★対象:教育学部第三類英語文化系コース3年生
★テキスト:山内信幸・北林利治(編)(2015).『現代英語学へのアプローチ』.英宝社.
★授業の目標:いわゆる言語学(英語学)を中心として、言語に関する知識と視点を広く習得すること
★授業の内容:
授業で扱う分野 | 具体的な内容 | テキスト | 小テスト | |
第 1 回 | イントロダクション | ●授業概要の説明 | ||
第 2 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●意味の定義(指示理論、観念説、刺激・反応説、用法説) ●意味関係(同義関係、上下関係(部分ー全体関係)、反義関係(相補的反義、段階的反義、関係的反義)、共起関係、曖昧性(多義性、同音性(同綴同音異義語、異綴同音異義語)、同綴異音異義語) ●意味変化(意味の推移(意味の拡大(一般化)、意味の縮小(特殊化))、意味の転化(悪化、良化、その他の転化、意味の転送)) |
||
第 3 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●伝統的な意味論の理論(ヨーロッパ構造主義言語学の意味論(シニフィアン、シニフィエ、他の記号との差異としての意味)、指示をめぐる言語哲学の議論(J.
S. Millの固有名に関する議論、G. Fregeによる意味と指示対象の分離、B. Russellによる記述の理論(確定記述)、J. R.
Searleによるクラスター説)、Ogden & Richardsによる意味の三角形、アメリカ構造主義言語学における刺激・反応説、論理実証主義言語哲学(ウィーン学派)による真理条件意味論、ドイツ意味論学派による場の理論、解釈意味論、生成意味論) ●意味の構成(Ogden & RichadsおよびFregeによる意義と指示対象の区別、HjelmslevおよびBarthesによる外延と内包の区別、Leechによる伝達的価値という観点からの7種類の意味の分類) ●意味の構成についての理論(意味素性と成分分析、選択制限、前提) |
第9章(第3節) | 小テスト① |
第 4 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●生成文法系列の意味論(概念意味論) ●認知言語系列の意味論(認知意味論の前提、プロトタイプ理論(古典的集合理論、L. Wittgensteinによる家族的類似性、L. Zadehによるファジー集合理論、Berlin & Kayによる英語色彩語の研究、Roschによるbirdを構成する成員の研究)、イメージスキーマ、概念メタファーと概念メトニミー、融合理論) |
||
第 5 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●選択体系機能文法(選択体系機能文法が確立するまでの流れ(B. Malinowskiによる文化のコンテクストと状況のコンテクスト、J. R. Firthなどロンドン学派による「状況」の精緻化)、基本概念(節(主語と定性)、テクスト、選択体系、階層化)、言語使用域(活動領域、役割関係、伝達様式、ジャンル)、言語のメタ機能(観念構成的機能、対人的機能、テクスト形成的機能)) | 第12章 | 小テスト② |
第 6 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●文字通りの意味と含意 ●語用論が確立する前の語用論に関する動き(C. Morrisの記号論) ●語用論確立の背景(論理実証主義哲学による真理条件意味論、L. Wittgensteinによる言語ゲーム論) |
||
第 7 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●J. L. Austinによる発話行為の研究(事実確認文と行為遂行文、発話行為(発語行為、発語内行為、発語媒介行為)、遂行動詞の下位分類(陳述表現的、指示的、行為拘束的、態度表明的、宣告命名的)、Habermasによる分類) ●R. Montagueによるpragmaticsという用語の復活 ●J. R. Searleによる間接発話行為論(命題的内容と発語内の効力、直接発話行為と間接発話行為、適切性条件(命題内容条件、事前条件、誠実性条件、本質条件)、発話行為の分類) ●H. P. Griceによる協調の原理(言われることと意味されること、含意(論理的含意、慣習的含意、会話の含意)、協調の原理、会話の公理(量の公理、質の公理、関連性の公理、様式の公理)、公理の遵守、公理の非遵守(公理の無視、公理の違反、公理の遵守不能、公理からの離脱、公理の保留)) ●新グライス学派による会話の公理の整理(HornによるQ原理・R原理、LevinsonによるQ原理・I原理・M原理) |
第2章 | 小テスト③ |
第 8 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●関連性理論(コード・モデル(メッセージ・モデル)、関連性(認知効果、処理労力)、関連性の原則(認知原則、伝達原則、最良の関連性)、表意、推意、弱い推意、関連性理論に基づいた分析例) | ||
第 9 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●ポライトネス理論(フェイス(積極的フェイス、消極的フェイス)、フェイスを脅かす行為(支配力、距離、負担の大きさ)、フェイスを脅かす行為を行なうに際しての方略(オン・レコード、積極的ポライトネス、消極的ポライトネス、オフレコード・ポライトネス)) ●丁寧さの原則(丁寧さの原則を守るための行動指針(気配り、気前のよさ、是認、控え目、同意、同情) ●中間言語語用論(中間言語、語用論的転移) ●最新の語用論(新グライス学派、語彙語用論、歴史語用論) ●インポライトネス理論(オン・レコード・インポライトネス、積極的インポライトネス、消極的インポライトネス、皮肉や見せかけのポライトネス、ポライトネスの差し控え、その他のインポライトネス) |
第3章 | 小テスト④ |
第10 回 | 談話分析① | ●テクストと談話 ●Zellig S. Harrisによる談話分析の始まり ●テクスト言語学(テクスト性(結束性、整合性、意図性、容認可能性、情報性、場面適合性、間テクスト性)) ●テクスト文法 ●テクスト理論 |
||
第11 回 | 談話分析② | ●談話文法(談話標識) ●会話分析(ターン(ターン交替、隣接ペア)、プレファレンス、修復の連鎖) ●相互行為分析(ムーブ、フロア) ●ジャンル分析(体験談の構造(要約、状況設定、行為連鎖、評価、帰結、終幕)) ●批判的談話分析(批判的言語学、談話-歴史アプローチなど) |
第4章 | 小テスト⑤ |
第12 回 | 非言語コミュニケーション | ●パラ言語学(パラ言語) ●動作学(語彙的しぐさ、例示的しぐさ、感情表出動作、発話調整動作、副次的記号表現) ●近接学(密接距離、個人的距離、社会距離、公衆距離) ●時間学 ●対物学 ●身体接触学 |
