分子細胞情報学セミナー

◎2019年12月18日(水) 17:00~18:30  総合研究棟7F 共同セミナー室(701号室)

 「がん特異的足場タンパク質BIG3の乳がん関連シグナル統合機構の解明と創薬開発

  片桐 豊雅 先生
  (徳島大学 先端酵素学研究所 ゲノム制御学分野 教授)

【要旨】

  近年のがん創薬は機能獲得型変異を標的とすることが主流であるが、その多くは耐性獲得や不応性が臨床上大きな問題となっている。これまでに我々は、がん特異的足場タンパク質BIG3に着目し、BIG3のがん化シグナル抑制因子PHB2の制御の解明およびBIG3-PHB2相互作用阻害によるPHB2抑制機能を利用した新たな治療法の開発を進めてきた。最近、BIG3はがん細胞の様々な細胞内局在において、がんの発生進展シグナルを統合・制御していることがわかってきた。本セミナーでは、最近の研究成果と新たな創薬開発について紹介する。


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