分子細胞情報学セミナー

◎平成29年1月12日(木) 17:00~18:30  総合研究棟7F 共同セミナー室(701号室)

 「腎臓における低酸素・酸化ストレス応答機構

  鈴木 教郎 先生
  (東北大学 大学院医学系研究科 附属創生応用医学研究センター 酸素医学分野 准教授)

【要旨】

  細胞のエネルギー産生は酸素に大きく依存しており、生体への酸素供給量の低下は「低酸素ストレス」として生存を脅かす。また、虚血再灌流障害などの病態における酸素代謝異常は、活性酸素種などの反応性の高い物質を発生させ、「酸化ストレス」として生体分子に傷害を及ぼす。これらのストレスに対し、生体は防御機構を備えている。近年、低酸素ストレスと酸化ストレスが多くの病態の進行に共通して関わっていることが示唆されており、創薬標的としても注目されている。本講演では、腎臓病をモデルとした酸素代謝異常に対する生体防御機構の役割について、遺伝子改変マウスを用いた最近の研究成果を紹介する。


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