英語論文セミナー・ワークショップ
参加者:50名、場所:オンライン
コーパス分析に基づく「生命科学論文の書き方」のオンラインセミナーを2/10から3/31までの全8回で行いました。セミナー動画を学内限定で公開中です。
参加者:60名、場所:オンライン
愛知県立大学看護学部D研修会「医学系英語論文の書き方ーIntroductionにおけるストーリー展開の作り方」を行いました。沢山の方に参加していただきました。
参加者:97名、場所:オンライン
北海道大学歯学部でFD講演会「トップジャーナルの分析による医学英語論文の書き方」を行いました。沢山の方に参加していただきました。
参加者:45名、場所:オンライン
コーパス分析に基づく「臨床医学論文の書き方」のオンラインセミナーを8/26から9/30までの全5回で行いました。セミナー動画を学内限定で公開中です。
参加者:85名、場所:オンライン
コーパス分析に基づく「生命科学論文の書き方」のオンラインセミナーを2/18から4/8までの全8回で行いました。セミナー動画を学内限定で公開中です。
参加者:1名、場所:オンライン
ライフサイエンス辞書コーパスの活用法についてお話ししました。単語の使い方、単語の組み合わせの確認等にコーパスはなくてはならないものだと思います。特に、生命科学系の研究者には、ライフサイエンス辞書コーパスはマストアイテムだと思います。検索オプションの設定方法や、検索に裏技などをお話ししました。
参加者:1名、場所:オンライン
論文の基本構造は、Introduction, Materials & Methods, Results, and Discussionの4つのセクションから構成されるもので、これをIMRaD構造と呼ぶことがあります。IMRaD構造は、100年ぐらい前に医学論文の型として作られたもので、50年前ぐらいから定着し始め、今では、医学論文にとどまらず、非常に広い範囲の分野で使われています。今回は、基礎生命科学系の論文での各セクションの内容について、実際の論文を例にして分析しました。
論理的なストーリー展開方としては、以下の内容を取り上げました。
参加者:1名、場所:霞キャンパス
Methodsは基本的には、Materials, Methods, Data analysisの3つに分けて考えます。Materialsには倫理的なことを書くことも重要です。行ったことは、基本的には過去形で書きます。また、基礎生命科学系の論文では、Methodsではweを使わないことが多いようです。
TileとAbstractには、Keywrods(専門用語)をたくさん使うことが重要です。
論文では、Signpostをうまく使って、話の切れ目や流れを分かりやすくすることも重要です。howeverなどの一般的なSignpostだけでなく、here we showなどの論文特有のSignpostの活用も考えましょう。
Abstractのおすすめもパターンは、以前示したパターン2です。
参加者:18名、場所:工学部 116講義室
ワークショップの2回目として、ライフサイエンス辞書コーパスの活用法についてお話ししました。単語の使い方、単語の組み合わせの確認等にコーパスはなくてはならないものだと思います。
参加者:31名、場所:工学部 116講義室
論文書くために必要な型として以下のようなものを提唱しています。
参加者:2名、場所:霞キャンパス
論文Abstractの書き方に関するワークショップを行いました。
論文Abstractの構成は、以下のようなものが一般的です。
参加者:4名、非公開、場所:霞キャンパス
論文執筆のための強力なツールとなるライフサイエンス辞書の活用法をご紹介しました。特に動詞の文型の調べ方を例にして実践しました。また、researchは、数えられる名詞か数えられない名詞かの調べ方もご紹介しました。私は、論文で使う英語表現を探したり確認したりするときに、このコーパスをいつも使っています。論文を書くための必須アイテムです。
参加者:3名、非公開、場所:霞キャンパス
参加者:34名、場所:工学部 111講義室
2018年10月24日のワークショップと同様に、ライフサイエンス辞書コーパスの使い方の実習を行いました。さらに、コーパスを検索するツールであるAntConcの使い方についても紹介しました。コーパス自体は、コーパス作成ツールであるAntCorGenを使って、PLOS ONEから作成することができます。また、自分で独自のコーパスを作成する方法についてもご紹介しました。
