|
| 3日9時30分にJR宮島口集合 |
| で,集まったのは女性3人(私以外は主婦だぞ・・・)とせっちゃん(男性)1人。 |
| 他の人はどうか分からないけど,私の目的は案内に書いてあった |
| あなごめし。 |
| かなりの混雑を予想していたけど,割と閑散としている。 |
| 初詣客が多いのは,元旦だけなんだろうか? |
| それとも,初詣にしては朝が早いのか? |
| フェリーの中で,広島自然観察会会報「どんぐりの芽」にも載っていた |
| 「宮島の植物誌」という本で,本日のおすすめをあれこれ検討。 |
| 話題の中心は,「オガタマノキ(招霊の木)」。 |
| 名前からして,宮島にぴったりで,ちょっと恐い・・・・。 |
| 今日の企画をしたせっちゃんいわく,オガタマノキ(モクレン科)は,1円玉に |
| 描かれている植物。 |
| そこで,さっそくM田さんが財布から1円玉を出した。 |
| 「こんな木なのね。」 |
|
| 宮島で |
| フェリーを降りると,普段なら右へ曲がり厳島神社を目指す。 |
| 今日はメンツがメンツなので,そうすんなりとはいかない。 |
| まっすぐ道を渡って,街路樹で立ち止まる。 |
| しかし,いろいろ検討した結果,名前不明で終わる。 |
| 「次へ行こう,次。」 |
|
| 宮尾城跡 |
| 鹿よけの金網の向こうに,庭木らしいもっこくやまんりょうが見える。 |
| しかし,けもの道を歩いている私たちからは,手が届かない。 |
| 金網のこっち側にあるのは,ほとんどアセビ(ツツジ科)だ。 |
| アセビは「馬酔木」と書く,毒を持った植物なので,自力で鹿から |
| わが身が守れる,宮島にぴったりの木のようだ。 |
| 山頂へ着いてみると,かつてナタリーのあった場所に大きなマンションが |
| 建っているのや,山の斜面にびっしりと広がっている団地が見渡せる。 |
| そこは要害(砦)だった山だと看板に書かれている。 |
| なるほど,対岸や海の様子が一目瞭然。 |
| 毛利軍が陶軍を破った厳島の合戦の舞台だったことも書かれている。 |
| 日当たりのよさそうな頂上付近には,ハスノハカズラが重たそうに葉柄の上に |
| 葉を載せてゆらゆら揺れていた。 |
| 常緑のシロダモ(クスノキ科)が堅そうな葉を広げていて,その上にさらに |
| サカキカズラ(キョウチクトウ科)が覆っている。 |
| 「実の形が面白いのに,ない。」 |
| とせっちゃんと茶人がしきりに残念がる。 |
| 「テイカカズラに似とるけど,髭みたいなんよ。」 |
| うーん,分からんような,想像できるような・・・・・。 |
|
| 神社 |
| 神社というと,山をご神体に見なして山へ向かって祈れるように |
| 社が建てられているのをよく見かける。 |
| この神社はどうも,海へ向かって祈るように社が建っているような気がした。 |
| この島では海の方が,不気味で危険で,さらに豊かさをもたらしてくれていた |
| のだろうか。 |
|
| 茶人滑る!!! |
| 宮島の山道で恐かったことというと, |
| 人が歩いてできた道か,鹿が歩いてできた道か分からない。 |
| ということに尽きる。 |
| 「あ,ここが近道。」 |
| と山歩きに長年のキャリアを持つ茶人がうっかり足を踏み入れたのは |
| 鹿の通り道で,そういう道は滑りやすく(鹿も滑って下りているような痕跡が |
| 地面に付いていた。)人間では下りられるような斜面ではない。 |
| つぎの瞬間,直立している姿のまま斜面に背中がくっついている。 |
| 残りの人は,「わー,ここはけもの道だー。」と大騒ぎで |
| 「大丈夫?」と言いつつも,助けに行ける人もなくひるんでいる。 |
| 茶人は,「ひさしぶりに転んだわー。」と言いながら自力で脱出。 |
| 見た目は,どっち用の道か分からないところがミソ。 |
| わりと究極に近い選択だ。 |
|
| うぐいす歩道 |
| 確か,そんな名前が付いていたと思う。 |