||
第13 回 | 言語コミュニケーション | <コミュニケーション能力モデル> ●BICSとCALP ●コミュニケーション能力モデルの歴史(Chomsky (1965) などによる言語能力と言語運用、Hymes (1972) によるコミュニケーション能力、Canale & Swain (1980) によるコミュニケーション能力モデル、Canale (1983) によるコミュニケーション能力モデル、Widdowson (1983) によるコミュニケーション対応力モデル、Taylor (1988) によるコミュニケーション実力モデル、Bachman (1990) による言語コミュニケーション力モデル、Bachman & Palmer (1996) による言語力モデル、Bachman & Palmer (2010) による言語力モデル、Celce-Murcia et al (1995) によるコミュニケーション能力モデル、Byram (1997) による異文化間コミュニケーション能力モデル) <言語人類学が考えるコミュニケーション> ●出来事モデル <言語哲学が考えるコミュニケーション> ●理解を巡る議論(W. V. O. Quineの根本的翻訳、D. Davidsonの根本的解釈(好意の原則、全体論)、R. Rortyによる解釈学的転回の議論) |
第14章 | 小テスト⑥ |
第14 回 | コーパス言語学 | ●イントロダクション(コーパス言語学発展の軌跡(伝統的コーパス、R. Quirkによる英語語法調査、Brown Corpus、N. Chomskyによるコーパス言語学批判、1990年代初頭における爆発的発展(BNC、Bank
of English、Helsinki Corpus、Frown Corpus、FLOB Corpus、ICE、International Corpus
of Learner English))、コーパスの種類(汎用コーパス、モニター・コーパス、特殊コーパス、話し言葉コーパス、通時コーパス)、コーパス言語学における言語観(記述文法、規範文法、生成文法における内観)) ●コーパスに関する基礎知識(テキスト情報付与、言語情報付与、コンコーダンス、コロケーション) ●コーパスを使った研究例の紹介(単語の頻度研究、コロケーション研究、コリゲーション研究、英語教育学研究・第2言語習得論研究、社会言語学研究、法言語学研究) |
||
第15 回 | 授業のまとめ | ●授業の振り返り |
★対象:教育学部第三類英語文化系コース3年生
★テキスト:山内信幸・北林利治(編)(2015).『現代英語学へのアプローチ』.英宝社.
★授業の目標:いわゆる言語学(英語学)を中心として、言語に関する知識と視点を広く習得すること
★授業の内容:
授業で扱う分野 | 具体的な内容 | テキスト | 小テスト | |
第 1 回 | イントロダクション | ●授業概要の説明 | ||
第 2 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●意味の定義(指示理論、観念説、刺激・反応説、用法説) ●意味関係(同義関係、上下関係(部分ー全体関係)、反義関係(相補的反義、段階的反義、関係的反義)、共起関係、曖昧性(多義性、同音性(同綴同音異義語、異綴同音異義語)、同綴異音異義語) ●意味変化(意味の推移(意味の拡大(一般化)、意味の縮小(特殊化))、意味の転化(悪化、良化、その他の転化、意味の転送)) |
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第 3 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●伝統的な意味論の理論(ヨーロッパ構造主義言語学の意味論(シニフィアン、シニフィエ、他の記号との差異としての意味)、指示をめぐる言語哲学の議論(J.
S. Millの固有名に関する議論、G. Fregeによる意味と指示対象の分離、B. Russellによる記述の理論(確定記述)、J. R.
Searleによるクラスター説)、Ogden & Richardsによる意味の三角形、アメリカ構造主義言語学における刺激・反応説、論理実証主義言語哲学(ウィーン学派)による真理条件意味論、ドイツ意味論学派による場の理論、解釈意味論、生成意味論) ●意味の構成(Ogden & RichadsおよびFregeによる意義と指示対象の区別、HjelmslevおよびBarthesによる外延と内包の区別、Leechによる伝達的価値という観点からの7種類の意味の分類) ●意味の構成についての理論(意味素性と成分分析、選択制限、前提) |
第9章(第3節) | 小テスト① |
第 4 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●生成文法系列の意味論(概念意味論) ●認知言語系列の意味論(認知意味論の前提、プロトタイプ理論(古典的集合理論、L. Wittgensteinによる家族的類似性、L. Zadehによるファジー集合理論、Berlin & Kayによる英語色彩語の研究、Roschによるbirdを構成する成員の研究)、イメージスキーマ、概念メタファーと概念メトニミー、融合理論) |
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第 5 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●選択体系機能文法(選択体系機能文法が確立するまでの流れ(B. Malinowskiによる文化のコンテクストと状況のコンテクスト、J. R. Firthなどロンドン学派による「状況」の精緻化)、基本概念(節(主語と定性)、テクスト、選択体系、階層化)、言語使用域(活動領域、役割関係、伝達様式、ジャンル)、言語のメタ機能(観念構成的機能、対人的機能、テクスト形成的機能)) | 第12章 | 小テスト② |
第 6 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●文字通りの意味と含意 ●語用論が確立する前の語用論に関する動き(C. Morrisの記号論) ●語用論確立の背景(論理実証主義哲学による真理条件意味論、L. Wittgensteinによる言語ゲーム論) |
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第 7 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●J. L. Austinによる発話行為の研究(事実確認文と行為遂行文、発話行為(発語行為、発語内行為、発語媒介行為)、遂行動詞の下位分類(陳述表現的、指示的、行為拘束的、態度表明的、宣告命名的)、Habermasによる分類) ●R. Montagueによるpragmaticsという用語の復活 ●J. R. Searleによる間接発話行為論(命題的内容と発語内の効力、直接発話行為と間接発話行為、適切性条件(命題内容条件、事前条件、誠実性条件、本質条件)、発話行為の分類) ●H. P. Griceによる協調の原理(言われることと意味されること、含意(論理的含意、慣習的含意、会話の含意)、協調の原理、会話の公理(量の公理、質の公理、関連性の公理、様式の公理)、公理の遵守、公理の非遵守(公理の無視、公理の違反、公理の遵守不能、公理からの離脱、公理の保留)) ●新グライス学派による会話の公理の整理(HornによるQ原理・R原理、LevinsonによるQ原理・I原理・M原理) |
