正月の九州を走ろう!

1996.12.31〜1997.1.3

 正月を九州で過ごしたい。そして、出来れば冬の九州を走ってみたい。そう考えた私は、サイクリングクラブの仲間に声をかけてみました。現役、OB合わせて6人の精鋭(物好き)が集まり、真冬の九州ツアーが決定したのでした。

1日目
 今回は、高千穂から阿蘇に向かい、やまなみハイウェイを使って別府に抜けるコースを設定しました。集合は大晦日の夜に高千穂でしたが、私と後輩一人は、大阪から船で日向に上陸し、日向から高千穂まで1日かけて走っていくことにしました。
 (左)日向の港で後輩(右)と。彼は寒さ対策のため、延岡で¥3.000のダウンジャケットを購入。これが後に彼の命(?)を救うことになる・・・
 (右)日之影町あたりで。この日は、ぽかぽか陽気で走っていても気持ちいい。自転車には防寒用の服をたくさん積んでいるため、荷物が結構多い。
 
2日目
   昨夜は宿泊先のユースホステルにメンバー全員が無事集合し、夜は同宿の人たちと高千穂の夜神楽を見に行ったり、除夜の鐘を突いたりしました。元旦の朝は、ユースホステルのペアレントさんの案内で、近くの丘で初日の出を見ることが出来ました。

 
 高千穂の滝の前で集合写真。この日は昼前から雨になり、午後からは土砂降りに。宿泊予定のユースホステルに着いた頃には、すっかり日も暮れていました。 ただ、心配していた寒さだけは大したこともなく、拍子抜けするほど暖かい日が続きました。


3日目
 3日目の朝は、昨日までとうってかわって、厳しく冷え込みました。阿蘇山もうっすらと雪化粧しています。今日は阿蘇の裾野を抜け、やまなみハイウェイで牧ノ戸峠を越える 山岳コース。この旅一番のがんばりどころです。
(左)雪化粧した阿蘇。仏の寝姿と呼ばれています。 (右)牧ノ戸峠より望んだ九重。


 この日の寒さはものすごく、防寒用のヘアバンドをしていても、寒さで頭痛がしてくる始末でした。牧ノ戸峠への登りでは、路肩は凍結し、 水筒の中身はシャーベット状に凍っていました。
 牧ノ戸峠のピ−クに着いて、後輩が一言。「延岡でダウン買って良かったです。今まで持ってた服全部着て、登ってるとき寒かった。」
下りで、ダウンがなかったら死んでたゾー。
とにかく寒かったです。


4日目
 3日目の夜は湯平という、ひなびた温泉街で宿をとり、旅の疲れを癒しました。本当はもう少し先の湯布院まで行く予定でしたが、宿の予約が取れなかったのです。 ただ、昨日も日が暮れてから、やっとの事で宿までたどり着けた状態だったので、怪我の功名だったようです。
 今日は、湯布院を越えて別府へ下るだけです。あと、もう少しだ。頑張れ!
 (左)狭霧台に向かって最後の登り (右)ようやく着いた狭霧台。OB中心のメンバー構成のため、みんなかなりへばっている。ここまで来れば、後は別府まで 一気一気のダウンヒルです。みんな、お疲れさまでした!