next up previous
次へ: 隠れにロバストな識別器 上へ: 隠れ部分を含む画像からの元画像の想起 戻る: 隠れ部分を含む画像からの元画像の想起

部分的に例外を含んだ画像の想起実験

図 12: 部分的な隠れからの想起
\begin{figure}\vspace*{-3mm}
\begin{center}
\psfig{file=image/rec-src-dat.017.e...
...法により想起された画像
\vspace*{-2mm}
\end{center}
\vspace*{-5mm}
\end{figure}

提案した想起手法の有効性を確認するために顔画像を用いた想起の実験を行った。 訓練データとしては、ARFace Database[67]の31名を撮影した濃淡 顔画像データを用いた。図12 (a)に顔画像の例を示す。こ れらの画像のサイズは、 $18 \times 25=450$ 画素である。したがって、入力層 および出力層のニューロン数を450 とし、中間層のニューロン数を17とした。

評価実験としては、まず、図 12 (b) に示すような例外値 を含むような画像からの想起実験を行った。繰り返し処理を行わないで自己連想 メモリのみで想起した画像を図 12 (c) に示す。また、紹 介した方法を用いて想起した画像を図 12 (d) に示す。

13 に元の画像と想起された画像との二乗誤差の関係を示す。 このグラフで横軸は、全画像中の隠れの割合を示す。3枚のグラフは、自己連想 メモリの中間層のニューロンの数を$H=9$, $H=17$, および $H=21$ とした場合 の結果である。各グラフ中の最も上の曲線は、繰り返しの無い単純な自己連想メ モリで想起した場合で、最も下の局線が上述の手法を用いて想起した場合の2乗 誤差を示す。また、真中の曲線は、繰り返し回数1回のみの連想メモリでの想起 の結果である。これらの結果から、ここで示した手法により、約30%程度の隠れ が含まれていても元の画像がほぼ想起できることがわかる。

図 13: 元画像と想起された画像との二乗誤差
\begin{figure}\vspace*{-2mm}
\begin{center}
\psfig{file=image/rec-dot-error.009....
...H=9$, $H=17$, $H=21$\\
\vspace*{-2mm}
\vspace*{-10mm}
\end{center}\end{figure}



平成14年11月18日