MAPS Academy
先月の22日から30日までの約1週間,KEKで行われたMAPSアカデミーというスクールに参加してきました.右の写真はスクールのポスターです.洒落てます (MAPS センサーを模したロゴの真ん中のQRコードを読み込むとスクールのホームページに飛べます).KEKでは毎年いろんなスクールをやっているようですが,MAPSのスクールは初らしいです.
MAPSというのは,Monolithic Active Pixel Sensors,つまりシリコンでできたセンサーの上にセンサーからの信号を増幅して読みだすための回路が直接乗っているという技術です.こうすることで,センサー部分と回路の部分をつなぐ余計な領域が必要なくなり,センサーを非常に薄く設計することが可能になります.重イオン衝突実験における高エネルギー粒子の飛跡再構成のような,センサーそのものの物質量が問題になってくる分野では非常に役に立ちます.今回のスクールの目的は,そんなMAPSセンサーのデザインをどうするか,という部分です.
基本的には外国の方も多いので全て英語でした.僕はそんなに英語は得意ではないのでコミュニーケーションに困る部分も多々ありましたが,こういうのはやっぱり「ハート トゥ ハート (出川Englishより)」なんだなあと思いました.内容は中級者向け程度,大学物理で言うところの量子力学とか,相対性理論くらいの立ち位置といった感じです.
体系的に学べることってあんまり無いと思っていたので,結構良い学びになったと思います.このブログを読んでいる人の人数ってそんなに多くないのですが,(Google search consoleのanalyticsで現在累計500閲覧程度) MAPSに興味がある物理屋,工学屋の方はぜひ行ってみると良いと思います.
三鷹市出張 (太宰治のお話)
人には各々,好きな本・小説・作家というものがあると思いますが,私の場合のそれが「太宰治」というものになります.なんと表現すればいいのかはっきりとしていないのですが,改行とか「」で囲ったセリフがあまりない,口語で淡々と語っていく様な,文字がぎゅう詰めの小説が好みでして,そういう作家をうろうろと探していた時に出会ったのが太宰治文学というわけです.まあ,明治から戦後にかけてのあの時代の所謂文豪と呼ばれていた人たちというのは,大抵こんな感じの冗長な語りを展開するのですが,太宰文学のいいところは今の時代にはない生に対する力強さであると私は常々語っています.
さて,MAPS academy のあと,山陽に帰る前の日に三鷹に行く用事があったので,用事の前日に乗り込んで時短観光をしてきました.というのも,三鷹市は太宰治が数々の名作を産み落とした地であり,その短生を終えた場所でもあります.
残念ながら,太宰の歴史館のようなものは夜も遅くしまっていましたが,太宰治の文学碑,それから玉川上水の入水地 (玉鹿石,という石が置いています.一応お墓も近くにあるようです)を訪れることはできました.今は当時の面影など微塵も残っていやしませんが,こうして実際の地を訪れてみるといろいろと感じるものがありま...たぶんあった.この玉鹿石というのが,太宰の故郷である津軽のモノだそうで,そういう種類の石なんだとか(地学専攻の友達なら分かるかな).結構わかりづらい位置にぽつっと置いてあるので探すのは大変でした.
太宰文学,あと読んでいない文集が2冊ほどありますが,いつかは彼の故郷である青森も訪れてみたいなあと思った出張でした.