講義中、ちょいちょいのタイミングで、時計を見つめている時間があるんだけど、気が付いていた?
あの時、私は決して、「私の時計ってかっこいいなぁ」と時計に見とれているわけではない。今回は、講義中、私がなぜかくも頻繁に、時計を見ながら固まっているのかお教えしよう。
私は時計を購入した。前から欲しかったやつだ!ベルトは結構ダサいんだけど、野外での活動をサポートする多くの機能の付いたそのモデルに前からあこがれを抱いていて、とうとうその時計を手に入れたのだ!これさえあれば、野外でのアクティビティが天井知らずで上昇するはずだ!
で、その特筆すべき機能なのだが、自慢も兼ねて紹介していこう。
まず、暗闇での使用時に利用される、広島カープのように真っ赤に光るバックライトだ!皆さんも日常、暗視スコープを付けて諜報活動に勤しんでいらっしゃると思いますが、そんな時厄介なのが、突然目に入る明るい光。テレビや電灯など、普段の何気ない光でも、暗視スコープを付けていると、まぶしさを感じてしまいますし、暗視スコープにも負担をかけてしまいます。皆様も日ごろからお困りのように、通常の時計のバックライトも、暗視スコープ装着時は明るすぎます。そこで工夫されたのがこの真っ赤なバックライト。暗視スコープ装着時でも、目や暗視スコープに負担がかからないように工夫されており、暗視スコープが鈍感な波長帯の光を利用しているのです。つまり、全く新しいコンセプトのもと作られたバックライトなのです!
ただ、残念なことに、私は皆さまと違って、暗視スコープを利用していないので、このバックライトが意味をなさないばかりか、老眼の私には、ぼーっとうすぼんやりとした赤い光を放つバックライトでは、時間が見づらくてたまらないのである。
で、次に紹介する機能はショック探知機能!Gショックとかにあるじゃん、ショックアブソーバーとかいう機能。あれとは全くの別物だ!
みなさんも日常、銃を利用して諜報活動に勤しんでいらっしゃると思いますが、そんな時厄介なのが、自分がいつ銃を撃ったのかログを取ることですよね。とにかくめんどくさい。そこで工夫されたのがショック探知機能。発砲時に与えられる手首への衝撃を探知して、時計が搭載しているGPS機能と連動し、その場を自動的に時計内のメモリに記録します。
ただ、残念なことに、私は皆さまと違って、銃を利用していないので、このショック探知機能にも意味が見いだせない。
あと、多才なこの時計は、日の出、日の入り時間(野外活動中、これは正直役に立つ)、月齢、位置情報システム(GPS)を用いた緯度・経度、および標高の測定(さっきほのめかしたやつ)、そして方位を教えてくれるのである。まぁ、野外活動時はGPSを持って歩いているから緯度・経度や標高はそれに任せているし、方位はコンパス使ってるんだけど……
で、垂涎の時計だったんだけれど、いざ使ってみると……全く使いこなせない。ボタンが5つも付いているのだけれども、ボタンを順番どおりにきちんと押さなければ、使いたい機能が画面に現れないしくみになっている(あたりまえだ)。このボタン操作が、なかなか覚えられない。試行錯誤でボタンを押せば、多機能の迷宮に迷い込み、異世界で迷子になってしまうのだ!
で、講義中なんだけど、残り時間を知るために時計を見ると、結構頻繁に画面が月齢を示してることがあって、「月の欠け具合、今一番いらない情報じゃ」と思いながら時間表示に戻そうとボタンを押しているのである。で、結構高い確率で、ボタンを押すたびに、時計は教室の位置座標を教えてくれたり、日の出の時刻を教えてくれたりし、肝心の時間がなかなか表示されないのである。
多機能な時計を買うときは、それなりの覚悟がいるようだ。
アディオス!