対数尤度(4.4)を最大とするようなパラメータを求めるためには、非線 形最適化法を用いる必要がある。ロジスティック回帰では、このために Fisher のスコアリングアルゴリズムが使われる [110]。これは、 一種のニュートン法で、Hessian 行列のかわりに Fisher 情報行列を用いる。 ニューロン1個のみからなるネットワークの場合、Fisher 情報行列とHessian 行列は単に符合が異なるだけなので、Fisher のスコアリングアルゴリズムは ニュートン法そのものとなる。
今、現時点でのパラメータの推定値を
とし、それを修正ベクトル
により、
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従って、最尤推定値を求めるには、ある初期値からはじめて、この重み付き最小2乗 法を繰り返せばよいことになる。