参加者:37名、場所:工学部 111講義室
今回は、プレゼンテーションのグルである広海健先生とstorytellingのグルであるRandy Olsonを紹介しつつ話を進めました。それぞれのグルの教えの主な内容は、以下の本に詳しく載っています:「遺伝研メソッドで学ぶ科学英語プレゼンテーション」、「なぜ科学はストーリーを必要としているのか──ハリウッドに学んだ伝える技術」。
特に執筆においては、Randy Olsonが提唱するABT構造を使うと分かりやすい文章になるし、また、分かりにくい文章の問題点を見つけるための指針になります。
多くの分野の論文で、Introduction, Methods, Results, and Discussion (IMRaD)の枠組み(型)が用いられますが、それ以外にも論文を書くために理解しておくと役立つ様々な型があります。例えば、論文は複数のパラグラフからなるが、各々のパラグラフをどのように書くのかという型が存在します。さらに今回は、ABT構造をNarrativeの型として加えました。
論文の型としては、IMRaDに加えて、我々の研究に基づく論文の構成要素を示すMoveの原則と、Move特有の定型表現(Move表現)を紹介しました。その一部は、拙著「トップジャーナル395編の「型」で書く医学英語論文」にもまとめてあります。
参加者:10-20名程度、非公開
工学研究科の大学院生を主なターゲットとする英語論文執筆リトリート(+ミニレクチャー)を10月から2月まで、毎週水曜日5コマに行いました。リトリートとは、日常の業務から離れて論文執筆に集中する企画です。週に1時間ほどでは、なかなか進みませんが、参加者の皆さんは、それぞれで努力して執筆を続けました。4月からは、工学研究科以外にも対象を広げて行いますので、参加希望の方はご連絡ください。
参加者:10名、非公開
オンデマンド英語論文ワークショップでは、相談者の研究分野に合わせたワークショップを行います。
今回は、セメントに関する論文を題材とするワークショップを行いました。対象が留学生だったので、英語で行いました。
この分野の論文のフォーマットとしては、以下のものが使われるようです。化学論文と同じパターンです。
参加者:1名、非公開
集めた論文を持ってきていただいて、論文を書くための戦略をお話ししました。
参加者:約40名、場所:工学部 111講義室
工学部で化学系の論文を教材とする2回シリーズのワークショップを行いました。
論文執筆にはコーパスの利用がとても有用です。我々のライフサイエンス辞書プロジェクトが公開しているライフサイエンス辞書コーパスについては、いろいろなところでお話をしてきました。理工系の論文で使われる用語は、生命科学系とそれほど違わないので、是非、そこでも活用して頂きたいと思います。
しかし、分野ごと、あるいは自分の研究に直接関連する論文だけを集めたコーパスを活用したいと思うこともあるでしょう。そのような時に有用なツールが以下の2つです。
参加者:約50名、場所:工学部 111講義室
工学部で化学系の論文を教材とする2回シリーズのワークショップを行いました。
科学論文の基本構造は、Introduction, Methods, Results, and Discussion(IMRaD形式)が定番ですが、化学論文では、
参加者:15名、場所:研究棟B 第6講義室(歯学部)
霞キャンパス(歯学部)で3回シリーズのワークショップの3回目を行いました。
今回のテーマは論文の型です。論文の構成を理解するためには、Move分析について学ぶとよいでしょう。Moveは、論文の各セクションがどのように構成されるのかの分析です。
拙著「トップジャーナル395編の「型」で書く医学英語論文」や野口ジュディー先生の「理系英語のライティング」などがよい参考書となります。
参加者:15名、場所:研究棟B 第6講義室(歯学部)
霞キャンパス(歯学部)で3回シリーズのワークショップの2回目を行いました。
今回のテーマは文の構造です。論文で使われる英文のほとんどは、典型的な英文法に従って書かれています。ややこしい仮定法などもなく、学ぶべき文法事項はかなり限られています。文法的な揺らぎは極めて少ないと言えるでしょう。従って、文法的な誤りのない文を書くことが、極めて重要な必須事項となります。
