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平均と分散

ある確率分布に従う標本列 $\{x_i\vert i=1,\ldots,N\}$ が与えられた場合、(標 本)平均(mean) $\bar{x}$ および(標本)分散(variance) $\sigma^2$ は、

$\displaystyle \bar{x}$ $\textstyle =$ $\displaystyle \frac{1}{N} \sum_{i=1}^N x_i$  
$\displaystyle \sigma^2$ $\textstyle =$ $\displaystyle \frac{1}{N} \sum_{i=1}^N (x_i - \bar{x})^2$ (1)

で定義される。これらは、標本列から計算される代表的な統計量であり、画像 処理でも多くの応用で利用される基本的な量である。(標本)分散の平方根 $\sigma
= \sqrt{\sigma^2}$ は、標準偏差(standard deviation)と呼ばれている。標本が多 変量 $\{\mbox{\boldmath$x$}_i\vert i=1,\ldots,N\}$ の場合には、平均ベクトルおよび分散共 分散行列 $\Sigma$ は、それぞれ
$\displaystyle \bar{\mbox{\boldmath$x$}}$ $\textstyle =$ $\displaystyle \frac{1}{N} \sum_{i=1}^N \mbox{\boldmath$x$}_i$  
$\displaystyle \Sigma$ $\textstyle =$ $\displaystyle \frac{1}{N} \sum_{i=1}^N (\mbox{\boldmath$x$}_i - \bar{\mbox{\boldmath$x$}}) (\mbox{\boldmath$x$}_i - \bar{\mbox{\boldmath$x$}})^T$ (2)

で定義される。ここで、 $\mbox{\boldmath$x$}^T$ $\mbox{\boldmath$x$}$ の転置を表す。



平成14年7月19日