第2章 | 小テスト③ |
第 8 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●関連性理論(コード・モデル(メッセージ・モデル)、関連性(認知効果、処理労力)、関連性の原則(認知原則、伝達原則、最良の関連性)、表意、推意、弱い推意、関連性理論に基づいた分析例) | ||
第 9 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●ポライトネス理論(フェイス(積極的フェイス、消極的フェイス)、フェイスを脅かす行為(支配力、距離、負担の大きさ)、フェイスを脅かす行為を行なうに際しての方略(オン・レコード、積極的ポライトネス、消極的ポライトネス、オフレコード・ポライトネス)) ●丁寧さの原則(丁寧さの原則を守るための行動指針(気配り、気前のよさ、是認、控え目、同意、同情) ●中間言語語用論(中間言語、語用論的転移) ●最新の語用論(新グライス学派、語彙語用論、歴史語用論) ●インポライトネス理論(オン・レコード・インポライトネス、積極的インポライトネス、消極的インポライトネス、皮肉や見せかけのポライトネス、ポライトネスの差し控え、その他のインポライトネス) |
第3章 | 小テスト④ |
第10 回 | 談話分析① | ●テクストと談話 ●Zellig S. Harrisによる談話分析の始まり ●テクスト言語学(テクスト性(結束性、整合性、意図性、容認可能性、情報性、場面適合性、間テクスト性)) ●テクスト文法 ●テクスト理論 |
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第11 回 | 談話分析② | ●談話文法(談話標識) ●会話分析(ターン(ターン交替、隣接ペア)、プレファレンス、修復の連鎖) ●相互行為分析(ムーブ、フロア) ●ジャンル分析(体験談の構造(要約、状況設定、行為連鎖、評価、帰結、終幕)) ●批判的談話分析(批判的言語学、談話-歴史アプローチなど) |
第4章 | 小テスト⑤ |
第12 回 | 非言語コミュニケーション | ●パラ言語学(パラ言語) ●動作学(語彙的しぐさ、例示的しぐさ、感情表出動作、発話調整動作、副次的記号表現) ●近接学(密接距離、個人的距離、社会距離、公衆距離) ●時間学 ●対物学 ●身体接触学 |
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第13 回 | 言語コミュニケーション | <コミュニケーション能力モデル> ●BICSとCALP ●コミュニケーション能力モデルの歴史(Chomsky (1965) などによる言語能力と言語運用、Hymes (1972) によるコミュニケーション能力、Canale & Swain (1980) によるコミュニケーション能力モデル、Canale (1983) によるコミュニケーション能力モデル、Widdowson (1983) によるコミュニケーション対応力モデル、Taylor (1988) によるコミュニケーション実力モデル、Bachman (1990) による言語コミュニケーション力モデル、Bachman & Palmer (1996) による言語力モデル、Bachman & Palmer (2010) による言語力モデル、Celce-Murcia et al (1995) によるコミュニケーション能力モデル、Byram (1997) による異文化間コミュニケーション能力モデル) <言語人類学が考えるコミュニケーション> ●出来事モデル <言語哲学が考えるコミュニケーション> ●理解を巡る議論(W. V. O. Quineの根本的翻訳、D. Davidsonの根本的解釈(好意の原則、全体論)、R. Rortyによる解釈学的転回の議論) |
第14章 | 小テスト⑥ |
第14 回 | コーパス言語学 | ●イントロダクション(コーパス言語学発展の軌跡(伝統的コーパス、R. Quirkによる英語語法調査、Brown Corpus、N. Chomskyによるコーパス言語学批判、1990年代初頭における爆発的発展(BNC、Bank
of English、Helsinki Corpus、Frown Corpus、FLOB Corpus、ICE、International Corpus
of Learner English))、コーパスの種類(汎用コーパス、モニター・コーパス、特殊コーパス、話し言葉コーパス、通時コーパス)、コーパス言語学における言語観(記述文法、規範文法、生成文法における内観)) ●コーパスに関する基礎知識(テキスト情報付与、言語情報付与、コンコーダンス、コロケーション) ●コーパスを使った研究例の紹介(単語の頻度研究、コロケーション研究、コリゲーション研究、英語教育学研究・第2言語習得論研究、社会言語学研究、法言語学研究) |
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第15 回 | 授業のまとめ | ●授業の振り返り |
★対象:教育学部第三類英語文化系コース3年生
★テキスト:山内信幸・北林利治(編)(2015).『現代英語学へのアプローチ』.英宝社.
★授業の目標:いわゆる言語学(英語学)を中心として、言語に関する知識と視点を広く習得すること
★授業の内容:
授業で扱う分野 | 具体的な内容 | テキスト | 小テスト | |
第 1 回 | イントロダクション | ●授業概要の説明 | ||
第 2 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●意味の定義(指示理論、観念説、刺激・反応説、用法説) ●意味関係(同義関係、上下関係(部分ー全体関係)、反義関係(相補的反義、段階的反義、関係的反義)、共起関係、曖昧性(多義性、同音性(同綴同音異義語、異綴同音異義語)、同綴異音異義語) ●意味変化(意味の推移(意味の拡大(一般化)、意味の縮小(特殊化))、意味の転化(悪化、良化、その他の転化、意味の転送)) |
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第 3 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●伝統的な意味論の理論(ヨーロッパ構造主義言語学の意味論(シニフィアン、シニフィエ、他の記号との差異としての意味)、指示をめぐる言語哲学の議論(J.
