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Fisher のスコアリングアルゴリズム

ニューロン1個のみからなるネットワークの場合と同様に、パラメータの更新式は、

\begin{displaymath}
\mbox{\boldmath$\theta$}^* = \mbox{\boldmath$\theta$} + \delta \mbox{\boldmath$\theta$}
\end{displaymath} (235)

におけるパラメータの修正ベクトル $\delta \mbox{\boldmath$\theta$}$ を、線形方程式
\begin{displaymath}
F \delta \mbox{\boldmath$\theta$} = \nabla l
\end{displaymath} (236)

を解くことにより求めることにすると Fisher スコアリングアルゴリズムとなる。以 下、このアルゴリズムを FS 法と呼ぶことにする。ただし、Fisher 情報行列 $F$ が 正則でない場合の動作を保証するために、$F$ そのもののかわりに $F + \beta I$ を用いることにする。ここで、$I$ は単位行列で、$\beta$ は、正則化のための定数 である。



Takio Kurita 平成14年7月3日