カーネル判別分析では、画像
に対するスコア(固有空間での表現)を
個の訓練サンプルに対応するカーネルベースの線形結合として、
今、
を 個の訓練サンプルに対応するカーネルベースをならべたベクトルとする
と、上式(65)は
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線形の場合と同様に、判別基準
以上の定式化では、個の訓練サンプルから次元の行列の要素を
推定しなければならないので、必ずしも安定な推定結果が得られるとは考えにく
い。これを安定化させるための最も簡単な方法として、平均クラス内分散共分散
行列に
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Liu等は、顔認識実検によりカーネル判別分析と線形判別分分析およびカーネル 主成分分析とを比較し、カーネル判別分析の優位性を示した[65]。ま た、Yang等は、カーネル判別分析、カーネル主成分分析、独立性分分析、サポー トベクターマシンを比較し、カーネル法の優位性を示している [111]。栗田等は、判別基準を顔と顔以外の対象の識別のために変 更することで、カーネル判別分析を顔検出に応用した[62]。