて,変化だけを恐れ,集団や組織を危険にさらすのは愚の骨頂だということです。 |
++ 12.04.05 (thu) ++ 論文(*1)が不採択になりました。 どうもこの学会とは縁がないようです。 別の学会にトライします。 −−−−−−−− (*1)「11.12.06」参照。 |
++ 12.04.06 (fri) ++ 私は万年筆で書く文字は輪郭がはっきりしている方が好きです。 単に書き心地を追求するだけでなく,輪郭にまでこだわると際限が無くなります(笑)。 万年筆の趣味は泥沼です。 |
++ 12.04.09 (mon) ++ 師匠が弟子にしてやれることは, ・まず,弟子を自分のレベルまで引き上げること, ・その上で,はるかに追い越されてしまうこと, です。 これに関しては,私自身は学生にしてやれると思っています。 これは私が直感で職業研究者になれるほどの才能を持っていなかったことに起因します。 職業研究者になるため,戦略を練り,その方法を意識的に考えてきました。 なので,その方法を言語化して伝えることは容易です。 学生が一定の能力を有してくれてさえいれば,勘所を伝授できると思います。 研究者の能力中で,社会で生きていく上で有用なことを効率よく伝えられると思います。 #伝わりにくくても,伝えるための工夫も前任校で学びました。 |
++ 12.04.10 (tue) ++ 楽しいことと幸せなこと。 楽しいことは誰とでも共有できる。 幸せなことは特定の誰かとしか共有できない。 |
++ 12.04.11 (wed) ++ 万年筆の書き味は ペン先 インク 軸の形状 ペンの重心 といった要素の組み合わせで決まります。 それを追求していく過程は,かつてラジコンで モーター バッテリー ギヤ比 タイヤ サスペンション 等の組み合わせを追求していた感覚と似ています。 要は小学生の頃と私は何も変わっていないということでしょう。 |
++ 12.04.12 (thu) ++ 今年も科研(*1)があたりませんでした。 ほぼ同じ内容で7回出してます(笑)。 ダメなものは何度出してもダメですね。 要は,私の研究には価値がないということなのでしょう。 −−−−−−−− (*1)科学研究費補助金というもので,国からいただける研究費です。 |
++ 12.04.13 (fri) ++ 私は現在,修士号までしか出すことが出来ません。 しかし,そのことに安心しています。 本当に私の指導が良いモノであれば,私レベルの研究者はすぐに追い抜かれてしまい,すぐに指導すべきことことが無くなってしまうからです。 |
++ 12.04.16 (mon) ++ 道徳的な価値判断を行う基準の1つに, 「決して人間を道具的に扱ってはならない」 というものがあると思います。 たぶん,これには多くの人が同意できると思います。 一方で, 「出来るだけ多くの人が出来るだけ幸せになるべきだ」 という基準もあると思います。 これにも,多くの人が同意できると思います。 しかし,この2つの基準は相容れないことがあります。 つまり, 多数派の幸福のために少数派が道具的に扱われる 少数派を道具的に扱わないようにするため多数派の幸福が阻害される という可能性があるということです。 道徳の指導法に関する授業をやってみて,学生(人間)はこういった独立する2つの基準を同時に考えたりするのが苦手なんだと改めて思いました。 同時に,こういう事態に遭遇した時にきちんと思考できる能力を育てるのが大学教育だと改めて確認しました。 |
++ 12.04.17 (tue) ++ 多くの大学教員は,研究者志望の学生等から 「(職業)研究者になれるか不安で(大学院進学等を)決断できない」 と相談された経験があると思います。 以前は, 「そもそも人生は賭けみたいなモノ」 「どんな職業になるにも自分自身を賭けなければならない」 「研究者という職が自分を賭けるに見合うかよく考えて決断したら良い」 等とあまり参考にならないアドバイスをしていました。 ただ最近,こういう答えをしなくなりました。 自分のことや自分と同世代の研究者のことを振り返ってみると, ・それなりの能力 ・キチンとした戦略 この2つさえあれば,ほぼ全員が職業研究者になれると思うようになったからです。 研究者志望の学生は大体それなりの能力を持っています。 また,適切な戦略は伝授することが出来ます。 だから,なりたければチャレンジすればよいと思うようになりました。 とはいえ,問題はあります。 適切な戦略を実行し続ける意思の強さを持っていることが前提条件だったりすることです。 #こればっかりは「根性ある?」としか聞けないので(笑)。 |
++ 12.04.18 (wed) ++ 希望を持ちたいと思うから絶望する。 マシーンは絶望しない。 |
++ 12.04.19 (thu) ++ 明日から当面,金曜日の更新をお休みします。 代わりに土日のいずれか(あるいは両方)で更新をするようにするかはちょっと検討します。 とはいえ,最近はかなりアクセス数も減っています。 本ページのニーズも少なくなっているのだと思います。 なので,週4日更新すれば十分かなと思っているところです。 |
++ 12.04.23 (mon) ++ 「生きて行くための適切な方略」をとるためには身の程をわきまえることが大切です。 そういう意味では,私の2人の元指導教員はどちらも適切な判断をしてくださったと思います。 どちらの先生も絶対に私がエリートコースを目指さないようにアドバイスしてくださいました。 正直,もうちょっとやれたんじゃないかという気もしなくはないのですが(笑),多分それは思い上がりで,実際なんとか職業研究者としてやれていることを考えると,先生方の判断は間違っていなかったと言えます。 註:批判的思考の研究者が「結果からの(後付け的)推論」を安易に受け入れてはいけません。 |
++ 12.04.24 (tue) ++ ある行政との連携で,発達障害児を支える人々(保護者,教師等)のニーズ調査を行いました。 調査結果を見るにつけ,多くの問題の原因は行政にお金がないことだと分かります。 ただ,こればっかりは景気が良くなることを願うぐらいしかできず,無力感ばかりが募りました。 今回の調査の目的は,どのようなニーズがどのような「困った感」を産むか,その因果関係を描き出すことでした。 研究者として出来ることは,この結果を基に,限られた資源を効率的に投入できるよう行政に提言することだと思っています。 |
++ 12.04.25 (wed) ++ 組織が大きくなればなるほど,そのトップは各個の具体的な事柄に口出ししてはならない。 組織の方向性を探り,それを成員と吟味し,ビジョンを共有できるよう努めるべきである。 具体的な行動は,ビジョンを共有した現場を知る成員が各個に決定すればよい。 |
++ 12.04.26 (thu) ++ 私の憧れは「縦横無尽」のイメージなんだと思います。 子どもの頃から「縦横無尽」なものが好きでした。 ガンダムが好きです。 「ナウシカ」「ラピュタ」の飛行物が好きです。 どれも「縦横無尽」に飛ぶから好きなんだと思います。 また,頭の良い人の思考も「縦横無尽」に見えます。 だから,頭が良くなりたかったのだと思います。 |
++ 12.04.30 (sun) ++ 本来,5月1,2日は平日なので更新の予定日ですが,お休みします。 次回更新は7日(月)です。 |