分子細胞情報学セミナー
◎平成26年8月1日(金) 17:00~18:30
「骨リモデリングの制御機構の解明」
中島 友紀 先生
(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 分子情報伝達学 独立准教授(分野長)
JSTさきがけ研究 研究代表者
)
【要旨】
骨の恒常性は、破壊と形成の動的なバランスにより保たれている。この再構築は「骨リモデリング」と呼ばれ、強靭な骨を維持し生命維持に必須なミネラル代謝を制御している。骨リモデリングは、骨構成細胞のクロストークによって制御されており、このバランスの破綻が、様々な骨疾患に繋がる。破骨細胞と骨芽細胞は骨表面で機能し、骨に埋没した骨細胞は細胞突起によって骨表面の細胞と密接に接触し、骨リモデリングを制御していると考えられている。骨リモデリングの制御機構の解明は、骨の生理・病態を理解する上で重要なテーマである。