分子細胞情報学セミナー
◎平成24年4月13日(金) 17:00~18:00
「中枢神経回路の障害と修復を制御する生体システム」
山下 俊英 教授 (大阪大学大学院医学系研究科分子神経学)
【要旨】
脳血管障害、脳・脊髄の外傷、脳脊髄炎などの中枢神経疾患においては、神経系のみならず免疫系、脈管系など様々な生体システムに時空間的変化をきたし、病態が形成される。特に、免疫系と脈管系は、中枢神経回路障害と機能回復の過程に重要な役割を演じている。本講演では、生体システムのダイナミクスの観点から神経回路障害を捉え、一連の反応の機構と意義について考察したい。