文の長さは、1文20単語程度を目安にするとよいでしょう。長すぎる文は理解が難しく、何よりも文法的なミスを犯す可能性が高くなります。andを使って文を長くするときには、特に注意が必要です。必ず、同じレベルのものが繋がれていることを確認しましょう。一方で、短すぎる文の連続では、ロジックの組み立てが難しくなります。なによりも稚拙な印象を与えます。5文型で決まる文の骨格に加えて、句や節をいかにうまく使うかがもう一つのポイントです。その際に、つなぎ言葉などのSignpostの活用も重要です。
英語のパラグラフは原則として以下の3要素からなります。
参加者:20名、場所:研究棟B 第6講義室(歯学部)
霞キャンパス(歯学部)で3回シリーズのワークショップを行いました。
動詞の5文型は、文の構造を決める基本要素であり、また、動詞によって使われる文型が決まっていることをお話ししました。特にマイナー文型の動詞は、非常に限られているので全て覚えておくことをお勧めします。また、このような文法事項を調べる際に、ライフサイエンス辞書コーパスは、欠かせない強力なツールです。コーパスで調べられることは、主に共起表現(ある単語の前後にどのような単語が来るか)です。それを調べることによって、各々の単語の使い方のパターンを知ることができます。今回の本ワークショップの主な内容は、こちらのコーパス活用法にまとめてあるのでご参照ください。
参加者:3名、霞図書館閲覧室
霞図書館の小閲覧室をお借りして、英語論文リトリートを行いました。一日(10:30-16:30)集中して、論文執筆に取り組んでもらう企画です。平行してワークショップも行いました。
参加者:16名、場所:霞図書館2F セミナー室
英語論文の構成を考える際のポイントとして以下のようなことがあります。
参加者:1名、非公開
「論文構成の基本」に関するワークショップを行いました。
参加者:1名、霞図書館閲覧室
霞図書館の小閲覧室をお借りして、英語論文リトリートを行いました。一日(10:30-16:30)集中して、論文執筆に取り組んでもらう企画です。平行して個別相談やワークショップも行いました。
参加者:16名、場所:霞図書館2F セミナー室
ライフサイエンス辞書コーパスは、論文執筆に欠かせない強力なツールです。コーパスで調べられることは、主に共起表現(ある単語の前後にどのような単語が来るか)です。それを調べることによって、各々の単語の使い方のパターンを知ることができます。今回は、動詞に注目して、5文型の特徴と、それをコーパスで確認する際のポイントについてお話ししました。また、本ワークショップの主な内容は、こちらのコーパス活用法にまとめてあるのでご参照ください。
参加者:約40名、場所:教育学研究科 管理棟2F 第1会議室
IntroductionとDiscussionは、密接に対応していることが重要です。このような対応関係は、シンメトリー構造だと考えると分かりやすいようです。英語論文では、様々な構成要素にシンメトリー構造が見られます。
そこで、IntroductionとDiscussionとの対応関係に関する演習を行いました。
心理学論文には、複数のStudyから構成されているものも多く、単純なIMRaD構造とは異なる場合があります。論文の構成の分析として、序論・本論・結論の3部構成を用いることが適していることもあります。そこで、序論・本論・結論とIMRaD構造の組合せによる分析を行いました。その他、英単語の型や英文の型の学び方についてもお話ししました。
参加者:約50名、場所:教育学研究科 管理棟2F 第1会議室
Discussionは、通常、以下の3つのMoveで構成されています。
Move D-1: 研究概要のまとめ
・背景・仮説の再提示
・研究結果の概略
・(Thesis statementに対応する結論)
Move D-2: 個々の結果の検討
・研究結果の検討
・先行研究との比較
・研究の限界点
Move D-3: 全体のまとめ
・Thesis statementに対応する結論/まとめの提示
・Perspective frame(研究する理由)に対する応え
・(将来展望/応用)
IntroductionとDiscussionの定型表現に関する演習を行いました。
参加者:約50名、場所:教育学研究科 管理棟2F 第1会議室
教育学研究科の大学院講義を兼ねて、オンデマンド英語論文ワークショップを行いました。
