dvipdfmx

TeXの出力のdviファイルをpdfファイルに変換するソフトウエアです。

dvipdfmxのオプション

dvipdfmxには各種のオプションがあります。 ザウルスの「初心者のための解説」の項でも書いたように、 多くのコマンドに --help というオプションを付けて実行すると、 そのコマンドのオプションの一覧が表示されます。 ここでは、私がよく使うdvipdfmxのオプションを記録しておきます。

$ dvipdfmx --help
Usage: dvipdfmx [options] dvifile
-o filename     Set output file name [dvifile.pdf]
-l              Landscape mode
-p papersize    Set papersize (letter, legal,
                ledger, tabloid, a6, a5, a4, a3,
                b6, b5, b4, b3, or b5var) [a4]
-s pages        Select page ranges (-)
-S              Enable PDF encryption

オプションなしでpdfファイルに変換するとdvifile.pdfという名前の pdfファイルが作成されるので、ファイル名を変更したいときに、 -o の後に望むpdfファイル名を書きます。

オプションなしでpdfファイルに変換するとportrait(縦長)として扱かわれるので、 プロジェクタに出力するファイルのようなlandscape(横長)のpdfファイルを 作成するときには -l を利用します。 講演の準備には欠かせません。 もちろん、dvifileもlandscapeで作成しておきます。

オプションなしでpdfファイルに変換するとa4として扱かわれるので、 それ以外の用紙サイズのdvifileを変換するときに -p を利用します。

dvifileの一部をpdfファイルに変換したいときに、 -s を利用します。 dvifileの一部をpdfファイルに変換して人に渡したり、 ホームページに公開するときなどに有効です。 たとえば、3ページのみをpdfファイルに変換するときは

$ dvipdfmx -s 3 dvifile
と入力します。 3ページから5ページまでをpdfファイルに変換するときは、 次のように入力します。
$ dvipdfmx -s 3-5 dvifile
さらにこの結果をanother.pdfというファイル名にしたいときは、 次のように入力します。
$ dvipdfmx -s 3-5 -o another.pdf dvifile

秘密のpdfファイルを作成するときには、 -S を利用して暗号化されたパスワード付きのファイルを作ります。 このオプションで実行するとオーナーパスワードとユーザーパスワードの 入力を促されます。 これらのパスワードを入力することでパスワードを入力しないと 開けないpdfファイルができます。

LaTeXファイルと画像データ

LaTeXファイルに画像データを取り込む手順を書き留めておきます。 最終的にはdvipdfmxを使ってpdfファイルに変換するので、 dvipdfmxの項に書くことにしました。 以下の作業はVine Linux 3.2を使って行ないました。
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