S. Millの固有名に関する議論、G. Fregeによる意味と指示対象の分離、B. Russellによる記述の理論(確定記述)、J. R.
Searleによるクラスター説)、Ogden & Richardsによる意味の三角形、アメリカ構造主義言語学における刺激・反応説、論理実証主義言語哲学(ウィーン学派)による真理条件意味論、ドイツ意味論学派による場の理論、解釈意味論、生成意味論) ●意味の構成(Ogden & RichadsおよびFregeによる意義と指示対象の区別、HjelmslevおよびBarthesによる外延と内包の区別、Leechによる伝達的価値という観点からの7種類の意味の分類) ●意味の構成についての理論(意味素性と成分分析、選択制限、前提) |
第9章(第3節) | 小テスト① |
第 4 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●生成文法系列の意味論(概念意味論) ●認知言語系列の意味論(認知意味論の前提、プロトタイプ理論(古典的集合理論、L. Wittgensteinによる家族的類似性、L. Zadehによるファジー集合理論、Berlin & Kayによる英語色彩語の研究、Roschによるbirdを構成する成員の研究)、イメージスキーマ、概念メタファーと概念メトニミー、融合理論) |
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第 5 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●選択体系機能文法(選択体系機能文法が確立するまでの流れ(B. Malinowskiによる文化のコンテクストと状況のコンテクスト、J. R. Firthなどロンドン学派による「状況」の精緻化)、基本概念(節(主語と定性)、テクスト、選択体系、階層化)、言語使用域(活動領域、役割関係、伝達様式、ジャンル)、言語のメタ機能(観念構成的機能、対人的機能、テクスト形成的機能)) | 第12章 | 小テスト② |
第 6 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●文字通りの意味と含意 ●語用論が確立する前の語用論に関する動き(C. Morrisの記号論) ●語用論確立の背景(論理実証主義哲学による真理条件意味論、L. Wittgensteinによる言語ゲーム論) |
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第 7 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●J. L. Austinによる発話行為の研究(事実確認文と行為遂行文、発話行為(発語行為、発語内行為、発語媒介行為)、遂行動詞の下位分類(陳述表現的、指示的、行為拘束的、態度表明的、宣告命名的)、Habermasによる分類) ●R. Montagueによるpragmaticsという用語の復活 ●J. R. Searleによる間接発話行為論(命題的内容と発語内の効力、直接発話行為と間接発話行為、適切性条件(命題内容条件、事前条件、誠実性条件、本質条件)、発話行為の分類) ●H. P. Griceによる協調の原理(言われることと意味されること、含意(論理的含意、慣習的含意、会話の含意)、協調の原理、会話の公理(量の公理、質の公理、関連性の公理、様式の公理)、公理の遵守、公理の非遵守(公理の無視、公理の違反、公理の遵守不能、公理からの離脱、公理の保留)) ●新グライス学派による会話の公理の整理(HornによるQ原理・R原理、LevinsonによるQ原理・I原理・M原理) |
第2章 | 小テスト③ |
第 8 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●関連性理論(コード・モデル(メッセージ・モデル)、関連性(認知効果、処理労力)、関連性の原則(認知原則、伝達原則、最良の関連性)、表意、推意、弱い推意、関連性理論に基づいた分析例) | ||
第 9 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●ポライトネス理論(フェイス(積極的フェイス、消極的フェイス)、フェイスを脅かす行為(支配力、距離、負担の大きさ)、フェイスを脅かす行為を行なうに際しての方略(オン・レコード、積極的ポライトネス、消極的ポライトネス、オフレコード・ポライトネス)) ●丁寧さの原則(丁寧さの原則を守るための行動指針(気配り、気前のよさ、是認、控え目、同意、同情) ●中間言語語用論(中間言語、語用論的転移) ●最新の語用論(新グライス学派、語彙語用論、歴史語用論) ●インポライトネス理論(オン・レコード・インポライトネス、積極的インポライトネス、消極的インポライトネス、皮肉や見せかけのポライトネス、ポライトネスの差し控え、その他のインポライトネス) |
第3章 | 小テスト④ |
第10 回 | 談話分析① | ●テクストと談話 ●Zellig S. Harrisによる談話分析の始まり ●テクスト言語学(テクスト性(結束性、整合性、意図性、容認可能性、情報性、場面適合性、間テクスト性)) ●テクスト文法 ●テクスト理論 |
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第11 回 | 談話分析② | ●談話文法(談話標識) ●会話分析(ターン(ターン交替、隣接ペア)、プレファレンス、修復の連鎖) ●相互行為分析(ムーブ、フロア) ●ジャンル分析(体験談の構造(要約、状況設定、行為連鎖、評価、帰結、終幕)) ●批判的談話分析(批判的言語学、談話-歴史アプローチなど) |
第4章 | 小テスト⑤ |
第12 回 | 非言語コミュニケーション | ●パラ言語学(パラ言語) ●動作学(語彙的しぐさ、例示的しぐさ、感情表出動作、発話調整動作、副次的記号表現) ●近接学(密接距離、個人的距離、社会距離、公衆距離) ●時間学 ●対物学 ●身体接触学 |
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第13 回 | 言語コミュニケーション | <コミュニケーション能力モデル> ●BICSとCALP ●コミュニケーション能力モデルの歴史(Chomsky (1965) などによる言語能力と言語運用、Hymes (1972) によるコミュニケーション能力、Canale & Swain (1980) によるコミュニケーション能力モデル、Canale (1983) によるコミュニケーション能力モデル、Widdowson (1983) によるコミュニケーション対応力モデル、Taylor (1988) によるコミュニケーション実力モデル、Bachman (1990) による言語コミュニケーション力モデル、Bachman & Palmer (1996) による言語力モデル、Bachman & Palmer (2010) による言語力モデル、Celce-Murcia et al (1995) によるコミュニケーション能力モデル、Byram (1997) による異文化間コミュニケーション能力モデル) <言語人類学が考えるコミュニケーション> ●出来事モデル <言語哲学が考えるコミュニケーション> ●理解を巡る議論(W. V. O. Quineの根本的翻訳、D. Davidsonの根本的解釈(好意の原則、全体論)、R. Rortyによる解釈学的転回の議論) |
第14章 | 小テスト⑥ |
第14 回 | コーパス言語学 | ●イントロダクション(コーパス言語学発展の軌跡(伝統的コーパス、R. Quirkによる英語語法調査、Brown Corpus、N. Chomskyによるコーパス言語学批判、1990年代初頭における爆発的発展(BNC、Bank
of English、Helsinki Corpus、Frown Corpus、FLOB Corpus、ICE、International Corpus
of Learner English))、コーパスの種類(汎用コーパス、モニター・コーパス、特殊コーパス、話し言葉コーパス、通時コーパス)、コーパス言語学における言語観(記述文法、規範文法、生成文法における内観)) ●コーパスに関する基礎知識(テキスト情報付与、言語情報付与、コンコーダンス、コロケーション) ●コーパスを使った研究例の紹介(単語の頻度研究、コロケーション研究、コリゲーション研究、英語教育学研究・第2言語習得論研究、社会言語学研究、法言語学研究) |
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第15 回 | 授業のまとめ | ●授業の振り返り |
★対象:教育学部第三類英語文化系コース3年生
★テキスト:山内信幸・北林利治(編)(2015).『現代英語学へのアプローチ』.英宝社.