論文を書くために必要な5つの型のうち、パラグラフの型とIntroductionの論文の型を紹介しました。
論文の型として有名なのはIntroduction, Methods, Results, and Discussion (IMRaD)ですが、これらの項目を更に細かく分けたMove分析に基づく型を紹介しました。
Introductionは、通常、以下の3つのMoveで構成されています。
Move I-1:Perspective frame(読者を惹き付ける視点)の提示
・対象や分野の紹介
・重要性/研究する理由(大きな目的)の提示
Move I-2:論点の絞り込み
・重要な先行研究の紹介
・問題点・仮説の提示
・(研究する理由の提示)
・着眼点の提示
Move I-3:本研究の紹介
・研究目的の提示
・行ったことやThesis statementの提示
これらの構成要素の分析とパラグラフに関する演習を行いました。
参加者:約40名、場所:教育学研究科K棟「K104」
教育学研究科の大学院生を対象に、オンデマンド英語論文ワークショップ(心理学編)3回目を行いました。
前回のIntroductionに引き続いて、「Discussionの3部構成とそれぞれの構成要素」に関して実際の論文を分析する演習を行いました。さらに、論文構成の組み立て方のポイントとして、ジャーナルごとにフォーマットの違いを確認する必要があることや、一見、IMRaDに見えない論文でも、序論・本論・結論の3部構成を考えることができ、さらに隠されたIMRaD構成を持つことも解析しました。
参加者:約50名、場所:教育学研究科K棟「K104」
教育学研究科の大学院生を対象に、オンデマンド英語論文ワークショップ(心理学編)2回目を行いました。前回、省略した
3. パラグラフの型(パラグラフ・ライティング)
として、パラグラフの基本要素topic sentence, supporting sentences, concluding sentenceの3つを意識する必要があることを述べました。特に重要なのはtopic sentenceで、その役割として「パラグラフで言いたいことや、言いたいことへの導入」「前のパラグラフとの繋がりの鍵となるフック」があることを紹介し、これらを実際の論文でどのように書かれているのかを考える演習を行いました。また、「Introductionの3部構成とそれぞれの構成要素」について、論文を分析する演習も行いました。
参加者:約100名、場所:教育学研究科K棟「K104」
教育学研究科の大学院生を対象に、オンデマンド英語論文ワークショップ(心理学編)を行いました。
論文を書くために必要な型として以下の5つの項目を取り上げ、様々な型に注意する必要があることを述べました。
1. 英単語の型(英単語の文法)
2. 英文の型(SVOCと句・節の文法)
3. パラグラフの型(パラグラフ・ライティング)
4. 論文の型(序論・本論・結論 or IMRaD)
5. 定型表現の型(頻出表現)
「英単語の型」の型としてライフサイエンス辞書コーパスの活用法。「英文の型」として英文構造の解析法。「論文の型」としてのIMRaD (Introduction, Methods, Results, and Discussion)とMove解析。論文におけるシンメトリー構造などの話をしました。さらに、Move解析に基づいて抽出した論文でよく使われる定型表現などを紹介しました。実際の論文を使って、英文構造の解析や動詞の文型を考える演習も行いました。
参加者:5名、場所:霞図書館・セミナー室
オンデマンド英語論文ワークショップ16に引き続いて行いました。
予め参考となる論文を3編お送りいただいて、投稿用の原稿をどのようにして作るのかについてお話ししました。取り上げたのは、JAMA Cardiology, BMC Palliative Care, International Journal of Nursing Studiesの3つのジャーナルです。それぞれの投稿規定を検討したわけですが、論文の投稿に関する情報はますます複雑になっているように感じます。また、最近の投稿規定はWeb上で見るようになっているものが多く、非常に分かりにくいです。
続けて3つのジャーナルを検討して思うことは、同じような分野にも関わらず、投稿規定に書いてあることは相当違うということです。特に、Tableの作り方はジャーナルによって全く違います。論文を執筆するときには、投稿規定をしっかり検討することをお勧めした。
