広島大学大学院先進理工系科学研究科建築学プログラム/工学部第四類
建築史・意匠学研究室
Laboratory of Architectural History and Design Theory
Hiroshima University
Graduate School of Advanced Science and Engineering / Faculty of
Engineering
Architecture Programme / Cluster 4
メンバー Member
学部生 岡本、李、倉本、上野、高木
研究生 孫
研究テーマ
1.幕末明治初期洋風建築の導入過程の研究 Introduction of Western Architecture in Bakumatsu
and Meiji Japan
幕末明治初期の日本に建設された洋風建築について研究を行っている。
特に洋風建築の意匠や建築技術、それを手掛けた建築家について明らかにするだけでなく、幕末明治初期の国際社会に位置づけることも試みている。
長崎の小菅修船場 Kosuge Patent Slipway in Nagasaki Harbour
2. 中国地方の町家と町並に関する建築史・都市史的研究 Townhouses and Townscapes in the Chugoku Region
中国地方に残る町家や町並を調査研究し、将来の保存と活用、修復に向けた基礎資料を作成している。
具体的には、町家の平面図や断面図等を実測調査し、作成した図面を使って町家の間取りや構造の特徴を考察する。
また、古絵図や地図等の資料調査に基づいてCADによる町並の復原平面図やCGを使った景観復元を行い、町並の成立過程や変遷を考察し、特徴を明らかにしている。
西条酒蔵通りの町家の実測図 Section of a townhouse in Saijo Sakagura-dori Area
3. 広島の近代建築に関する歴史的研究 History of Modern Architecture in Hiroshima
昨今、広島県内では戦前の近代建築や被爆建物の保存が大きな課題になっている。被爆前の町並に対する社会の関心も高い。
本研究では学術的な立場から県内の近代建築・被爆建物の保存と活用を後押しするため、建物が建設された当時の状況や考え方を考察し、建物の価値を明らかにすることを目的としている。
具体的には、各種の文献や古図面、写真等から年表や復原平面図、復元立面図を作成し、他の類例と比較することで、建物の歴史、空間、意匠の特徴を考察している。
後藤慶二設計の宮島ホテル計画案のCG復元 CG
Reconstruction of Miyajima Hotel Project designed by Keiji Goto
4. 近現代日本の建築家の建築デザインに関する研究 Architectural Design of Modern Japanese Architects
これからの建築デザインを考えていく糧を探し出すことを目的に、近現代(明治時代から昭和戦後)の日本で活躍した建築家の作品を分析し、設計コンセプトやデザイン手法を明らかにしている。
具体的には、ある特定の建築家の作品を選び、CADやCGを使ったスケッチや図面の再表現や復元を行い、建築家の言説や評伝と照合するほか、他の建築作品との比較を行って考察する。
また、欧文文献を熟読して海外の建築作品と比較するなど、国際的な視点から近現代日本の建築デザインを分析することも試みている。
丹下健三設計の広島子供の家のCG復元 CG Reconstruction of Hiroshima Children’s Library designed by Kenzo Tange