| 山をぐるっと通って,もみじ谷へでるルート。 |
| ホテルや旅館のマイクロバスが頻繁に行き来している道を |
| のんびり歩く。 |
| サンゴジュ(スイカズラ科)や,イヌグス(クスノキ科)といった |
| 沿海地に多いとされる木がやはり目に付く。 |
| ミミズバイ(ハイノキ科)も多い。 |
| ミミズバイは,実の形がミミズの頭に似ているところから付いた名らしい。 |
| 枝についている実を見る。 |
| その気になって見ると,ミミズ。 |
| 耳栓とか,鼻栓によさそうな形とでも言おうか・・・・。 |
| 宮尾城跡でも見たサカキカズラがここにも生えている。 |
| さっきのよりも,葉の数が多くて元気だ。 |
| M田さんが,サカキカズラの実を発見。 |
| 実がはじけて種が飛んだ後の殻も見つけた。 |
| 「サカキ」と名前につけられているとおり,葉の先がシュッと |
| 細くなっている感じが,サカキ(ツバキ科)に似ている。 |
|
| 招霊の木 |
| オガタマノキは,幅のほとんどかわらない幹がまっすぐにのびていて |
| 上のほうだけ枝がでている。 |
| むりやり言うと,御幣と形が似ている木だ。 |
| 「招霊」と聞いているせいか,他の木とは形が異質なせいか |
| 神聖な木のように見えてくる。 |
| ちょうど,道路沿いに木のてっぺんの方が見える場所に1本のオガタマノキが |
| 生えている。 |
| 今回はそのラッキーな観察ポイントまで連れていってもらった。 |
| ところが,この時期にはあるはずの花芽がついてない。 |
| 「1円玉に似とるかねー?」 |
| 結論は,あまり似ていない,ということになった。 |
|
| もみじ谷 |
| もみじ谷に着いたらお昼時。 |
| さっそく,楽しみにしていたあなごめしを注文する。 |
| 屋外のテーブルしか空いていない。 |
| さすがにちょっと寒いけど,熱いお茶を飲めば,まあまあしのげる。 |
| 周囲をよく見ると,もうシキミ(モクレン科)の黄色い花が咲いている。 |
| シキミも,毒を持つ植物なので鹿は食べないようだ。 |
| 結構ハバを利かせている。 |
| 山の中の方では,咲いている木を見なかったので |
| ここら一帯が他と比べて日当たりがいいので暖かいのだろう |
| という話になった。 |
| アセビも,日当たりのいいところでは白いプツプツした花を咲かせていた。 |
| 「ここらで,一服。」と茶人。 |
| 今日の茶人は,肩からショルダーバッグをかけているだけ。 |
| それでも,バッグの中から,茶道具や魔法瓶が現れた。 |
| 山でいただく一服はおいしさが違う。 |
| 味わう環境を厳選してこそ,と一瞬だけ崇高なことを思う。 |
|
| 白糸の滝 |
| 大聖院で,元祖十六茶(境内でサービスしていた。)をいただき, |
| 火にあたっていると,彌山から下りてくる人たちを何組も見かける。 |
| 初詣の参拝客と登山者でごったがえす境内を「にっこり地蔵」とか, |
| 教えなんだか,道徳なんだか分からない石仏をうろうろ見て回ってから, |
| 彌山登山道入口付近まで行った。 |
| かつては,うっそうと大木が並んでいたんだろうけど, |
| 台風19号で,かなりの木が倒れたらしく,そこらじゅうに |
| 朽ち始めている倒木が転がっている。 |
| 茶人に言わせると,「(木が倒れて)明るくなった。」らしい。 |
| やたらとでかい文部省の名の入った石碑もある。 |
| 原始林としてそこらへん一帯が指定されているようだ。 |
| (文部省が定めるとは,知らなかった・・・。) |
| そのまま山へは向かわず,白糸の滝を目指す。 |
| 滝自体は,水の少ない時期なのであまり美しくない。 |
| イズセンリョウ(ヤブコウジ科)が白い(蝋白色)の実を付けている。 |
| おいしいのか,ぼろぼろに虫に食べられている葉が多い。 |
| 水辺には,目に付く植物は見つけられなかったけど, |
| 春に来たら,面白い花に出会えるかもしれない。 |
|