【最低限確認すべきこと】
1. 語数制限(本文、アブストラクト、タイトル)
2. 図表の数の制限
3. ファイル形式
4. アブストラクトと本文の構造
5. 表の作り方(図の作り方)
【参考サイト】
Instructions for Authors (JAMA)
Submission guidelines (BMC Palliative Care)
Guide for Authors (International Journal of Nursing Studies)
参加者:12名、場所:霞図書館・セミナー室
Mendeleyの使い方のワークショップを霞図書館で行いました。内容は以下の通りです。
1. MendeleyとEndNoteの比較
2. Mendeleyの使い方(クイックレファレンスガイドより)
利用開始の方法
デスクトップ版の使い方
PDFファイルおよびデータベースからの書誌情報の取り込み(Web Importer)
3. Wordでの文献の引用とリストの作成法
全体でレクチャーすると同時に個別のサポートも行いました。予め参加者の皆さんが使っているデータベース名と投稿予定のジャーナル名を調査し、Mendeleyの対応状況を確認しておきましたので、ほとんどの方に活用するメドをつけて頂けたと思います。
資料として用いたクイックレファレンスガイドはエルゼビアよりご提供いただきましたが、PDFファイルも入手できます。これを見ればワークショップに参加しなくても使えると思います。
データベースから書誌情報を取り込むためのツールであるWeb Importerは、Internet Explorer、Firefox、Google Chrome、Safariにしか対応していません。最近のWindowsに付いているMicrosoft Edgeでは使えませんので注意して下さい。対応としては、既定のブラウザを変更する必要がありそうです。
Mendeleyの一番の売りは、引用スタイルを編集できることかもしれません。そのための情報は、Mendeley CSL Editor 利用ガイドにあります。今回は、時間がなくて説明することができませんでした。
参加者:25名、場所:総合科学部・総合科学研究科 K309講義室
Mendeleyの使い方のワークショップを行いました。内容は以下の通りです。
1. MendeleyとEndNoteの比較
2. Mendeleyの使い方(クイックレファレンスガイドより)
利用開始の方法
デスクトップ版の使い方
PDFファイルおよびデータベースからの書誌情報の取り込み
3. Wordでの文献の引用とリストの作成法
4. CSL Editorを使った引用スタイルの編集法
クイックレファレンスガイドはエルゼビアよりご提供いただきましたが、PDFファイルも入手できます。Mendeleyの一番の売りは、引用スタイルを編集できることです。そのための情報は、Mendeley CSL Editor 利用ガイドにあります。
全体でレクチャーすると同時に個別のサポートも行いました。予め参加者の皆さんが使っているデータベース名と投稿予定のジャーナル名を調査し、Mendeleyの対応状況を確認しておきましたので、ほとんどの方に活用するメドをつけて頂けたと思います。
参加者:約100名、場所:工学部事務棟2階大会議室
工学研究科FDで講師をさせていただきました。
「科学論文における時制の使い分けとライフサイエンス辞書コーパス活用法」というタイトルで、短い時間でしたがワークショップを行いました。ライフサイエンス辞書コーパスを活用して、Over the pat decadeを使うときの時制、YetやHereの使い方、proveの使い方などを調べる方法についてお話ししました。なお、機能拡張した学内限定の広大版ライフサイエンス辞書もありますのでご活用ください。
参加者:38名、場所:医学部保健学科研究棟106会議室
先駆的リハビリテーション実践支援センター主催のFDで講師をさせていただきました。
第1部は、「科学者のための英語プレゼンテーション術 —遺伝研メソッドに学ぶ—」というタイトルでワークショップを行いました。内容は、以下のようなポイントとよくある問題点についてです。サンプルプレゼンテーションを使って、参加者の皆さんと一緒に考える形式で進めました。
