件名 額に傷ができた場合の勤務形態について

眼鏡が鼻に当たる部分があるんだけど、アレって何て呼ばれているか知ってる?

さっきググったら、「鼻パッド」というらしい。

で、老眼がひどすぎて、老眼鏡をかけないと手元が何も見えないんだけど、老眼鏡をかけると遠くが何も見えない。

結果、近くを見るときは老眼鏡、そうでないときは裸眼と、老眼鏡のオンオフが忙しない日常を送っている。不便でしょうがない。

最近は、常に老眼鏡を耳にかけている状態で、近くを見るときは老眼鏡を目の前に移動させ、そうでないときはおでこに鼻パッドをひっかけるという暮らしぶりだった。

で、今日、久しぶりに鏡を見ると、おでこに傷がある。かさぶたというか。

鏡を見るまで、そんなところに傷があるなんて気が付いていなかった。痛みは感じなかったけど、あらためて傷口を触ってみると、確かに痛い。

その傷の理由を自分なりに探ってみたのだが、どうやら老眼鏡をおでこにかけている時に、鼻パッドがおでこに食い込んでしまっていることに起因するようだ。

これはまずい。

なぜならば、このまま生活態度を改めず、老眼鏡におでこをかけ続けるとすると、少なくとも半年後にはおでこに穴が開き、そこから頭の中身が漏れ出ることが容易に想像できるからである。

これは致命的である。例えば、おでこから中身を漏れ出しながら講義をしていては、対面講義ならば言わずもがな、たとえオンライン講義であったとしても受講者は講義内容に集中できないだろう。

で、老眼鏡をおでこにかけるシステムをあきらめることにした。

ただ、あきらめるとなると、別の問題が浮上する。老眼鏡オン・オフ切り替えの難局をいかに乗り越えるか?問題である。

代替の方法を求め、アマゾンで便利ツールを探していると、娘が大人部屋に入ってきて、今日はどんなつまらないものを買おうとしているのか聞いてくるものだから、今回のお買い物はつまらないものとは対極にあり、おでここの傷口を見せながら、おでこから中身が漏れ出すことを止めるために必要なアイテムであることを告げると、娘は、まぁ、それなりに重要性をわかってくれた。

で、私が見つけたのは眼鏡ストラップという、かけていないとき、眼鏡を首飾りチックに止めることのできるアイテムなんだけど、それを購入しようとしたとき娘が、

「がまんしろ」

などと言う。どうやら、眼鏡ストラップを買ってはいけないらしい。

理由を問うと単純で、「ダサい」からだそうだ。

とはいえ、このアイテムを使わないと、おでこから中身が漏れ出してくるんだよなぁ。漏れ出すことを我慢するより、ダサい方を我慢したほうがいいよなぁ、と説明すると、

漏れだす方が、マシ

という判断を娘はする。おしゃれ年代は、これだから困りますね。

娘が部屋から出て行ったあと、こっそりと眼鏡ストラップを購入してやった。

アディオス

2021年01月19日