分子細胞情報学セミナー

◎平成26年1月10日(金) 17:00~18:00

 「小胞体ストレス応答センサーの機能不全により起こる疾患

  河野 憲二 先生   (奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 動物細胞工学研究室 教授)

【要旨】

小胞体ストレス応答とは、小胞体に構造異常蛋白質が蓄積した状態を緩和するための一連の反応であり、小胞体膜上にストレス状態を感知するセンサー蛋白質が存在する。なかでもIRE1は、酵母からヒトまで進化的に保存された1型の膜貫通タンパク質で、哺乳動物ではIRE1αとIRE1β2つのパラログが存在する。これらの遺伝子機能を欠失したマウスを用いた研究で、IRE1αは膵島β細胞の機能維持に、IRE1βはムチン産生に関与していることがわかってきたので紹介する。


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