★授業の目標:いわゆる言語学(英語学)を中心として、言語に関する知識と視点を広く習得すること
★授業の内容:
授業で扱う分野 | 具体的な内容 | テキスト | 小テスト | |
第 1 回 | イントロダクション | ●授業概要の説明 | ||
第 2 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●意味の定義(指示理論、観念説、刺激・反応説、用法説) ●意味関係(同義関係、上下関係(部分ー全体関係)、反義関係(相補的反義、段階的反義、関係的反義)、共起関係、曖昧性(多義性、同音性(同綴同音異義語、異綴同音異義語)、同綴異音異義語) ●意味変化(意味の推移(意味の拡大(一般化)、意味の縮小(特殊化))、意味の転化(悪化、良化、その他の転化、意味の転送)) |
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第 3 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●伝統的な意味論の理論(ヨーロッパ構造主義言語学の意味論(シニフィアン、シニフィエ、他の記号との差異としての意味)、指示をめぐる言語哲学の議論(J.
S. Millの固有名に関する議論、G. Fregeによる意味と指示対象の分離、B. Russellによる記述の理論(確定記述)、J. R.
Searleによるクラスター説)、Ogden & Richardsによる意味の三角形、アメリカ構造主義言語学における刺激・反応説、論理実証主義言語哲学(ウィーン学派)による真理条件意味論、ドイツ意味論学派による場の理論、解釈意味論、生成意味論) ●意味の構成(Ogden & RichadsおよびFregeによる意義と指示対象の区別、HjelmslevおよびBarthesによる外延と内包の区別、Leechによる伝達的価値という観点からの7種類の意味の分類) ●意味の構成についての理論(意味素性と成分分析、選択制限、前提) |
第9章(第3節) | 小テスト① |
第 4 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●生成文法系列の意味論(概念意味論) ●認知言語系列の意味論(認知意味論の前提、プロトタイプ理論(古典的集合理論、L. Wittgensteinによる家族的類似性、L. Zadehによるファジー集合理論、Berlin & Kayによる英語色彩語の研究、Roschによるbirdを構成する成員の研究)、イメージスキーマ、概念メタファーと概念メトニミー、融合理論) |
||
第 5 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●選択体系機能文法(選択体系機能文法が確立するまでの流れ(B. Malinowskiによる文化のコンテクストと状況のコンテクスト、J. R. Firthなどロンドン学派による「状況」の精緻化)、基本概念(節(主語と定性)、テクスト、選択体系、階層化)、言語使用域(活動領域、役割関係、伝達様式、ジャンル)、言語のメタ機能(観念構成的機能、対人的機能、テクスト形成的機能)) | 第12章 | 小テスト② |
第 6 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●文字通りの意味と含意 ●語用論が確立する前の語用論に関する動き(C. Morrisの記号論) ●語用論確立の背景(論理実証主義哲学による真理条件意味論、L. Wittgensteinによる言語ゲーム論) |
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第 7 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●J. L. Austinによる発話行為の研究(事実確認文と行為遂行文、発話行為(発語行為、発語内行為、発語媒介行為)、遂行動詞の下位分類(陳述表現的、指示的、行為拘束的、態度表明的、宣告命名的)、Habermasによる分類) ●R. Montagueによるpragmaticsという用語の復活 ●J. R. Searleによる間接発話行為論(命題的内容と発語内の効力、直接発話行為と間接発話行為、適切性条件(命題内容条件、事前条件、誠実性条件、本質条件)、発話行為の分類) ●H. P. Griceによる協調の原理(言われることと意味されること、含意(論理的含意、慣習的含意、会話の含意)、協調の原理、会話の公理(量の公理、質の公理、関連性の公理、様式の公理)、公理の遵守、公理の非遵守(公理の無視、公理の違反、公理の遵守不能、公理からの離脱、公理の保留)) ●新グライス学派による会話の公理の整理(HornによるQ原理・R原理、LevinsonによるQ原理・I原理・M原理) |
第2章 | 小テスト③ |
第 8 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●関連性理論(コード・モデル(メッセージ・モデル)、関連性(認知効果、処理労力)、関連性の原則(認知原則、伝達原則、最良の関連性)、表意、推意、弱い推意、関連性理論に基づいた分析例) | ||
第 9 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●ポライトネス理論(フェイス(積極的フェイス、消極的フェイス)、フェイスを脅かす行為(支配力、距離、負担の大きさ)、フェイスを脅かす行為を行なうに際しての方略(オン・レコード、積極的ポライトネス、消極的ポライトネス、オフレコード・ポライトネス)) ●丁寧さの原則(丁寧さの原則を守るための行動指針(気配り、気前のよさ、是認、控え目、同意、同情) ●中間言語語用論(中間言語、語用論的転移) ●最新の語用論(新グライス学派、語彙語用論、歴史語用論) ●インポライトネス理論(オン・レコード・インポライトネス、積極的インポライトネス、消極的インポライトネス、皮肉や見せかけのポライトネス、ポライトネスの差し控え、その他のインポライトネス) |
第3章 | 小テスト④ |
第10 回 | 談話分析① | ●テクストと談話 ●Zellig S. Harrisによる談話分析の始まり ●テクスト言語学(テクスト性(結束性、整合性、意図性、容認可能性、情報性、場面適合性、間テクスト性)) ●テクスト文法 ●テクスト理論 |
||
第11 回 | 談話分析② | ●談話文法(談話標識) ●会話分析(ターン(ターン交替、隣接ペア)、プレファレンス、修復の連鎖) ●相互行為分析(ムーブ、フロア) ●ジャンル分析(体験談の構造(要約、状況設定、行為連鎖、評価、帰結、終幕)) ●批判的談話分析(批判的言語学、談話-歴史アプローチなど) |
第4章 | 小テスト⑤ |
