デスクトップパソコンが刷新されてから、すぐのことだった。
今度はノートパソコンが壊れた。
起動のたびに、
ビデオファンが回っておりません
との警告が表示されるのだが、まぁ、警告からビデオファンが回っていないことは分かるんだけど、それがどれくらい大変な事態なのか分からないので、いつもの私ならば警告を無視して使い続けるんだけど、そうもならない事情があり、と言うのもこの画面は、けたたましい警告音を伴っているのであった。
つまり、起動のたびにけたたましく響く警告音。
広島大学でもペーパーレスがずいぶん進んでおって、会議にはPCを持参して、自分のPCに各自が会議資料をダウンロードし、それを資料とする、と言う方法がかなり前から採用されておって、その日のファカルティー会議には、壊れたPCを持参してしまったのが運のつき。
会議が始まって少ししてから私はPCを立ち上げたのだが、やはり、というか、警告音が不安な音色を奏ではじめ、その演奏は会議室中に響きわたったのだ。もう、会議が始まって、学部長が説明をしておるというのに。
この警告音は、本当の意味での警告音で、聞いたものすべてを不安にするくらいの音量とメロディーで、それを聞いた我が学部長は頼もしく、
「みなさん、地震が来ます。落ち着いた行動をとるよう、ご準備願います」
と会議を止めてマイクでアナウンスしたのだが残念。この音は緊急地震速報ではない。わたしのPCが放ったビデオファンが回っていないことを警告する音だ。
ファカルティーはほぼ全員、音源である私の方向を向いたのだが、このやばめの展開に、私は急きょ、隣の准教授を指さしながら、音を止めるようなジェスチャーをして、いわれなき罪を全て、隣の准教授に擦り付けるという方法で乗り越えた。
そういうこともあり、次のファカルティー会議でも同じことをしたら、たぶん真犯人が私であることがばれるので、それまでにPCを直すことにした。
デルに連絡すると、1年間の保守期間がちょうど終わったところだから、有料での修理になる旨伝えられたのであるが、有料でも直さない限り使えないので、その条件を快く受け入れた。決して、足元を見られたわけではない。
悪いことは、デルが言うには、修理完了まで1か月以上かかるという見積もり。今修理に出しても、4月からの講義に間に合わないなぁ、と参ってしまう。というのも、リモート講義は昨年度、壊れたノートPCから送っていたから。
しかし、デルの見積もりは結構大げさで、修理に出してすぐ、3月の終わりにはPCは修理完了、速やかに返却された。
本当に助かりました。
講義に修理が間に合いました。
これで、2021AYもきっと何とかなりそうな気がします。
デル、最高!