I. 序論の作り方
Key Questionとは
ポイント1: Key Questionは早く明確に示す(問題点1, 2)
ポイント2: Key Questionを抱く動機を示す(問題点3)
Big Pictureとは
ポイント3: Big PictureとKey Questionの乖離に注意する(問題点4, 5)
II. 本論の作り方
ポイント4: 分かりやすいstory lineを作る(問題点6, 7)
ポイント5: 背景・方法・結果は、実験ごとにコンパクトにまとめる(問題点8)
ポイント6: データを視覚化する(問題点9)
III. 結論の作り方
ポイント7: 「結論」は「結果」の繰り返しとは異なる(問題点10)
ポイント8: Key Questionに対応する「結論」を示す(問題点11)
ポイント9: 最後はBig Pictureに戻ろう(問題点12)
なお、使用したサンプルプレゼンテーションは、国立遺伝学研究所の平田たつみ教授よりご提供いただきました。先生のご著書「遺伝研メソッドで学ぶ科学英語プレゼンテーション」にも収録されています。サブタイトルの「遺伝研メソッドに学ぶ」というのは、この本の内容に学ぶという意味です。
第2部では、「若手教員の英語による研究発表/プレゼンに対する助言・コメント」を行いました。4名の方に英語で発表していただいて、私が第1部の内容に沿ったコメントをするという形式でした。発表していただいた皆さんありがとうございました。
参加された方から、「学会発表の方法について学ぶ機会はあまりないので、大変参考になった」というコメントをいただきました。皆さん自分の発表の問題点については、おおよそ気づいているはずです。それを改善するための指針として、今回のワークショップの内容を活用していただければ幸いです。
オンデマンド英語論文ワークショップ12「英語論文の構成と書き方のポイント:5回目 Discussionの書き方」を公開で行いました。5回シリーズの最終回です。
参加者:9名、場所:霞図書館セミナー室
Discussionでは、まず、「結果のまとめ・検討」を行います。そのためには、背景の説明や仮説の確認などから始める場合がよい事もあります。また、Introductionで提示したkey questionに対応した答(結論)を示すことが必要です。さらに、key questionの導入のために述べたbig pictureに対応するコメントを述べること重要です。先行研究との比較や研究の限界点などに関する議論も行いますが、「Discussion」というタイトルに紛らわされずに、自分の研究結果に基づく主張をハッキリ述べることが最も大切です。
オンデマンド英語論文ワークショップ11「英語論文の構成と書き方のポイント:4回目 Resultsの書き方」を公開で行いました。5回シリーズの4回目です。
参加者:8名、場所:霞図書館セミナー室
Resultsでは、「データの提示」「解析結果の説明」「結果のまとめ」を行います。図表を使ってストーリーを展開するわけですが、基本は、一つの図表ごとに小見出しを使った一つのセクションを作っていくとよいでしょう。Resultsは、結果だけを淡々と述べるものだと思い込んでいる人もいるようですが、それは少し違います。研究内容を論理的に紹介していくのがResultsです。そのためには、何のために最初の実験を行ったのかという簡潔な導入から入り、それぞれの結果から何が分かるかを記述します。次のセクションの冒頭では、前のセクションの内容を受けて、次に何を行うのかを説明します。当たり前のことですが、図表の順番をあれこれ変えてみて、最も分かりやすいストーリー展開を作ります。
オンデマンド英語論文ワークショップ10「英語論文の構成と書き方のポイント:3回目 Abstractの書き方」を公開で行いました。5回シリーズの3回目です。
参加者:10名、場所:霞図書館セミナー室
登録人数は、前回、前々回より多かったのですが、まさかの「科研費説明会」とのバッティングとなってしまいました。参加できなかった皆さん、申し訳ありませんでした。オンデマンドワークショップは、要望があれば何度でもやりますので、ホームページからお申し込み下さい。
Abstractは非常に短いものなので、構成要素をよく理解して書くのとあまり意識せずに書くのとでは、大いに違うと思います。今回は、2つのパターンをご紹介しました。パターン1は、1.背景、2.目的、3.方法、4.結果、5.結論、というごく一般的なものです。abstractが短い場合は、1と5は省略可能です。