第12 回 | 非言語コミュニケーション | ●パラ言語学(パラ言語) ●動作学(語彙的しぐさ、例示的しぐさ、感情表出動作、発話調整動作、副次的記号表現) ●近接学(密接距離、個人的距離、社会距離、公衆距離) ●時間学 ●対物学 ●身体接触学 |
||
第13 回 | 言語コミュニケーション | <コミュニケーション能力モデル> ●BICSとCALP ●コミュニケーション能力モデルの歴史(Chomsky (1965) などによる言語能力と言語運用、Hymes (1972) によるコミュニケーション能力、Canale & Swain (1980) によるコミュニケーション能力モデル、Canale (1983) によるコミュニケーション能力モデル、Widdowson (1983) によるコミュニケーション対応力モデル、Taylor (1988) によるコミュニケーション実力モデル、Bachman (1990) による言語コミュニケーション力モデル、Bachman & Palmer (1996) による言語力モデル、Bachman & Palmer (2010) による言語力モデル、Celce-Murcia et al (1995) によるコミュニケーション能力モデル、Byram (1997) による異文化間コミュニケーション能力モデル) <言語人類学が考えるコミュニケーション> ●出来事モデル <言語哲学が考えるコミュニケーション> ●理解を巡る議論(W. V. O. Quineの根本的翻訳、D. Davidsonの根本的解釈(好意の原則、全体論)、R. Rortyによる解釈学的転回の議論) |
第14章 | 小テスト⑥ |
第14 回 | コーパス言語学 | ●イントロダクション(コーパス言語学発展の軌跡(伝統的コーパス、R. Quirkによる英語語法調査、Brown Corpus、N. Chomskyによるコーパス言語学批判、1990年代初頭における爆発的発展(BNC、Bank
of English、Helsinki Corpus、Frown Corpus、FLOB Corpus、ICE、International Corpus
of Learner English))、コーパスの種類(汎用コーパス、モニター・コーパス、特殊コーパス、話し言葉コーパス、通時コーパス)、コーパス言語学における言語観(記述文法、規範文法、生成文法における内観)) ●コーパスに関する基礎知識(テキスト情報付与、言語情報付与、コンコーダンス、コロケーション) ●コーパスを使った研究例の紹介(単語の頻度研究、コロケーション研究、コリゲーション研究、英語教育学研究・第2言語習得論研究、社会言語学研究、法言語学研究) |
||
第15 回 | 授業のまとめ | ●授業の振り返り |
★対象:教育学部第三類英語文化系コース3年生
★テキスト:山内信幸・北林利治(編)(2015).『現代英語学へのアプローチ』.英宝社.
★授業の目標:いわゆる言語学(英語学)を中心として、言語に関する知識と視点を広く習得すること
★授業の内容:
授業で扱う分野 | 具体的な内容 | テキスト | 小テスト | |
第 1 回 | イントロダクション | ●授業概要の説明 | ||
第 2 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●意味の定義(指示理論、観念説、刺激・反応説、用法説) ●意味関係(同義関係、上下関係(部分ー全体関係)、反義関係(相補的反義、段階的反義、関係的反義)、共起関係、曖昧性(多義性、同音性(同綴同音異義語、異綴同音異義語)、同綴異音異義語) ●意味変化(意味の推移(意味の拡大(一般化)、意味の縮小(特殊化))、意味の転化(悪化、良化、その他の転化、意味の転送)) |
||
第 3 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●伝統的な意味論の理論(ヨーロッパ構造主義言語学の意味論(シニフィアン、シニフィエ、他の記号との差異としての意味)、指示をめぐる言語哲学の議論(J.
S. Millの固有名に関する議論、G. Fregeによる意味と指示対象の分離、B. Russellによる記述の理論(確定記述)、J. R.
Searleによるクラスター説)、Ogden & Richardsによる意味の三角形、アメリカ構造主義言語学における刺激・反応説、論理実証主義言語哲学(ウィーン学派)による真理条件意味論、ドイツ意味論学派による場の理論、解釈意味論、生成意味論) ●意味の構成(Ogden & RichadsおよびFregeによる意義と指示対象の区別、HjelmslevおよびBarthesによる外延と内包の区別、Leechによる伝達的価値という観点からの7種類の意味の分類) ●意味の構成についての理論(意味素性と成分分析、選択制限、前提) |
第9章(第3節) | 小テスト① |
第 4 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●生成文法系列の意味論(概念意味論) ●認知言語系列の意味論(認知意味論の前提、プロトタイプ理論(古典的集合理論、L. Wittgensteinによる家族的類似性、L. Zadehによるファジー集合理論、Berlin & Kayによる英語色彩語の研究、Roschによるbirdを構成する成員の研究)、イメージスキーマ、概念メタファーと概念メトニミー、融合理論) |
||
第 5 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●選択体系機能文法(選択体系機能文法が確立するまでの流れ(B. Malinowskiによる文化のコンテクストと状況のコンテクスト、J. R. Firthなどロンドン学派による「状況」の精緻化)、基本概念(節(主語と定性)、テクスト、選択体系、階層化)、言語使用域(活動領域、役割関係、伝達様式、ジャンル)、言語のメタ機能(観念構成的機能、対人的機能、テクスト形成的機能)) | 第12章 | 小テスト② |
第 6 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●文字通りの意味と含意 ●語用論が確立する前の語用論に関する動き(C. Morrisの記号論) ●語用論確立の背景(論理実証主義哲学による真理条件意味論、L. Wittgensteinによる言語ゲーム論) |
||
第 7 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●J. L. Austinによる発話行為の研究(事実確認文と行為遂行文、発話行為(発語行為、発語内行為、発語媒介行為)、遂行動詞の下位分類(陳述表現的、指示的、行為拘束的、態度表明的、宣告命名的)、Habermasによる分類) ●R. Montagueによるpragmaticsという用語の復活 ●J. R. Searleによる間接発話行為論(命題的内容と発語内の効力、直接発話行為と間接発話行為、適切性条件(命題内容条件、事前条件、誠実性条件、本質条件)、発話行為の分類) ●H. P. Griceによる協調の原理(言われることと意味されること、含意(論理的含意、慣習的含意、会話の含意)、協調の原理、会話の公理(量の公理、質の公理、関連性の公理、様式の公理)、公理の遵守、公理の非遵守(公理の無視、公理の違反、公理の遵守不能、公理からの離脱、公理の保留)) ●新グライス学派による会話の公理の整理(HornによるQ原理・R原理、LevinsonによるQ原理・I原理・M原理) |
