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今、多変量の計測値を
とし、各データから平
均ベクトル
を引いたベクトルを
で表す
とす。このとき、主成分分析の特徴ベクトル(主成分スコア)
は、
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(30) |
のように直交行列 で定義される直交変換により計算される。したがって、
の の各列を正規直交基底とする部分空間への射影は、
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(31) |
となり、元の計測値ベクトル
の近似となる。主成分スコ
ア
によって、平均2乗誤差の意味で元の計測値の情報(分散)を最大
限抽出するような直交行列 を求めるには、元の
と
その近似
との平均2乗誤差
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(32) |
を最小とする正規直交基底
を求めれば良い。
最適な直交行列 は、 の分散共分散行列
の固有値問題
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(33) |
の解として求まる[51,13]。ただし、 は固有
値行列である。また、 としては、固有値の大きさの順番に対応する固有ベ
クトルを 個まで取るものとする。
この時、主成分スコア
の平均および分散共分散行列は、それぞれ、
となり、変量間の相関が無くなることがわかる。
Subsections
平成14年7月19日