とほたびトレーニング日記



1999年6月22日(火) とほたび
「とほたび」と呼ばれて広島大学職員はもとより,中四国国立大学高専職員にまで
恐れ・・・・愛されている真夏の名物行事「徒歩の旅」参加申し込み用紙が
配布される季節になった。
そろそろ,トレーニング開始せねば。
そこで,誰がルートを決めたのか1周約5キロと言い伝えられている
ジョギングコースを歩くことに決めた。
しかし,ただ歩くだけじゃあつまんないので,歩きながら見つけた植物を
書いてみようと思う。
3日坊主で終わったら,ごめん。
ががら山の山中にあるからその名が付いた,ががら山宿舎の間を通り,
生物生産学部の農場の周囲をぐるっと回るとたぶんががら山のふもとを
ほぼ1周していると思う。
雑木と松が混在している不思議な林が続いており,松の間からタカノツメや
栗やハゼが見え隠れしている。
その中にイワガラミ発見。
白い花びら(に見える部分)が薄暗い林の中でひときわ目立っていた。
室町時代には山城があったと書かれている看板も立っている。
そのせいか,矢竹と私たちが呼んでいる細い竹の群生している場所もあった。
矢にするために育てていたのか?

1999年6月25日(金)
「このまま1日坊主で終わるのか?」
という周囲の心配をよそに,のほほーんと2日ほど過ごした。
雨の後だけに植物の勢いがとてもいい。
ネジバナがにゅっと育っていた。

1999年6月28日(月)
教育学部と文学部の境目に残っている雑木林で
四隅がとんがった珍しい形の葉を茂らせた木を発見。
ユリノキだ。
医学部植物園内にも大きなユリノキが育っているが
それにくらべるとかなり小さい。
ハンテンボク,グンバイノキなど別名には困らない木だ。
「ハンテンボク」の名が付いた由来は,葉の形が半纏に似ているかららしい。
くくりざるを広げたような形は,すごくかわいい。

1999年6月29日(火)
ひぐらしの鳴き声を今年始めて聞いた。
なんだか,時期が早いような気がする。
ひぐらしは,「夏休みも終盤だー。宿題どーしよー。」
と悩む頃に聞いていたような気がする。
ネムノキの花も咲き始めているが,
ピンクのこの花を見ると,キイチゴを連想する人が私の他にもいるだろうか?
子供の頃から「おっと,キイチゴのシーズンだぜっ!!」
と言っていたような気がする。
食べていた,というか。
花や虫の声で季節を計っていた頃が懐かしい。
こういうのも季節感っていうカテゴリーに含まれるんだろうか?

最初のページに戻る