第2章 | 小テスト③ |
第 8 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●関連性理論(コード・モデル(メッセージ・モデル)、関連性(認知効果、処理労力)、関連性の原則(認知原則、伝達原則、最良の関連性)、表意、推意、弱い推意、関連性理論に基づいた分析例) | ||
第 9 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●ポライトネス理論(フェイス(積極的フェイス、消極的フェイス)、フェイスを脅かす行為(支配力、距離、負担の大きさ)、フェイスを脅かす行為を行なうに際しての方略(オン・レコード、積極的ポライトネス、消極的ポライトネス、オフレコード・ポライトネス)) ●丁寧さの原則(丁寧さの原則を守るための行動指針(気配り、気前のよさ、是認、控え目、同意、同情) ●中間言語語用論(中間言語、語用論的転移) ●最新の語用論(新グライス学派、語彙語用論、歴史語用論) ●インポライトネス理論(オン・レコード・インポライトネス、積極的インポライトネス、消極的インポライトネス、皮肉や見せかけのポライトネス、ポライトネスの差し控え、その他のインポライトネス) |
第3章 | 小テスト④ |
第10 回 | 談話分析① | ●テクストと談話 ●Zellig S. Harrisによる談話分析の始まり ●テクスト言語学(テクスト性(結束性、整合性、意図性、容認可能性、情報性、場面適合性、間テクスト性)) ●テクスト文法 ●テクスト理論 |
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第11 回 | 談話分析② | ●談話文法(談話標識) ●会話分析(ターン(ターン交替、隣接ペア)、プレファレンス、修復の連鎖) ●相互行為分析(ムーブ、フロア) ●ジャンル分析(体験談の構造(要約、状況設定、行為連鎖、評価、帰結、終幕)) ●批判的談話分析(批判的言語学、談話-歴史アプローチなど) |
第4章 | 小テスト⑤ |
第12 回 | 非言語コミュニケーション | ●パラ言語学(パラ言語) ●動作学(語彙的しぐさ、例示的しぐさ、感情表出動作、発話調整動作、副次的記号表現) ●近接学(密接距離、個人的距離、社会距離、公衆距離) ●時間学 ●対物学 ●身体接触学 |
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第13 回 | 言語コミュニケーション | <コミュニケーション能力モデル> ●BICSとCALP ●コミュニケーション能力モデルの歴史(Chomsky (1965) などによる言語能力と言語運用、Hymes (1972) によるコミュニケーション能力、Canale & Swain (1980) によるコミュニケーション能力モデル、Canale (1983) によるコミュニケーション能力モデル、Widdowson (1983) によるコミュニケーション対応力モデル、Taylor (1988) によるコミュニケーション実力モデル、Bachman (1990) による言語コミュニケーション力モデル、Bachman & Palmer (1996) による言語力モデル、Bachman & Palmer (2010) による言語力モデル、Celce-Murcia et al (1995) によるコミュニケーション能力モデル、Byram (1997) による異文化間コミュニケーション能力モデル) <言語人類学が考えるコミュニケーション> ●出来事モデル <言語哲学が考えるコミュニケーション> ●理解を巡る議論(W. V. O. Quineの根本的翻訳、D. Davidsonの根本的解釈(好意の原則、全体論)、R. Rortyによる解釈学的転回の議論) |
第14章 | 小テスト⑥ |
第14 回 | コーパス言語学 | ●イントロダクション(コーパス言語学発展の軌跡(伝統的コーパス、R. Quirkによる英語語法調査、Brown Corpus、N. Chomskyによるコーパス言語学批判、1990年代初頭における爆発的発展(BNC、Bank
of English、Helsinki Corpus、Frown Corpus、FLOB Corpus、ICE、International Corpus
of Learner English))、コーパスの種類(汎用コーパス、モニター・コーパス、特殊コーパス、話し言葉コーパス、通時コーパス)、コーパス言語学における言語観(記述文法、規範文法、生成文法における内観)) ●コーパスに関する基礎知識(テキスト情報付与、言語情報付与、コンコーダンス、コロケーション) ●コーパスを使った研究例の紹介(単語の頻度研究、コロケーション研究、コリゲーション研究、英語教育学研究・第2言語習得論研究、社会言語学研究、法言語学研究) |
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第15 回 | 授業のまとめ | ●授業の振り返り |
★対象:教育学部第三類英語文化系コース3年生
★テキスト:山内信幸・北林利治(編)(2015).『現代英語学へのアプローチ』.英宝社.
★授業の目標:いわゆる言語学(英語学)を中心として、言語に関する知識と視点を広く習得すること
★授業の内容:
授業で扱う分野 | 具体的な内容 | テキスト | 小テスト | |
第 1 回 | イントロダクション | ●授業概要の説明 | ||
第 2 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●意味の定義(指示理論、観念説、刺激・反応説、用法説) ●意味関係(同義関係、上下関係(部分ー全体関係)、反義関係(相補的反義、段階的反義、関係的反義)、共起関係、曖昧性(多義性、同音性(同綴同音異義語、異綴同音異義語)、同綴異音異義語) ●意味変化(意味の推移(意味の拡大(一般化)、意味の縮小(特殊化))、意味の転化(悪化、良化、その他の転化、意味の転送)) |
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第 3 回 | 意味論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●伝統的な意味論の理論(ヨーロッパ構造主義言語学の意味論(シニフィアン、シニフィエ、他の記号との差異としての意味)、指示をめぐる言語哲学の議論(J.
