分子細胞情報学セミナー
◎平成23年12月19日(月) 10:00~11:00
「新規タキキニンペプチドと痛み」
西森 利數 教授 (宮崎大学医学部神経生物学分野)
【要旨】
タキキニンペプチド類に属するサブスタンスPは1931年に最初のペプチドとして精製されました。その後、新たにNKAとNKBが同定され、それぞれのペプチドに対する受容体としてNK1R、NK2R、NK3Rが存在し、これ以上新たなタキキニンペプチドは存在しないとされてきました。しかし、2000年にマウスの遺伝子から第4番目のタキキニンペプチドとしてヘモキニン、2003年にはヒト遺伝子からエンドキニンの存在が推測されています。そこで、今回は、2000年以降に発見された新規タキキニンペプチドと痛みの関係について紹介します。