筋疲労とは

 
筋収縮を繰り返して行うことによって,「最大張力(あるいは最大パワー)が減少する現象」あるいは「一定の張力(あるいはパワー)を発揮し続けることができなくなる現象」筋疲労と呼ぶ.
 また,
日頃行っていないような激しい運動を実施すると,何日もからだにだるさを覚えることがある.このようなタイプの筋疲労は,低頻度疲労といわれる.


高強度運動による筋疲労の要因


 以前は,筋中に発生する乳酸が,原因であると考えられていた.しかし,それが間違いであることが明らかとなり,現在では無機リン酸が蓄積するためであると考えられている.


持久的運動による筋疲労の要因

 持久的運動でも比較的運動強度が高い場合は(例:1000〜1500mを全力で走る),上述の
無機リン酸が原因となる.これに対して超長時間運動(例:マラソンやトライアスロン)では,筋中のグリコーゲン(糖の一種)が枯渇することが要因となる.


低頻度疲労の要因

 収縮中その産生量が高まる
活性酸素種がタンパクと反応し,筋原線維あるいは筋小胞体の機能が低下するためであると考えられている
 
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