分子細胞情報学セミナー

◎平成26年12月18日(木) 18:00~19:30  広島大学医学部第2講義室

 「ゲノムから骨関節疾患へ-- 単一遺伝子遺伝病と多因子遺伝病の統合解析

  池川 志郎 先生
  (理化学研究所 統合生命医科学研究センター 骨関節疾患研究チーム チームリーダー)

【要旨】

  ゲノム研究が医学を変えようとしています。疾患の遺伝的要因が、ゲノムの塩基配列の異常として明確に決定できる時代になりました。単一遺伝子病では、次世代シーケンサーを用いたexome解析により、その疾患遺伝子が続々と発見されています。多因子遺伝病においては、ゲノムレベルでの相関解析 (GWAS)により、多くの疾患感受性遺伝子が発見され、ゲノム情報と、臨床情報を組み合わせたリスク診断、予後診断が行われようとしています。
 私の研究室では、日常の臨床を出発点に、疾患の原因解明に取り組んできました。本講演では骨・関節疾患を中心に、過去の遺伝子同定の過程を振り返ると共に、今後の疾患研究の方向性を聴衆の皆さんと共に考えてみたいと思います。


BACK

ページのトップへ戻る