最近の傾向として、Abstractの構成要素を指定するジャーナルが増えていますから、よく注意する必要があります。例えば、New England Journal of Medicineの場合は、Background, Methods, Results, Conclusionsの4つに分けるように指定されています。この場合、原稿をパターン1で書いておけば、1と2を繋いで、Backgroundとすればよいので簡単に合わせられます。構成要素を意識せずに書いてしまって、あとから4つに分けようとすると、うまく別れなかったり、該当する記述がなかったりして、大幅な書き直しになるので気を付けましょう。
パターン1はありきたり過ぎではないかと思う人は、パターン2に挑戦してみて下さい。こちらは、セクション分けを意識せず、1パラグラフとして書く場合のパターンです。1.取り組む問題、2.やったこと、3.方法、4.結果、5.結論、というパターンです。この場合も「5.結論」は省略可です。前回同様、「酒井先生の本」をみるとこのような書き方を薦めています。パラグラフライティングの観点から考えてみても、やったことを一文で書いて、自分の主張の中心とするのはよい方法だと思います。
オンデマンド英語論文ワークショップ9「英語論文の構成と書き方のポイント:2回目 Introductionの書き方」を公開で行いました。5回シリーズの2回目です。
参加者:9名、場所:霞キャンパス医学部第2講義室
Introductionの構成のコツは、まず「結果/結論」を考え、それに対応する「目的」を組み立てることから始めます。さらに、「大学生と留学生のための論文ワークブック」(浜田麻里他、くろしお出版)によると、Introductionの構成は、1.背景説明(事物の説明、先行研究の紹介)、2.問題提起、3.方向付け(目的を示す、問題の解決方法を示す)から組み立てるとよいそうです。また、「これから論文を書く若者のために」(酒井聡樹、共立出版)を読むと、「やったこと」と「着眼点」を書くことが重要であることが分かります。そこで、エクササイズでは、前回も行ったパラグラフの構成要素の分析に加えて、Introductionの構成を、1.背景、2.目的or仮説、3.理由or重要性or問題提起、4.着眼点、5.やったこと、などに分類する解析を行いました。
オンデマンド英語論文ワークショップ8「英語論文の構成と書き方のポイント:1回目 論理的な英文構築のためのポイント」を公開で行いました。
参加者:12名、場所:霞キャンパス医学部第2講義室
今回は、5回シリーズの1回目で、論文で使う英語について考えました。主に取り上げた内容は以下の7つです。
オンデマンド英語論文ワークショップ7「カンファレンス・アブストラクトの書き方」を行いました。カンファレンス・アブストラクトが論文アブストラクトと異なる点ですが、序論をかなりしっかり書くということになると思います。カンファレンス・アブストラクトには、論文に必要な要素がほとんど含まれているので、論文を書くためのよい練習になるりそうです。大学院講義にも取り入れていこうと思います。今回は、400 wordsのアブストラクトを想定していましたが、分野によってかなり違っていて少し当てが外れました。Precedingを提出する学会もあるようですが、その場合はほとんど論文と同じですね。今月末からは、論文に関するワークショップを行います。今回のワークショップは公開(定員10名)で行いましたが、参加者は2名でした。オンデマンド英語論文ワークショップは、少人数でも行いますので、お気軽にお申し込み下さい。
オンデマンド英語論文ワークショップ6「英語論文を書くための英文法 基礎編—文の構造の解き方とライフサイエンス辞書活用法—」を行いました。今回は、参加者を公募して公開で3時間半のワークショップになりました。副題にもあるようにライフサイエンス辞書の英語共起表現の活用法についても演習を行いました。また、検索でヒットする語数を10倍に増やしたライフサイエンス辞書 広島大学限定バージョンも公開しているのでご活用下さい。参加者20名、公開。