S. Millの固有名に関する議論、G. Fregeによる意味と指示対象の分離、B. Russellによる記述の理論(確定記述)、J. R.
Searleによるクラスター説)、Ogden & Richardsによる意味の三角形、アメリカ構造主義言語学における刺激・反応説、論理実証主義言語哲学(ウィーン学派)による真理条件意味論、ドイツ意味論学派による場の理論、解釈意味論、生成意味論) ●意味の構成(Ogden & RichadsおよびFregeによる意義と指示対象の区別、HjelmslevおよびBarthesによる外延と内包の区別、Leechによる伝達的価値という観点からの7種類の意味の分類) ●意味の構成についての理論(意味素性と成分分析、選択制限、前提) |
第9章(第3節) | 小テスト① |
第 4 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●生成文法系列の意味論(概念意味論) ●認知言語系列の意味論(認知意味論の前提、プロトタイプ理論(古典的集合理論、L. Wittgensteinによる家族的類似性、L. Zadehによるファジー集合理論、Berlin & Kayによる英語色彩語の研究、Roschによるbirdを構成する成員の研究)、イメージスキーマ、概念メタファーと概念メトニミー、融合理論) |
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第 5 回 | 意味論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●選択体系機能文法(選択体系機能文法が確立するまでの流れ(B. Malinowskiによる文化のコンテクストと状況のコンテクスト、J. R. Firthなどロンドン学派による「状況」の精緻化)、基本概念(節(主語と定性)、テクスト、選択体系、階層化)、言語使用域(活動領域、役割関係、伝達様式、ジャンル)、言語のメタ機能(観念構成的機能、対人的機能、テクスト形成的機能)) | 第12章 | 小テスト② |
第 6 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ①) | ●文字通りの意味と含意 ●語用論が確立する前の語用論に関する動き(C. Morrisの記号論) ●語用論確立の背景(論理実証主義哲学による真理条件意味論、L. Wittgensteinによる言語ゲーム論) |
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第 7 回 | 語用論Ⅰ(伝統的アプローチ②) | ●J. L. Austinによる発話行為の研究(事実確認文と行為遂行文、発話行為(発語行為、発語内行為、発語媒介行為)、遂行動詞の下位分類(陳述表現的、指示的、行為拘束的、態度表明的、宣告命名的)、Habermasによる分類) ●R. Montagueによるpragmaticsという用語の復活 ●J. R. Searleによる間接発話行為論(命題的内容と発語内の効力、直接発話行為と間接発話行為、適切性条件(命題内容条件、事前条件、誠実性条件、本質条件)、発話行為の分類) ●H. P. Griceによる協調の原理(言われることと意味されること、含意(論理的含意、慣習的含意、会話の含意)、協調の原理、会話の公理(量の公理、質の公理、関連性の公理、様式の公理)、公理の遵守、公理の非遵守(公理の無視、公理の違反、公理の遵守不能、公理からの離脱、公理の保留)) ●新グライス学派による会話の公理の整理(HornによるQ原理・R原理、LevinsonによるQ原理・I原理・M原理) |
第2章 | 小テスト③ |
第 8 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ①) | ●関連性理論(コード・モデル(メッセージ・モデル)、関連性(認知効果、処理労力)、関連性の原則(認知原則、伝達原則、最良の関連性)、表意、推意、弱い推意、関連性理論に基づいた分析例) | ||
第 9 回 | 語用論Ⅱ(現代のアプローチ②) | ●ポライトネス理論(フェイス(積極的フェイス、消極的フェイス)、フェイスを脅かす行為(支配力、距離、負担の大きさ)、フェイスを脅かす行為を行なうに際しての方略(オン・レコード、積極的ポライトネス、消極的ポライトネス、オフレコード・ポライトネス)) ●丁寧さの原則(丁寧さの原則を守るための行動指針(気配り、気前のよさ、是認、控え目、同意、同情) ●中間言語語用論(中間言語、語用論的転移) ●最新の語用論(新グライス学派、語彙語用論、歴史語用論) ●インポライトネス理論(オン・レコード・インポライトネス、積極的インポライトネス、消極的インポライトネス、皮肉や見せかけのポライトネス、ポライトネスの差し控え、その他のインポライトネス) |
第3章 | 小テスト④ |
第10 回 | 談話分析① | ●テクストと談話 ●Zellig S. Harrisによる談話分析の始まり ●テクスト言語学(テクスト性(結束性、整合性、意図性、容認可能性、情報性、場面適合性、間テクスト性)) ●テクスト文法 ●テクスト理論 |
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第11 回 | 談話分析② | ●談話文法(談話標識) ●会話分析(ターン(ターン交替、隣接ペア)、プレファレンス、修復の連鎖) ●相互行為分析(ムーブ、フロア) ●ジャンル分析(体験談の構造(要約、状況設定、行為連鎖、評価、帰結、終幕)) ●批判的談話分析(批判的言語学、談話-歴史アプローチなど) |
第4章 | 小テスト⑤ |
第12 回 | 非言語コミュニケーション | ●パラ言語学(パラ言語) ●動作学(語彙的しぐさ、例示的しぐさ、感情表出動作、発話調整動作、副次的記号表現) ●近接学(密接距離、個人的距離、社会距離、公衆距離) ●時間学 ●対物学 ●身体接触学 |
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第13 回 | 言語コミュニケーション | <コミュニケーション能力モデル> ●BICSとCALP ●コミュニケーション能力モデルの歴史(Chomsky (1965) などによる言語能力と言語運用、Hymes (1972) によるコミュニケーション能力、Canale & Swain (1980) によるコミュニケーション能力モデル、Canale (1983) によるコミュニケーション能力モデル、Widdowson (1983) によるコミュニケーション対応力モデル、Taylor (1988) によるコミュニケーション実力モデル、Bachman (1990) による言語コミュニケーション力モデル、Bachman & Palmer (1996) による言語力モデル、Bachman & Palmer (2010) による言語力モデル、Celce-Murcia et al (1995) によるコミュニケーション能力モデル、Byram (1997) による異文化間コミュニケーション能力モデル) <言語人類学が考えるコミュニケーション> ●出来事モデル <言語哲学が考えるコミュニケーション> ●理解を巡る議論(W. V. O. Quineの根本的翻訳、D. Davidsonの根本的解釈(好意の原則、全体論)、R. Rortyによる解釈学的転回の議論) |
第14章 | 小テスト⑥ |
第14 回 | コーパス言語学 | ●イントロダクション(コーパス言語学発展の軌跡(伝統的コーパス、R. Quirkによる英語語法調査、Brown Corpus、N. Chomskyによるコーパス言語学批判、1990年代初頭における爆発的発展(BNC、Bank
of English、Helsinki Corpus、Frown Corpus、FLOB Corpus、ICE、International Corpus
of Learner English))、コーパスの種類(汎用コーパス、モニター・コーパス、特殊コーパス、話し言葉コーパス、通時コーパス)、コーパス言語学における言語観(記述文法、規範文法、生成文法における内観)) ●コーパスに関する基礎知識(テキスト情報付与、言語情報付与、コンコーダンス、コロケーション) ●コーパスを使った研究例の紹介(単語の頻度研究、コロケーション研究、コリゲーション研究、英語教育学研究・第2言語習得論研究、社会言語学研究、法言語学研究) |
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第15 回 | 授業のまとめ | ●授業の振り返り |