オンデマンド英語論文ワークショップ5「英語論文執筆のためのEndNote活用法」を行いました。EndoNoteは、論文のReferenceを作るためにとても便利なツールです。6000誌におよぶジャーナルのフォーマットに合わせたテンプレートが付いています。ところが、なぜかそれが微妙に間違っていることが多いのです。そのテンプレートの間違っている部分を修正して、正しいフォーマットを作る方法について講習しました。参加者1名、非公開。
オンデマンド英語論文ワークショップ4「論文で使われる英語表現の見つけ方」を行いました。
オンデマンド英語論文ワークショップ3「英語論文を書くための英文法(基礎編、応用編、動詞編、名詞・前置詞編)」を行いました。執筆中の論文の検討も行いました。
オンデマンド英語論文ワークショップ2「英語学術論文の構成と書き方」を行いました。実際のデータを検討しながら論文の構成を考えました。
オンデマンド英語論文ワークショップ1「英語プレゼンテーションの方法」を行いました。チューターの柿元さんからイギリス留学経験談も話してもらいました。
お気軽にお申し込み下さい
ライティングセンターでは、論文作成のために必要な基本的なスキルを、受講者の希望に合わせた日程で提供します。
March
2016
オンデマンド英語論文ワークショップ6(公開ワークショップ1)
英語論文を書くための英文法 基礎編—文の構造の解き方とライフサイエンス辞書活用法—
ポイント
「新規の膜結合タンパク質の最近の同定は、」と書いてあれば、「同定」がその文の主語であることは即座に推察できる。「は」の前に主語が来るのが一般的なルールだからだ。では、「The recent identification of a novel membrane-associated protein may have …」の主語は何であるかが分かるのに、どれぐらいの時間が必要だろうか? 日本語母語話者なら「the recent identification of a novel membrane-associated protein」が主語であると思う人がいるかもしれない。may haveの前にあるからだ。もちろんそれも間違いではない。しかし、そのような認識では、このフレーズ全体を理解しなければ、何が主語か分かったことにはならない。全体を理解しようと考えていると、may haveに行き着く頃には、意味がよく分からなくなっているかもしれない。しかし、英語では先頭に重要な語が来ることを知っていれば、何が主語かは即座に分かる。ここで言う先頭の切れ目は、「of」であるから、その直前の「identification」が主語である。このことは、英語母語話者には当たり前のことだが、日本語母語話者には誤解しやすいポイントである。
このように、英語では、長い修飾語は名詞の後に来るという日本語とは決定的な違いがある。さらに上の例からも分かるように、英語を使う上で前置詞が極めて重要であることは言うまでもない。前置詞は、日本語の助詞のようなものだと言えなくもないだろう。しかし、一般的なルールで解決できる日本語の助詞とは違って、英語の前置詞には、前に来る単語との間に特定の組み合わせが存在する。つまり、「名詞+前置詞」「自動詞+前置詞」「過去分詞+前置詞」「形容詞+前置詞」などの使い方は、それぞれ前置詞の前に来るごとの組み合わせの相性を学習しなければならない。このようなことは、辞書や文法書では分かりにくいことが多い。しかし、ライフサイエンス辞書の共起表現検索を活用すると非常に効率よく前置詞との組み合わせを調べることができる。それだけでなく、個々の動詞が5文型のどのパターンで使われるのか? さらに、主語と動詞の組み合わせを調べるときにも非常に有用である。これらの情報を活用することによって、文の構築のパターンを正確に理解する。さらに、実際の論文でそれを確認する演習を繰り返すことが、英語を書く能力を養う上で有効であろう。
February
2016
オンデマンド英語論文ワークショップ5
February
2016
オンデマンド英語論文ワークショップ4
Academic Phrasebankもたいへん参考になるサイトです。参加者1名、非公開。
January
2016
オンデマンド英語論文ワークショップ3
参加者1名、非公開。
January
2016
オンデマンド英語論文ワークショップ2
参加者1名、非公開。
January
2016
オンデマンド英語論文ワークショップ1
参加者1名、非公開。
Topics
オンデマンド英語論文ワークショップ
オンデマンド英語論文ワークショップ